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AWS SAA-C03 合格体験記+「やっておけばよかった」と後悔したこと

2024/01/08に公開

2023年12月に、AWSの認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト(通称AWS SAA-C03)を受験し、合格することができました。勉強をする中で 「こうしておけばよかった」 と後悔したことや、受験前のudemy™の模擬試験の成績など、これからAWS SAAを受験する方に役立つ情報を共有したいと思います。ステマ、アフィリエイトは一切ありません。

【この記事はこんな人におすすめ】
 AWS SAAの…
 ・合格者が使っていた教材が知りたい
 ・効率的な勉強方法や「こうしておけばよかった」と後悔したことが知りたい
 ・合格者のudemy模擬試験の結果が知りたい
 ・結果が送られてくるまでにかかった時間を知りたい

2024/1/5追記
本記事の内容を動画にしました。
本noteよりも若干内容を絞っていますが、文字よりも動画のほうが見やすいという方は、ぜひこちらもご覧ください。

https://youtu.be/teGhv_1YmqI
 

筆者プロフィール

  • 社会人1年目
  • 勉強開始当時のAWSの経験は、部の新人研修で1か月触った程度で、AWS案件へのアサインと同時にAWS SAAの勉強を開始。
  • 2か月半の勉強期間を経て、2023年12月25日に793点/1000点でAWS SAA-C03に合格(合格基準は720点以上)
  • 他保有資格
    • 応用情報
    • LPIC-1(101+102)
    • Zabbix 認定スペシャリスト

※AWS クラウドプラクティショナー(AWS CLF)は持っていません

送られてきた試験結果

使用した学習教材

udemy2つ+Ping-tの計3つの教材を使用しました。

1.udemy(有料)

https://www.udemy.com/
以下2つの教材を利用しました

①【SAA-C03 版】これだけで OK! AWS 認定ソリューションアーキテクト–アソシエイト試験突破講座


動画講義です。

ボリュームがすごいです。 ハンズオン(実際にAWSコンソール上で手を動かして学ぶパート)があるとはいえ、動画だけで合計47時間以上もあります。試験範囲も広いので、このインプットの段階で覚えきろうとするといつまでたっても終われません。「サービス名を言われたらなんとなく分かる」くらいの基本知識をとにかく早く押さえて、問題に早く移るのが効率的です。

また、付属の模擬試験も2週やりました(正答率は後述)。


勉強計画当時に所要時間をまとめた資料です。まとめるのが大変だったので貼っておきます。
講座は、倍速視聴やハンズオンのスキップなどをすれば、もう少し所要時間を減らせると思います

 

②【SAA-C03 版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6 回分 390 問)

65問×6回分、計390問の問題集です。

ネットで合格体験記などを見ていてやっていた人が多かった気がしたので、私もこの問題集を使いました。
圧倒的な問題数で、残りの問題数を気にせずにガンガン解けるのがいいところです。また、上記の講座に付属していた模擬試験もそうですが、「正解以外の選択肢が間違っている理由」 も書かれていたので、考え方の改善に繋げやすかったです。

一方で、解説は割としっかり書いてあるものの、痒い所に手が届く感じではなく、解説を読んでも完全に理解できずに自分でさらに調べた問題も少なくなかったです。
また、udemyの制約があるのかもしれませんが、問題の正誤や解説が最後にまとめて出てくるタイプだったので苦労しました…。対処法は後述します。

問題演習の教材として選択肢に上がっていたのは、CloudLicenseというWeb問題集です。ご参考までに。

2.Ping-t ソリューションアーキテクト-アソシエイト(無料・おすすめ)

https://mondai.ping-t.com/question_subjects/72
問題演習サイトです。上位資格は有料の場合もあるのですが、AWS SAAの問題は完全無料でした(登録は必要)。

単元ごとの基本問題と、本番の難易度に近い実践問題があります。単元ごとの基本問題は非常に充実しており、実践問題は本番に近い問題が結構あった気がします。また、上記のudemyの問題集に比べ、圧倒的に解説が丁寧でした。

そして、問題を解いた直後に解説が見られるのもとても良いです。

 

受験までの流れ

受験までの勉強スケジュール


勉強期間は、10月中旬から12月末までの2か月半でした。

当初の予定は、インプット(講義視聴)に1か月、アウトプット(問題演習)に1か月半の予定でしたが、結局インプットに1か月半も時間をかけてしまいました
講義だけでもかなりボリュームがあるので、ハンズオンは飛ばしました。動画では時間がかかってしまうと感じ、倍速もできましたが私は頭に入ってこなかったので、途中からは動画ではなくPDFの講義資料を直接読んでいました。

インプット後は、各章についている小テストを改めてもう1周し、(全然覚えていないことに絶望し、笑)、udemyの模擬試験をひたすら解きました。模擬試験を解き始めた頃は、「本当に1か月後にこの問題が解けるようになるのか…?」 と絶望したことを覚えています。

模擬試験は番号が後半になるにつれて、「今までの模試と同じような問題」と「そんな細かいこと本当に出るの?」という問題が増えてきました。そんな中、Ping-tでもSAAの問題があることを知り、解いてみたところ解説の丁寧さに感動し、「こっちやった方が力がつきそうだな」 と感じました。
そのため、最後の1週間の追い込みでは、udemyの新しい模擬試験を解くのではなく、今まで解いた模擬試験の解きなおしPing-tの実践問題に取り組みました。
 

受験までの問題の正答率

udemyの模擬試験の正答率と解いた日をまとめました。


最終週に解いたPing-tの成績は見れませんでしたが、
記憶では7割ギリギリ行ってるくらいでした。

 

試験当日と結果

本番の試験難易度は、7割ほどの問題はudemyの模擬試験①②と同じくらいで、2割ほどの問題はもう少し簡単、1割ほどの問題は知らないサービスの問題で難易度もよくわからん、といった感じでした。
手ごたえとしては、合格に達したか厳しい気がしていましたが、結果はそれほどギリギリでもなかったです。試験問題の中には、新しい問題として検討されている、採点対象外の問題も含まれているそうなので、知らないサービスの問題は採点対象外だったのかもしれません。
試験中手ごたえがあまりなくても、最後まで諦めないでくださいね。

試験を受けたのは12/25 13:15~16:10で、結果は直後にはわからず、12時間後の翌日12/16朝4:00頃に試験結果のメールが送られていました。夜に使われていないEC2にでもバッチ処理させてるんでしょうか。
 

「こうしておけばよかった」と思ったこと

1.Ping-tをもっと活用するべきだった

Ping-tという素晴らしい問題集サイトをもっと活用するべきでした。もはや、Ping-tを広めるためにこの記事を書いているまであります。
※私はPing-tの回し者ではありません、笑

Ping-t 推しポイント再掲
・単元ごとの基本問題が充実している
・実践問題は解説が非常に丁寧で、追加で調べる必要がほとんどなかった
・問題を解いた直後に解説が見られる
 (udemyの模擬試験は65問解き終わらないと解説が見られない)

Ping-tのおすすめ活用法は、以下の2つです。

  1. 各単元を勉強し終わったら、すぐにPing-tの分野別問題を解く
    試験範囲が非常に広いため、全範囲を勉強し終わるころには、最初の方の内容は忘れてしまいます。
    udemyにも各章のミニテストはありましたが、ボリュームが少なく記憶の定着まではいかず…。Ping-tなら分野ごとに多くの問題が用意されているため、勉強が完了した直後にPing-tの分野別問題を解くことで、効率よく記憶を定着させることができると思います。

  2. udemyの模擬試験よりも先に、Ping-tの実践問題を解く
    基本を勉強し終わった人にとって、模擬試験はかなり難しいです。私の場合、最初にudemyの模擬試験を解いたときは、udemyの解説を読んでもさらに自分で調べないと完全に理解できないことが多く、一問一問にとても時間がかかりました。
    その点、Ping-tの解説は非常に丁寧でわかりやすく、解説を読むだけですんなりと理解できた問題がほとんどでした。また、目の前の問題に対する解説だけではなく、必要な知識を体系的に解説してくれているので、頭の中の整理が捗りました。
    したがって、インプットとudemyの小テスト15が終わったら、いきなりudemyの模擬試験を解くのではなく、先にPing-tの実践問題を解いて、わかりやすい解説で効率的に本番レベルの問題への基礎力をつけてから、udemyの模擬試験で数をこなすのがいいと思います。
     

2.もっとアウトプットに時間を使うべきだった

AWS SAAは広く浅く出題されるため、暗記が中心となります。そのため、インプットよりもアウトプット(=問題演習)を中心に勉強するべきでした。
しかし、私の場合は、インプットに時間をかけすぎてしまいました。だらだら勉強してしまったというわけではなかったため、時間のかかる教材を選んでしまったことが起因していると考えています。
これから勉強を始める人は、時間のかからない教材を使ってインプットをさっさと終わらせ、アウトプットを通してガンガン知識を定着させていくのが近道だと思います。
 

3.udemyの模擬試験の裏技をもっと早くから使うべきだった

udemyの模擬試験は、「65問解き終わらないと解説が見られない」という地獄のシステムです。試験時間は2時間10分なので、社会人が隙間時間に勉強するとなると、65問を解き終わるのには数日かかります。そのため、udemyの模擬試験で勉強する際は、数日前に解いた問題の解説を読むことになってしまいます。 これでは、勉強効率ダダ下がりです。

これによって、以下の問題が生じました(読み飛ばし可)。

【効率が悪い】
読んで理解するのに時間がかかる長い文章題を、解説を読むときにもう一度読む羽目になり、時間が無駄。
【モチベーションが上がらない】
「今間違えた問題」の解説を読むとなれば「どうして間違えたのか??」と解説を読む気にもなるのですが、問題自体もよく覚えていないような状態で解説を読むのはエネルギーが必要でした。
【改善が難しい】
当時の自分が何を考えてその選択肢を選んだのか覚えていないことも多く、自分の考え方のブラッシュアップが難しかったです。今思えば、メモ機能で選択肢を選んだ理由をメモしておけばよかったのかも?(それでもメモの時間はかかってしまいますが)

そして、udemy模擬試験で、問題を解いた直後に解説を読むために私が編み出した技が、「一方のタブで問題の結果画面(解説画面)を開きつつ、もう一方のタブで再試験をする」 です。(模擬試験の1回目は、無回答のまま試験を一度完了すると解説を表示できます。)


一方のタブで問題の結果画面を開きつつ、もう一方のタブで再試験をする

このようにセッティングし、右のタブで問題を1問解いたら、左のタブで1問進んで解説を見る、といったことをすることで、問題を読んだ直後に正誤と解説を読めるようになります。

また、結果画面の正誤を見ながら前回間違えた問題だけを解くこともできます。★の見直しアイコンは結果画面にも表示されるので、「これだと思うけどほぼほぼ勘だから、解説読んだ後にもう一度と来たいな」と思った問題には★をつけて、解きなおしの際には前回間違えた問題と★のついている問題をやり直してもよいと思います。
 

4.udemyの「【新版】演習テスト5」と書かれた問題も解いておけばよかった

出題傾向に関する具体的な言及は避けますが、先述の通り、本番の試験では知らないAWSサービスの問題が含まれていました。そして、AWS SAA受験後、udemy模擬試験の「【新版】演習テスト5」と書かれているもの)を見たところ、同じような分野の問題が出ていました。
udemy模擬試験をすべて解かない場合でも、演習テスト5はやっておくことをお勧めします。

 

まとめ

AWS SAAの効率的な勉強としては
いかに基礎知識を素早くさらって
Ping-tで模擬試験が受けられるくらいまでの理解度にもっていき
模擬試験で量をこなして仕上げられるか

だと思います。

なんとか無事に合格はしましたが、知識だけはある頭でっかちの状態になってしまっているので、これからはudemyの講座のハンズオンを通してゆっくり手を動かしていこうと思います。

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