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初心者がAWS SAA資格を取るまでの道のり

2022/12/18に公開

なぜ SAA 取る

正直自分はインフラ関連にあまり知識がなく,AWS も遊び程度で使ったことしかありません.もちろんいきなり資格取るぞ!とかではなく,それなりの理由があります.

筆者は 8 月に現在の会社に入社して, 所属しているチームでは,インフラ周りの業務が多く,ほぼ AWS がメインに使われています. 最初にアーキテクチャーへの理解でさえ大変でした. この状態では今後の業務に支障が出るので,なんとか打破しないといけません.

という時に,実はチーム内で全員 SAA の資格を持っているかつ SAP などより専門性の高い資格試験に勉強中との状況がわかりした.一歩でも近づけるように,自分はまず SAA から取り,みんなとの足並みを揃えたいと決めました.

うちの会社では半期一回の目標設定をし,個人能力を伸ばす面から社員は各自興味のある分野の学習計画などを入れています.自分は半期途中で入社したので,時間は 4 ヶ月弱くらいでしたが,資格を取るには十分なはずだと.他の計画もあるので,実際に資格勉強に与えた時間は 3 ヶ月弱でした.

AWS の資格体系から考えてみると, いきなり Professional と Specialty のものを取るのが少し現実的ではないし, 一番基礎の Cloud Practitioner の内容はAssociateレベルに含まれているので, やはり Associate レベルで考えた方が良いでしょう.

自分の担当しているウェブアプリ開発からみれば SAA と DVA(Developer)両方適性があると考えられます.両者は共通する部分が多くあるが,前者は AWS が提唱している Well-Architected Framework を軸に, compute, networking, storage, database といった幅広いサービスを含めているに対して,後者はクライドベース,サーバレスアプリケーションを作るためのサービス(Lambda, DynamoDB, API Gateway など)や開発フロー(Elastic Beanstalk, CICD 関連のサービスなど)に重心を置いているイメージです.

なぜこのようなアーキテクチャーにするのか,どういった選択肢があるのか,を知るためには SAA の方が良い気がしました. DVA はその後に取ろうとするばより簡単にできるはずだと思って, とりあえず SAA から始めようと思いました.

学習計画

目標をまず SAA を 3 ヶ月以内に取ると定めて,次のようなステップで進めてみました.

知識マップ

AWS に関する知識は以前アプリを作る際に使った EC2,SQS,RDS などのサービス周りに留まっています.体系的な知識を得るためには,まずはインデックスを作ることに違いないと思って,知識マップの構築に取り掛かっていました.

ここでは" AWS の知識地図 "との本を採用.ただサービスを羅列するだけでは意味がないので,2 章からは CLI を使って,このようなアーキテクチャー例を構築する内容となっています.

これは非常にありがたい内容です.VPC 設置,Subnet 追加,マルチ AZ に分ける,public subnet に EC2 追加,private subnet に DB を追加,自分で IP アドレスを振る,サービス間通信のための security group 設定, インターネット通信のためのゲートウェイ設定,ルートテーブル,ロードバランサー...などなど,あまり知識のない自分にとってまさに必要なないようでした.これらの設置は全て CLI で行うため,ステップバイステップで非常に達成感があり,理解度が進みます.

自分にとってはこの本の内容は AWS(ないし他のクラウドサービス)に対する理解の切り口となっています.どこから始まれば分からない初心者にはぜひおすすめしたい一冊です.

この本が終わっているところで,上記のアーキテクチャー例の概念について全部理解できれば,知識マップ構築という第一歩が完了です.

コースを進めながらメモをとる

上記の本はあくまでも入門のためのものです.試験をパスするにはほど遠い.

次に専門家から授業を受けます. udemy のセールを狙っていろいろと探ってみて,最後はこちらに決定. セットの模擬テストも購入.

ここからはテーマと関連サービスに少し深入ります.授業のペースがかなり早く,普通のスピードでも他の 1.25 倍速に聞こえてしまうほどでした.大体はいつも夜 10 時前後からやっているので,正直眠たくなったりするのもしばしば...とはいえ,資料が非常に詳細に書かれていますので,復習する時には有用です.

章ごとの練習問題が入っていたりしますが,結構簡単なものしか聞かないので,実際の学習効果を検証することができないかもしれません.これは全部が終わってから,最後の模擬テストにチャレンジして惨めな点数となった経験者からの結論です.

なので,安易に練習問題大丈夫だったよ,とか思わず,しっかりとメモを取る必要があります.

自分は Obsidian を利用しています. 概念やサービス毎にノートを書き,それぞれ関連しあうノードとして,グラフのデータベースが構築できます. これは人の脳における知識の保存モデルと近いので, Obsidian が second brain と自称するのも賛同できます. (Vim モード付きが非常にありがたいです)

コースでダウンロードできるスライドの PDF から画像を貼り付けたり, 要点をまとめたりして, スライドと違うネットワークの構築にやりました. これを復習する時に関連する内容が簡単に行き来できるし, より覚え安くなります. もちろん, このメモのネットワークは知識マップを拡充していきます.

練習問題は欠かさず

二つがメインです. こちらのサイトおよびこちらの Android アプリです.

ただ一個目は解説がないので自分はあまり積極的に使っていませんでした. アプリの方は解説つき+記憶強化の機能がついていて, 気軽にスタートできるのでよくやっています. Well-Architected Framework の 5 つの柱にそれぞれ問題が分類されていて, ドリル練習によかったです. 合計 1000 問程度ありましたが一応全部やりました.

また, 最初に試験日をセットしておくと, 毎日どのくらいの問題をとかないといけないとかを計算してくれるので, これをペースに進めていけば良いでしょう. この練習問題はコースと並行にやっていくと良いと思います. コースで出ていた内容は復習になるし, まだ出ていない内容は予習になります.(まあ自分は途中で飽きてしまって試験日が近づいてきた時に一気に数百問解いていましたが..)

とはいえ, アプリの問題の難易度が低いというか, 明らかに問題が短いのです. これは後で模擬テストの時に気づいたのですが, 模擬テストで AWS のテストというより英語読解のテストのようにかなり長い文章となっていて, 読むだけで大変な作業でした. なので絶対このアプリだけに頼ることはおすすめしません. 本番の試験問題に近いのはどちらかというと一個目のサイトと udemy の模擬テスト問題でした.

模擬テストは集大成

上記のコースが終わると, 最後に模擬テストの試験が一つありました. この時点でそのままやってみて, 不合格でした. 合格ラインは 72%なので, 65 問の中から少なくとも 47-48 問正解しなければなりません.

この時点で既に 2 ヶ月以上勉強しているにもかかわらず, 若干テンション下がってしまいましたが, これを"何も復習せずにコースを受講するだけの実力"として捉えていました.

それでノートの復習, 間違った問題の調査をはじめて, 週 2-3 回の頻度で模擬テストを受け続けていました.

徐々に初回チャレンジの点数は上がっていき, なんとかギリギリ合格できるようになりました(75-78 程度).

実際に試験を受けてから分かったのは 2 つあります

  • これらの模擬テストの難易度は試験よりだいぶ難しい
  • これらの模擬テストにある問題は一定の確率で試験に出てくる

1 点目について, 難易度は, Android アプリ < 試験 < 模擬テストとなっている感じです. 試験では割と基礎的な質問が占めているのですが, 模擬テストは基本的に間違いやすい問題, 難しい問題が集まっています... なのでここで失敗しても, 試験は絶対無理とのことはありません.

2 点目について, これは予想外というか, 模擬テストで出た問題がそのまんまもしくは若干変わっている形で本番試験に出ていました. この部分はおそらく 5-6 問程度ありますので, 場合によって合格を左右するかもしれません. という意味でも, 模擬テストは全てやるべきだと考えています.

もちろん, 一回失敗したものに対して, 2 回目のチャレンジができるのでそれもやっておいた方が良いでしょう.

公式ドキュメント扱い要注意

Reddit とかで SAA 試験の攻略法とか検索してみたら, よく公式ドキュメントとか Q&A セッションとかを読む というコメントが出てきます. また, コースの講師も同じ観点で, Q&A なり whitepaper なり読みましょうと最後のセッションで強調していました. 試験内容から見て, ドキュメントや QA の内容そのまんまのものが結構あると否めません. なので詳しく読んで覚えておけば確実に通過率が高くなります.

ただ自分はここに時間を費やすのをあまりおすすめしません. これの ROI(return on investment)が全く釣り合わないと考えています. もちろん, 時間があってゆっくりと勉強しながらチェックするのは全然良いと思いますが, 目的なしのただただ読むというは時間の無駄になります. 理由はシンプルで, 量が多すぎて絶対読み切れないからです(Q&A も気が遠くなるほどの量です).

であればドキュメントと Q&A はどう利用すれば良いかというと, 模擬テストで間違ったもしくは自信なかった問題に対して, その解説にあるリンク先の内容を優先的に確認することです. 模擬テストの解説は一部古いものになっていて, そもそもリンク先が変わっていたり存在しなかったりするのがよくありますので, そこは自分で確かめるようにしたいです. それでこのタイミングでノートを拡充して, 間違った問題とか, usecase とかのセッションに貼り付けると, 後でノートで復習する時に調べなくてすみますね.

結論で言えば, 完全に不要というより, ドキュメント, Q&A などは辞書に近い位置付けなので, 辞書は暗記するものではなく調べるものです. 時間がなければあまりここに拘らない方が良いでしょう.

試験

正直最後の模擬テスト点数はそんなに安定するものではありませんでした. 当時は試験の難易度が分からないので, いろんな不安を持ちながら,オンライン試験に臨みました.

英語で申し込んでいましたが, 母語でない場合は試験申請時に+30 分が可能です(申請済みは変更できない模様). かなり余裕のある時間設定なので, ゆっくりとやれば良いです. また, 試験問題は 65 問ですが, 中に新設問題が 15 問入っていて, これらの問題は採点されないらしいです. ただどれが新設かもちろん教えてくれないので全部とかないといけません. 単純に問題バンクを拡充するために実験データを取っているのです.

オンライン試験の予約はかなりしやすくて, ほぼほぼいつでも取れます(今日の明日とかでも). 試験する前に pearson vue のソフトをインストールしたり, 身分証明書をアップロードしたりする必要があります. 当日は試験官が細かくデスクをチェックするので, ほぼ何も置かない状態にしなければなりません. 途中もずっとカメラで見ていました.

試験途中で少しアクシデントがあって, 急にこちらのカメラが映らなくなり, 試験官からメッセージや音声通話が来ましたが, こちらが通話できず, メッセージ送信もできない状態でした. まだ試験終わっていないので少しパニックしていました. およそ 2 分後にインドから自分の携帯に電話がかかってきて, それに出て試験官に状況を説明して, pearson vue のソフトを再起動してもらいました. 携帯電話は手に届く場所においてはいかないのですが, このような緊急事態もあるので, 機内モードせずにマナーモードでおすすめします.

ちなみに試験の言語と,試験官の言語は別々で選択可能です. 試験を英語で受けるとしても, 試験官は日本語で問題ないです. ただ英語の方が試験官確保の意味で予約取りやすい面があります.

試験日は午前 10 時からとなっていて, 予定は 1 時前でしたが, 12 時すぎくらいで提出しました. Udemy の模擬テストにあるマーク機能もあるので, 一回終了後にマークされている問題を念入りにチェックしていました. 通常当日か翌日結果がわかりますが, 遅くてもその週にくるはずです. 自分は当日の晩ご飯の時にこのようなメールが届きました.

点数は aws training のサイト上しか確認できませんが, 後で調べてみると模擬テストより高い点数でしたので, 個人的にはこの数ヶ月間の勉強が報われたではないかと思っています.

終わりに

ある程度試験勉強のパターンができています.

知識のインデックス構築 -> 受講しながらノートでネットワークを充実に -> 練習問題で記憶強化 -> 模擬テストで弱点克服 -> 試験準備 -> 試験

その中で, 受講, メモ, 練習問題は同時に進行するのが良いでしょう.

模擬テストは弱点をあらわにしてくれるので, 点数を伸ばす最も良い機会となります. 失敗しても挫けずにやり切りましょう.

このような経験談が, 他の受験する方の参考になると嬉しく思います.

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