【初学者にこそ伝えたい】Vue.js コミュニティ入門
💡 ヒント: コミュニティとはグラデーションである
🚩 序
こんにちは。Vue Beginners (の管理人) です。
すでに多くの方に記事を見ていただけていてとても嬉しく思います。感謝しています。
今回はソースコードは 1 行も出てきません。
ひょっとすると、Vue.js の勉強法や使い方などを求めている方にとっては多少つまらない内容かもしれません。
ですが少し早まらず、是非とも一緒に考えてほしいです。🙏
今日の話は、これからあなたが Vue.js について学び、使っていく際にとても重要な話だと筆者は信じています。
🤔 あなたがコミュニティの一員であるかどうか
回答: それはわかりません。
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「自称だからでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、そういう話ではありません。
あなたがいくら自称したところでこの答えは決まりません。
というのも、いくらあなたが「私はコミュニティの一員ではない!」と言い張ったとしても、周りがそう捉えてしまえばあなたはコミュニティの一員です。
では、何を基準にどう判断するのでしょうか?そもそもコミュニティとはなんなのか、なぜ Vue.js にとってコミュニティが大事なのかということについて考えていきます。
🤔 コミュニティとはなんだろうか?
コミュニティとはグラデーションです。
この画像は、Vue.js コミュニティに明確な境界がないことを示しています。
何が Vue.js コミュニティであって、何が Vue.js コミュニティでないかは、明確な境界線がないのです。
そして、もう一つ大事なポイントがあります。
あなたがコミュニティの一員であるか、そうでないかについても明確な境界がない ということです。
既存のコミュニティメンバーからあなたに対して、「今日からあなたはコミュニティの一員です!」というメールが届くようなことはありません。
🤔 では、何がそうさせているのか
それはあなたの普段の行動であったり、周りからの見え方であったりします。
そして、「あなた」という 1 サンプルの他にもいろんなサンプルの集合体で曖昧な輪郭を表すものがコミュニティです。
そうです。コミュニティというのは特定の誰かが持つ何かの条件によって決まるものではありません。一人一人の行動や雰囲気などがたくさん集まって、そこになんとなく現れるものです。
🤔 どうしてこんな話がしたいのか
私が今回、ここで伝えたかったことが結局なんなのかというと「自分の行動が Vue.js にとってどう映るか」ということを常に意識してほしいからです。
先ほども言った通り、コミュニティとは人の集合で表現されるものです。もちろんあなたもそれに該当します。
「コミュニティの一員になったら」「有名になったら」「コントリビューター[1]になったら」気をつける。ではないのです。
あなたがコミュニティの一員になる境界はありませんし、有名であるかとかコントリビューターであるかということだけがコミュニティの雰囲気を作るわけではありません。
むしろ、コントリビューターでは無い人の方が人数としては多いのです。そうで無い人が全体として、マナーの悪いことをすれば「Vue.js の人たちはマナーが悪い」ということになりますし、逆にマナーの良いことをすれば「Vue.js の人たちはマナーが良い」という雰囲気になります。
🫶 なぜコミュニティが大事なのか
それは、コミュニティがあるからこそ、Vue.js が成り立っているからです。
Vue.js は Evan You 氏をはじめに、多くのコミュニティメンバーによって成り立っています。
技術の裏にはたくさんの人がいます。
もちろんこれは Vue.js に限った話ではありません。他の技術にも同じことが言えます。
なぜコミュニティが大事か、というよりそもそもコミュニティがなければ Vue.js は成り立たないのです。
Vue.js 自体のソースコードはもちろん、周辺のライブラリ、ドキュメンテーション、ブログや動画を作って教育活動や宣伝活動をしている人、イベントを運営している人、
困った時に助けてあげている人、などなど、たくさんの人がいて、それが Vue.js という技術を成り立たせているのです。
ここで忘れて欲しく無いこととしては、その 技術の裏にいる人々に対するリスペクト です。
何も、考えからバグから何から何まで肯定しろという話ではありません。
技術を発展させるにはいろんな議論が必要ですし、時には困って文句を言いたくなることもあるでしょう。
ですが「技術の改善について議論すること」と「リスペクトを欠いた行動をとること」は違います。
📖 行動規範
Vue.js にはコミュニティガイドがあります。そこに 行動規範 ものっています。
あなたがコミュニティに対して何ができるか、またはどういう行動をとるべきか、とるで無いべきかということについて書いているのでぜひ一度読んで欲しいです。
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コントリビュート、と言ってもさまざまな貢献方法がありますが、ここでは一旦一番想像しやすいであろう Vue.js やその他ライブラリなどのソースコードにコントリビュートすることを指します。
「ソースコードを書く以外にどういう貢献ができるだろうか」という話についてはまた別の記事にしようと思っています。 ↩︎
Discussion
例えば法律に触れない範囲で、公序良俗に反しない範囲で
聖人もいて、口汚く罵るものもいて、信者もいて、強硬派もいて
それがコミュニティであろう
コミュニティとは、もっと大きなものであろう
勿論、品位を下げるものも、それを諌めるものも一員であろう。だから文句を付けるつもりは毛頭ない。が
皆がお利口さんの、或いはみんなが真面目で立派な、そんなコミュニティが果たして健全に成長するだろうか、とは思う。
元々このネットの世界とは、実に自由で開かれた世界である。そこに身を置く我々なのだから。