ジャンクノート PC に Alpine Linux をインストールする
この記事は?
古いジャンクノート PC に軽量 Linux OS をインストールする方法について手順メモです。
こういうことは一度やったことあったのですが、結構手こずりました。
次の機会はスムーズにしたいのでアウトプットします。
インストールする OS は Alpine Linux を選びました。
インストール作業は以下のドキュメントを参考に進めました。
手順の概要は以下となります
- Linux の ISO イメージを USB メモリに書き込む
- パソコンを USB Boot する
- Alpine Linux の初期セットアップ・インストールを行う
準備したもの
- ジャンクノート PC
メーカー | HP のノート PC |
元の OS | Windows 10 |
CPUアーキテクチャ | x64 |
メモリ | 8 GB |
HDD 容量 | 500 GB |
- USB メモリ 8GB(Alpine Linux の ISO イメージを書き込む用)
USB メモリに Alpine Linux の ISO イメージを書き込む
Alpine Linux の公式サイトより、ISO イメージファイルをダウンロードして、USBメモリに書き込みます。
いくつか OS のオプションがありますが、今回は Standard (セットアップ時にインターネット接続が必要) をダウンロードし、USB メモリに書き込みました。
ISO イメージを USB メモリに書き込む場合は単純に .iso のファイルを USB メモリにコピーして配置するのではダメです。
ブート可能な形式で書き込まなければならず、そのためのツールはいくつかありますが今回は ISO to USB というツールを使いました。
書き込むとき、ファイルシステムの形式を選択する必要がありますが、alpine のインストール手順書によると FAT32 にしてくださいとあったので FAT32 を選択しました。
ジャンク PC を USB boot で起動する
パソコン起動時 BIOS は優先度の高いデバイス(通常はメインの HDD)を読み込み、それをもとに OS が起動します。
それを USB メモリを読み込んで起動する設定 (USB Boot) に変えます。
そうすることで先ほど書き込んだ Alpine Linux が起動するというわけです。
BIOS もいろいろ種類、バージョンがあり手順は一様ではありません。
今回操作したものは「insydeh20 rev 3.7」という BIOS で、以下の手順で USB boot を行うことができました。
- パソコン起動時に ESC キー (パソコン機種によって異なる) を押し、 BIOS メニュー表示する
- BIOS メニューより、F10 BIOS Setup へ移動する。
- Secure Boot を無効化する(これが分からなくでハマった。セキュアブートが有効化されているとUSB Boot を最高優先にしても意味ない)
- 読み込むデバイスの優先順序として USB Boot を1番目にする
- Save and Exit (ESC キー) を行い、パソコンを再起動する
- 再起動するとき、またESC キーを押し、 BIOS メニュー表示する
- 今度は F9 Boot Option を選択する
- 差し込んである USB メモリが検出され表示さるので、それを選択しドリルダウンする
- ドリルダウン後、 Linux Alpine と表示されている項目があるので、それを選択する。すると USB Boot が始まります。
USB boot 起動後、Alpine をセットアップする
USB Boot 後、セットアップが必要です。
コンピューター名などの各種設定、インターネットに接続してメインの HDD に Alpine をインストールなどの作業を行います。
setup-alpine の資料を参考に粛々と進めて、完了です。
インストール完了後は Boot の優先順位はデフォルトに戻しました。
このとき、以下の記事にもお世話になりました。
- https://tech.willserver.asia/2023/03/01/lix-alpine-3172-setup/
- https://subro.mokuren.ne.jp/1730.html
以上、Alpine のインストール手順でした。
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