【個人開発】財務諸表データを速攻で確認できるアプリをリリースした
目次
- 財務諸表って見たことあります?
- 財務諸表検索アプリ「Compass」の技術スタック、構成の紹介
- 最後に
財務諸表って見たことあります?
みなさん、企業の財務諸表を見たことはありますか?
財務諸表とは企業の財務状況や経営成績をまとめた書類のことで、企業の1年間の「健康診断書」や「成績表」とも呼ばれています。
財務諸表の中でも貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュ・フロー計算書(C/F)は「財務三表」と呼ばれ、特に重要な書類とされています。
...という説明をどこかで見たり聞いたりしたことはあるけれど、実際に財務諸表を見ようと思うと、企業のホームページに行って決算用のページに行って時には書類をダウンロードして...となかなか手間がかかります。
そこで、財務諸表のデータを簡単に検索できるアプリ「Compass(コンパス)」を作りました!ユーザを企業の世界へと導いていく道しるべ(コンパス)になってほしいという願いと、企業(Company)へのパス(pass)になってほしいという願いを合わせて「Compass」と名付けました。
アプリは以下のURLでリリースしているのでぜひ覗いてみてください!
財務諸表検索アプリ「Compass」の技術スタック、構成の紹介
次に、今回作成したCompassで使用した技術、サービスをご紹介します。
技術スタック
- フロントエンド:React
- バックエンド:Go
Goに関しては並列処理を簡単に記述できるため、バッチ処理など大量のデータを並列で処理したい場合は非常に有用です。Compassでは企業の財務諸表データを取得、加工するバッチ処理でgoの並列処理を使うことで処理時間をかなり短縮することができました。
アーキテクチャ
AWS をフル活用したアーキテクチャになっています。今回使用した主なサービスは以下の通りです。
- フロントエンド
- Amplify(Reactアプリをホスティング)
- バックエンド
- API Gateway(APIの受け口、Lambdaへの橋渡し)
- Lambda(API Gatewayからのリクエストを処理)
- DB
- DynamoDB(企業データを管理)
- その他
- S3(財務諸表データなどを管理)
- Route 53(ドメインを管理)
構成図▼
工夫したポイント
個人開発ということもあり、運用コストをなるべく抑えることを考え、使った分だけ料金を支払う「従量課金」で使用できるサービスを選びました。フロントエンドのAmplify、バックエンドのLambdaに加え、DynamoDBもキャパシティーモードをオンデマンドに設定することで従量課金の設定をすることができます。
最後に
近ごろ投資に関する話題が盛り上がっていることもあり、企業の経営、財務状況を知ることの価値が以前より高まっているように感じています。企業分析の際にCompassが少しでもお役に立てば幸いです。
技術的な観点で言うと、個人開発で最もネックになる価格のことを考慮すると、Compass で用いた Amplify(フロント)+ Lambda(バックエンド)+ DynamoDB or S3(DB/ストレージ)の構成は選択肢になり得るのではないかと思います。皆さんもぜひ試してみてください!
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