【UTM】Macbook AirにLinux(Ubuntu)の仮想環境を構築してみる
はじめに
こんにちは!
connectome.designでインターン中のSeitaです。先日、業務で自身のMacbook AirにLinuxの仮想環境を構築する機会があったため、忘備録も兼ねて記事(写真多め)にしておこうと思います。
VirtualBoxをはじめ、他にもいろいろなやり方があるっぽいですが、個人的にはUTMを使用した方法が一番シンプルでしっくりきました。ということで、今回はUTMを使ってLinux(Ubuntu)の仮想環境構築からLinux上でターミナルを開くまでの手順をテンポよく説明していきます。
使用するMacbookのスペック
MacBook Air (13インチ, 2017)
プロセッサ:1.8 GHz Dual-Core Intel Core i5
メモリ:8GB
ストレージ:128GB
ストレージ空き容量: 20GB (10GB~は欲しい)
OS:macOS Monterey 12.7.5
UTMをインストール
そもそもUTMとは?という方に向けて一言で言うならば、「Mac上でさまざまなOSを仮想化して実行できる仮想マシン(VM)管理ソフトウェア」の一つです。
さらに詳しい説明は他の方に任せて 早速インストールしてきましょう。
Download
を押してUTMをインストールしたのち、アプリを立ち上げます。
以上のような画面が表示されれば、無事インストール完了です。
Ubuntu用の仮想マシンの作成
次にUTMで使用する仮想マシンを作成していきましょう。ここでは使用するOSの選択(今回はUbuntu)、割り当てるCPUのコア数やメモリ量、ストレージサイズ等々を指定していきます。
まずは、Ubuntuのインストールに使用するISOファイル(Ubuntuのイメージファイル)をダウンロードします。
特にバージョンのこだわりがない場合は、とりあえずLTE(最新のバージョン)をダウンロードしておけばいいです。ダウンロード中にsubscribe画面に飛びますが、無視で構いません。
また、ファイルが5.8GBなので手元のMacに十分な空き容量があるか確認しておきましょう。
先ほど立ち上げたUTMに戻り、新規仮想マシンを作成
を選択します。
仮想化
を選択します。
Linux
を選択します。
選択
を押して、先ほどインストールしたUbuntuのISOファイルを指定し
そのまま続ける
を選択します。
何もいじらずデフォルトのまま続ける
を選択します。
(後で変更できます)
特にこだわりがない限り、以下同じようにデフォルトのまま続ける
を選択します。
名前は仮想マシンの名前。ここではデフォルト通り「Linux」とします。
保存
を選択
するとUTMに仮想マシンが作成されます。
作成された仮想マシンが選択されている状態で、右クリックをし、編集
を選択します。
ディスプレイの仮想ディスプレイカード
をCirrus CLGD 54xx VGA (cirrs-vga)
に選択し、保存
を押します。(これを指定しないと次のUbuntuのインストールでエラーが起きます)
Ubuntuのインストール
早速、▶️
をクリックして、上記で作成した仮想マシンを立ち上げてみましょう。
すると次のような画面が表示されます。
Try or Install Ubuntu
を選択しEnterキーを押します。
しばらくすると、Ubuntuの初期設定の画面が開きます。
言語、キーボード、アクセシビリティなどの設定はお好みで行ってください。
のちにUbuntuをインストールするかどうか聞かれるので、インストール
を選択します。
特にこだわりもないので、対話式インストール
を選択します。
後からでもアプリはインストールできるので、とりあえず必要最低限のみの既定の選択
を選択します。
特にこだわりがなければそのまま次
を選択します。
仮想マシンのディスクを空にして、Ubuntuを新規インストールしたいため、
ディスクを削除してUbuntuをインストール
を選択します。
アカウント名、パスワードを設定します。
また、ログイン時にパスワードを要求するかどうかの選択も可能です。
特に問題がなければ、インストール
を押しましょう。僕の場合、インストールに20分くらいかかりました。
インストールが完了したら、一旦アプリを終了して、再起動します。
これを行わないと、毎回Ubuntuを起動するたびにインストールが始まってしまいます。ISOファイルを削除した後は、デバイスからも削除しても問題ありません。
Ubuntu立ち上げ
Ubuntuの仮想マシンを再度立ち上げ、先ほど作成したアカウントのパスワードを入力しましょう。
次のようなデスクトップが表示されれば完了です。
ターミナルは、デスクトップで右クリック
-> 端末で開く
で開けます。
MacbookからSSH接続
...と、Linuxのデスクトップ環境を整えましたが、ファイルの実行などターミナルのみで完結してしまう場合、MacbookからのSSH接続で実行すると、より処理も速く(?)サクサク動きます。
Ubuntu側
Ubuntuでは、SSHサーバーがデフォルトでインストールされていないため、まずはSSHサーバーをインストールしておきます。
sudo apt update
sudo apt install openssh-server
SSHサーバーを起動します。
sudo systemctl start ssh
割り当てられているIPアドレスも確認しておきましょう。
hostname -I
Mac側
あとはお馴染みのsshコマンドで、Macのターミナルで以下を実行します。
$ ssh <user name>@<ip address>
以上になります。写真が多いため長くなりましたが、手順自体はシンプルなので、ぜひUTMを試してみてください!
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