【子供向けプログラミング教材】 マイクロビットで遊んでみる
はじめに
2020年から小学校で、2022年からは高校でもプログラミング教育が必修化され、世間の関心も少なからず子どものプログラミング教育に向けられていると感じます。
僕も「もっと若い頃にプログラミングと出会えていたら…」と思いながら、数年前にAmazonで
マイクロビット(micro:bit)を購入したことを思い出しました。購入して少し遊んだものの、それ以来引き出しの奥に眠らせたままでしたが、せっかくの機会なので、改めて触ってレビュー的なことをしてみたいと思います!
マイクロビットとは?
ChatGPTに尋ねると、
マイクロビット(micro:bit)は、教育用途に特化した小型のプログラミングボードで、イギリスのBBCが主導して開発しました。特にプログラミング初心者や子供向けに設計されており、直感的に使用できるデバイスです。プログラミングを通じて、ロボットの制御やセンサーの活用、デジタル表示など、さまざまな実験が可能です。
と返ってきました。一言で言うと「プログラミングで操作できる手のひらサイズの機械」といったところでしょうか。
イギリスでは、11歳と12歳の小学生全員(約100万人)にマイクロビットが無料配布され、授業でも活用されているそうです。また、技術的な仕様もオープンソース化されており、非営利団体によって生産できるようになっています。
さらに、日本でも既に販売が開始されており、手軽に入手できるようになっています。
参照: https://cas.softbank.jp/press/210709_01/
プログラミングボードには以下のような機能が備わっています。
- LEDライト 25個
- ボタン 2個
- 加速度センサー
- 磁力センサー
- 明度センター
- 傾きセンサー
- タッチセンター
- マイク
- 無線通信機能 (BLE)
- 入出力端子
これが4cm×5cmのボード(クレジットカードより小さい!!)に備わっているのが驚きです。
値段も¥4000前後と、お手頃と言ってもいいのではないでしょうか。
マイクロビットの公式ホームページ:
開封~セットアップ
では早速、僕の手元のマイクロビットを(数年ぶりに)開封してみます。
箱を開けると、プログラミングボード、タイプAのUSBケーブル、電池ボックスが入っています。
試しに付属のタイプAのUSBケーブルで、本体とパソコンを繋いでみます。
すると、プログラミングボードに、デフォルトで設定されている「HELLO❤︎」が横流れで表示されます。
次にマイクロビットの公式ページに飛んで、プログラムしよう
のページを開きます。
公式ページ
いきなり自分で新規プロジェクトを作成することも可能そうですが、
MakeCode Editor
に飛んで、チュートリアルのページを覗いてみます。
少しスクロールすると「New? Start Here!」のハートを点滅させるプログラムがあるので、これを選択してみます。
どうやら、言語はScratch (ブロック)とPython、JavaScriptを選べるようです。
せっかくなので、今回はScratch, Pythonの2つを触ってみます。
プログラミングをしてみる - Scratch(ブロック)編
5分ほどのビデオレッスンを見ると大体触り方がわかります。ブロック チュートリアルを開始
を押して、エディタの画面を開いてみます。
すると、既にドラッグ&ドロップのみでプログラミングができる環境が整っています。
プログラミングのことを知らなくても、感覚を頼りになんとか組めそうです。
また、左画面にはシミュレーションがあり、終始変更が反映されるので便利です。
ダウンロード
を押して手元のプログラミングボードも更新してみると、無事ハートが点滅しました!
ブラウザベースで利用できるため、プログラミング初心者がつまずきがちな環境構築が不要で、ブロックを組み合わせるだけでコードが作成できるのは、子供たちも苦手意識を持ちにくいのではないでしょうか。
さらに、関数や文字列、配列、ゲームなどが用意されており、単純な動作から複雑なプログラムまで挑戦できるので、ステップアップしながら学習を進めることができそうです。
プログラミングをしてみる - Python編
Pythonで組み込み開発をしたことがないので実は不安(汗)でしたが、こちらでも丁寧にヒントが与えられているので、それを頼りになんとかできそうです。
ヒントを頼りに、特に迷うことなくハートの点滅をPythonでも組むことができました。
電池ボードに繋げても、先ほど作成したプログラムがしっかり実行されます。これで電源の確保が不要になり、外に持ち出しても使用できるので、さらにできることの幅が広がりそうです。
さいごに
その他にも、音楽やおもちゃの制作をはじめ、科学実験やハードウェアの仕組みを学ぶための様々なチュートリアルが用意されており、子供から大人までマイクロビット1つで様々なプログラミング工作が楽しめそうです。
プログラミングが初めてのお子さんにとって、最初の一歩としてぴったりの、手頃で良質な教材ではないでしょうか。ぜひ、ご家庭でも気軽にチャレンジしてみてください!
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