DevRel Talks! in Tokyo #1 イベントレポート
こんにちは、corleonisです。
2025/02/19(水)に開催されたDevRel Talks! in Tokyo #1に参加してきたので、イベントレポートをお届けします。
参加した背景
イベントの目的
Developer Relations、略して「DevRel」の定義は様々です。自分がDevRelでも他のDevRel、もしくはDevRelっぽい仕事をしている人達が日々どんなことをしているのかなかなか分からない。またドキュメントやビデオの作成、SDKの提供、開発者イベントの開催などのノウハウはもっと共有されていいはずです。そこで、本「DevRel Talks!」では、DevRelの方、もしくはDevRel相当のことをやっている方にトークをしてもらい、「各々にとってのDevRel」を紹介してもらいたいと思います。
去年microCMSにマーケターとして入社し、DevRelにも携わっているものの、自信をもってDevRelやってますとは言えない状態でした。「各々にとってのDevRel」をぜひ知りたく、今回のイベント開催を知って即申込み。片道4時間弱かけてたどり着いた会場のサイボウズ社はイケすぎててエレベーターに乗るにもアワアワ(スピード感がすごい)。中に入るとおそらく80名くらい?の参加者が。yusukebeさんのイントロからはじまり、各セッションへ。
各セッションについて
1st Session : Developer Advocateとしてやってきたこと
🎤 佐藤一憲さん(@kazunori_279)/ グーグル合同会社 Cloud AI デベロッパーアドボケイト
- DevRelをはじめて10年
- appengine ja nightの発起人
- DevRel活動はBigQueryが最初だった
- TV番組でリアルタイム投票に使われたり
- 読書会を行ったり
- 自社の製品を使ってデモをつくりまくっている
2nd Session : 3年のDevRel生活で見えてきたサービスをグロースさせるコツ
🎤 タイラーさん(@dshukertjrjp)/ Supabase DevRel engineer
- SupabaseのDevRel3年目
- テクニカルなコンテンツを通じて新規ユーザーを増やすのが仕事
- とにかく人の視界に商品を入れるのが大事
- ロゴ、商品名を視界にたくさん入れる
- 技術的なコンテンツでなくてもよい
- 波を作るのは大変、波に乗るのは簡単🌊
- 波を探すためにXを使う
- 流行りの(他社)コンテンツと絡める
- 波と絡めたコンテンツを発信することで波に乗れる
- ブログを書く、チュートリアルを作る、YouTube投稿等
- バズるのに一番重要なのはトピック
- 今ホットなトピックなのかが重要
- 最近だったらCursorに絡めた動画を投稿
- 今ホットなトピックなのかが重要
- ユーザーに何がささるかをいろいろ試してみましょう!
3rd Session : Developer Advocateという仕事の面白み
🎤 山口能迪さん(@ymotongpoo)/ アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 シニアデベロッパーアドボケイト
- Developer Advocateとは🥑
- da := users[0]
- 0番目のユーザーである
- ある人の気持ちとか立場を代弁して喋る人
- The bridge between developers and product(開発者と製品の橋渡し)
- da := users[0]
4th Session :人はなぜISUCONに夢中になるのか
🎤 櫛井優介さん(@941)/ 株式会社カケハシ 技術広報
- EMConfの運営もやっている
- 「日本におけるDevRelとは何なのか、現状と課題と今後」というエントリが最近バズった
-
ISUCONとは
- 「いい感じにスピードアップコンテスト」の略
- 1分で200枠が埋まる
- ISUCONに参加する理由
- 日常業務でハイタッチするような機会はなかなかない
- コミュニティが良い。技術の話をする人しかいない
Guest Talk
🎤 Lee Robinsonさん(@leeerob)
leerob.comより:
I'm a developer, optimist, and community builder. I work at Vercel, where I teach the Next.js community, an open-source web framework built with React.
- Product, Marketing, Salesの(ベン図でいう)共通部分 = DX(Developer Experience)
- まずはProductの知識が図抜けていることが大事
- 時間をかけていけばマーケ・セールスの知識は補える
- 重要なのはDocumentation, Community, Education
- Documentation
- Product Experienceのコアの部分
- Community
- コミュニティの状況を理解しておくこと
- 何が上手くいって、何が上手くいってないか
- Xでask me anythingをよくやっている
- かなりの数の質問が来るが、それにほとんど答えている
- Education
- コンテンツをXに投稿して、どのようなものがユーザーに響くのか、というのを把握する
- Xのアルゴリズムに沿う
- ネイティブで動画を埋め込んだり画像を投稿するほうがエンゲージメントを高めることができる
- Documentation
懇親会
ピザをいただきながらいろいろとご挨拶させていただきました。
実際にmicroCMSを利用している方とお話できたり(うれしい🙌)、yusukebeさんにDevRelについて伺ったり。
イベント中全く写真を撮らなかったので、今家で撮ったLeeさんの名刺(日本語!)
Leeさんともお話できたのですが、英語を話す上で一番詰まったのがmicroCMSについて説明することでした。このくらいのこと想定しておくべきだったと後悔!でも、microCMSはNext.jsやVercelと相性が良いので、多くのユーザーが使っているということは伝えられました。
おわりに
まだ自分の中で完全に咀嚼できているわけではありませんが、大きな刺激を受けたことは間違いなく、早速「これをやってみようかな」と、さまざまなアイデアが浮かびました。このような貴重なイベントを開催してくださったyusukebeさんに、心より感謝申し上げます。#2が開催されるのであれば、もっと解像度が高い状態で参加したいです。
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