Day,7 オンライン訓練-配線設計(分岐回路、遮断器、幹線の太さ)

2023/05/20に公開

7日目は訓練校から貸与されたノートパソコンを使ってのオンライン講習
※災害時など通所できない場合に備えての予行練習として本日と来月にも1度あり計二回おこなわれる

学習内容としては前日に引き続き配線設計に関しての授業と前回の第二種電気工事士筆記試験の過去問に関しての解説を

配線設計

分岐回路の施設

コンセント:個数に決まりなし

低圧屋内電路の種類によってコンセントの種類や屋内配線の太さが決まる
例 
・15Aを超え20A以下の過電流遮断器で保護されるもの→20Aコンセントのみ
など

直径:断面積
1.6mm:2mm2 2.0mm:3.5mm2 2.6mm:5.5mm2

※過電流遮断器の定格電流が50Aを超える場合は1台ごとの専用回路とし、定格電流は負荷電流の1.3倍以下とする

配線設計

幹線の太さの求め方

電動機IM(モーター)とその他電熱器などIH(ヒーター)とで分ける
①IM≦IH の場合は
I=IM+IH
②IM>IH の場合は50Aを境に倍率が異なり
IM≦50Aのとき I=IM×1.25+IH
IM>50Aのとき I=IM×1.10+IH

※需要率、力率などが明らかな場合はこれによって修正した許容電流の電線を使用する

需要率(D)とは…その設備が使用する最大電力を設備の定格電流の合計で割った値であり、設備した機械などは同時に使われることがないとゆう前提でこの率は最大が1となり普通は1より小さい
許容電流=定格電流の合計x需要率

力率(cosθ)とは…有効電力と皮相電力の比である
単相 P=VIcosθ 三相 P=√3×VIcosθ
有効電力(消費電力)
皮相電力(入力電力/電力会社から送られる電力)

電動器を負荷とする場合
許容電流=定格電流の合計値×需要率×1/力率(cosθ)

※定格電流の合計に需要率をかけ力率で割ることにより補正し許容電流を求める

過電流遮断器の定格電流

①IB≦3IM+IH
2.5IW<3IM+IHのときは
②IB≦2.5IW
どちらも満たし値の小さい方を選ぶ
IW=幹線の許容電流

また、幹線の許容電流が100〔A〕を超える場合でIBの値が過電流遮断器の標準定格に該当しないときは直近上位の容量のものを用いる

漏電遮断器の施設

金属製外箱を有して60Vを超える低圧の電気機器で、簡易接触防護措置を施していない場合は漏電遮断器を施設しなければならない
漏電遮断器には零相変流器が内蔵されていて、地絡電流を検出し遮断器を動作させる

・簡易接触防護措置とは…容易に触れることができない
(屋内…床上1.8m以上/屋外…地上2.0m以上)
・接触防護措置とは…手を伸ばしても触れることができない
(屋内…2.3m以上/屋外…2.5m以上)

・零相変流器(ZCTゼロカレントトランスファー)とは…地絡電流の検出をおこなう
正常=0 異常≠0 差分を検出し漏電遮断する

漏電遮断器が省略できる場合
①機械器具を乾燥した場所に施設
②対地電圧150V以下の機械器を水気のない場所に施設
③電気用品安全法適用の二重絶縁構造
④機械器具の接地抵抗が3Ω以下
⑤ゴムや合成樹脂などの絶縁物で被覆した機械器具を施設

第二種電気工事士筆記試験

過去問 令和4年度上期 午後用

昼休みをはさみ1時間ほどの間にそれぞれ解答し、その後に前半30問を解答解説
残りの20問は屋内配線図を参考に複線図などの問題となるため翌日にあらためて

メモ

・インピーダンス(抵抗)は周波数に比例
・電熱器のみを用いる電気機械器具が力率は最上
・漏電遮断器の復旧方法:レバーが漏電時はセンター→一度下げてOFF→上げて復帰ON
・アーステスタ接地極E、補助接地極P(電圧用、現在はS)、C(電流用、現在はH)

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