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AI活用に悩む会社は社内ハッカソンをしよう

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はじめに

先日、Contrea では 2 日間の社内ハッカソンを開催しました。
エンジニアとデザイナーが集まり、課題を自ら定義し自由な技術で解決し発表するプロジェクトに取り組みました。
この記事では、ハッカソンの様子と、そこから得られた気づきについて共有します。

なぜ社内ハッカソンをやったのか

日々、エンジニア・デザイナーはロードマップに沿い、顧客の要望を吸い取りながら機能開発をしています。
しかし、このプロセスには「承認」が付き纏います。
顧客の声や要望からNotion に仕様書をまとめCS・Biz へのニーズの確認、設計書の段階では他のエンジニア・デザイナーメンバーへの相談を行い、実装後もスプリントレビューでステークホルダーのレビュー等々。
この過程で、あなたのアイデアは「削られて」いきます。
それは、会社として製品を出す上で重要なことであり、ROI を高め、プロダクトの整合性を高め、セキュアにする上で重要なことです。

しかし、クリエイティブ職である以上、エンジニア・デザイナーは自分のエゴでプロダクト作りにチャレンジして欲しいのです。
全員が賛成するアイデアなんて面白くないし、むしろ反対されるものこそ、ユニークさが生まれていくのではないでしょうか。

そういう思いがあり、入社以来開催できないかと狙っていたのですが、ちょうどプロジェクトの切れ目があり、ここだ!と思い、社内ハッカソンを開催しました。

チームメンバーへの説明

とにかく自らのアイデアを重視して欲しく、ルールは2つだけ用意しました。
できるだけ制約をつけない方が、決めることも多く楽しみやすいと考えているためです。

  • 作るものはなんでも良い
  • ただし、テーマは MediOS の成長に紐つけること

1日目~2日目

当日は朝に集まって、それぞれがやろうとしていることを軽く共有し、作業に没頭しました。
私もハッカソンのため、打ち合わせを別日に寄せていたので集中して開発することができました。

1日目が終わった段階でメンバーの成果物が目処立ちそうだったため、全社向けに発表会をやることにしました。より2日目に終わらせないといけないプレッシャーが出てきます。

成果発表会

発表日当日は、事前に発表物を周知したところ、全社から参加してくださりました。

特に技術的な縛りをしていなかったのですが、AI 関連が半分(業務効率化や新規事業提案)、残りはモバイルアプリ化、Bigquery を用いたデータ取得の効率化、新たな患者さん向けサービスのプロトタイプという感じになりました。

特に Flutter を用いたモバイルアプリは、営業職メンバー等には「いつできるの!」と好評でした。
また、自身の体験を活かした患者さん向けプロトタイプは共感できるメンバーも多く、すぐにお客さんに提案したい!という声も多くありました。

私の発表事例はこちら。
https://zenn.dev/hirykawa/articles/29a90cf04c8ed1

ハッカソンがもたらした良い効果

1. チームを超えた交流と技術的刺激

何よりもエンジニア・デザイナーにとっては、新しい技術を使って好きなものを作れるというのはとても「ワクワク感」がありました。
正直日々のアウトプットよりも早いスピードでしたし、「自分が作りたいものを作る」のが一番早いなと。
Contreaのプロダクトチームは「自らで考え自らで実装しデリバリーする文化」を重要視しています。
https://note.com/hirykawa_/n/n8fa8adf2832b

また、発表会に来た全社の方もシステムの未来にワクワク感を感じてくださった様です。

2. 生成 AI 技術の知見共有と習得

日常業務では「生成 AI を取り入れよう」と言っても実践が難しいことがあります。ハッカソンという形で明示的に取り組むことで、チーム全体の生成 AI 関連のナレッジが特に向上しました。

3. 実際の施策に昇華

詳細は伏せますが、成果物が会社の次回の施策にぴったりだということで採用されました。
もちろんそのままではないですが、アイデアが発展し結びつきました。

難しかったけど良かったこと

業務を停止する決断

単純に 2 日間業務の手を止めて時間を割くという判断には、全社の中で慎重な声もありました。
これは日々アウトプットを積み上げてきたメンバーの功績の賜物でありますし、また技術支援として判断してくれた会社のおかげでもあります。

まとめ

社内ハッカソンは単なる「お祭り」ではなく、技術の探求、チーム間の交流、そして企業文化の醸成に大きく貢献します。短期的な ROI だけでは測れない価値があり、技術組織の成長に欠かせない取り組みだと実感しています。

今後に向けて

自身のアイデアを爆発させてお客さんに価値を届けていくことはとても楽しく、チームにとってもモチベーションアップ、技術獲得の機会になりました。
頻繁にやることは難しいですが、可能な限り定期的に実施していこうと思います。

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