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VimConfに行ってきた

2023/11/20に公開
変更履歴 2023/11/21 Vim

scriptに言及する部分でVimScriptVimLなど表記揺れがあると教えてくださったので修正しました。また、22行目の部分が分かりづらかったので修正しました。

VimConfに初めて参加したので、その感想を書いていきます。

ずっと行きたいと思っていた

中学生の頃、VimConfの動画をたまたま見て以来ずっと行きたいと思っていました。

しかし途中でコロナ禍があったりして中断してしまい、時が流れて高校も卒業してしまいました。

そんな中今年VimConfが帰って来るということで、「これは絶対行かなきゃいけない!」という強い信念のもと、お小遣いを繰り上げで貰ったり色々やり繰りしながらなんとか参加することが出来ました。

そもそもカンファレンスが初めて

お家の事情でここ最近まで東京に行くことが許されてなく、ここ最近勝手に東京に行くようになるまでカンファレンスに参加したことが無かったので[1]、今回が初めてのカンファレンスになります。
なのでカンファレンスで何をやるのかとかは動画を見ただけで、実際の空気感とかは全然予想がつきませんでした。

そんなこともあり、響さん一行[^2]に会うまではずっと心臓がバクバクしていました…

誰が誰だか分からない

VimConfの会場らしき場所に着いたのは良いものの、今回が初参加なので誰が誰だか全然分かりませんでした…
正直今でも話した方がどなたなのか分からないところがあります...すみません

セッション編

セッションでは為になる話を聞けました。以下に思ったことを書いていきます。

Bram Moolenaar the Creator of Vim

Vimの沿革についてはWikipediaで読んだことがありましたが、bramさんの私生活がメンテナの方々も知らないのは初めて知りました...
Vimの安定感はBramさんの頑固さに支えられていたんだなぁと感じました。
またmattnさんとBramさんのやりとりなど、mattnさんしか話せないようなエピソードがてんこ盛りで濃い内容のセッションが聞けました。
「私達にはC言語という共通言語がある」という言葉がとても印象に残っています。

Revolutionizing Vim/Neovim Plugin Development ~ An In-Depth Look into Denops

近年アツいdenopsについてです。Denoが出来るまでのきっかけや、内部のアーキテクチャについての解説を聞きました。
エラーメッセージでよくmsgpackを見るのでてっきり全部msgpackかと思っていたら、プラットフォームによって通信方法を変えてプラットフォームの差異を吸収しているという事が聞けて参考になりました。また、denopsを使うべきところとVimScriptで書くべきところの解説もされていて、プラグインを作る際に参考になりました。denopsはいいぞ。

Looking back at vim meetup

ゴリラさんが運営しているゴリラ.vimというイベントについてのセッションでした。
イベント開催の大変さ、やりがいなどについて聞けました。毎月イベントを開催するモチベーションの凄さを実感できました。
ゴリラ.vimにもいつか参加したいです。

Developing a Vim plugin with Ruby, or when in Ruby do as the Rubyists do

VimとRubyについてのセッションでした。
Rubyに本来備わっている機能を用いてRubyに関するプラグインを開発する方法について聞けました。
全編英語かつハイテンションなセッションで聞いてて楽しかったので、聞き取れなかった部分があったのがちょっと心残りです。英語のセッションも聞き取れるように英語力も鍛えていきたいと思いました。

Modern techniques for implements insert mode plugins / Why use IME within text editor?

VimのInsertModeに関するセッションでした。helpを全然読めてなかったので、いつか読む機会を設けたいです。
VimのInsertModeの扱いは特殊である事は初めてしりました。また、インサートモードの「水に潜るような」という表現はなるほどなぁと感じました。

Boost your vimrc with some template techniques!

Vital.vimがこんなに便利なの初耳だったし、VimLでここまでカッコいい処理が書けるとは思いませんでした。
プラグインへの埋め込みも可能らしいのでdenopsと組み合わせてみたいです。
後半はゴリゴリ関数型言語の話でかなり濃い内容でした。

懇親会編

今までTwitterやvim-jpでやり取りしてきた方々とあえて嬉しかったです。

  • Shougoさんに初めてお会いできました。あまりの嬉しすぎて言葉が出なかった…
  • yasunoriさんに会えました。自分のキーボードを見せれて良かった。
  • takeさんとOmochiceさんにも会えたので、周囲の方々とVimとEmacsについて[^3]わいわい話しました。楽しかった...

またVimmerが集まると常識が歪んでしまうらしく、以下のような現象が起きていました。

  • 「i3wmの設定は簡単」という発言が飛び出す
  • 「Vimに勝ちたい...」と言っているEmacserが居る
  • なぜかテーブルに分割キーボードがあるし、それを誰も気にしていない
  • 本来おまけ程度でLTが開催されるはずだったのに、本編と同じくらいかそれ以上のLTが発表されていた

こんな感じだったので、「あれ、これもしかして懇親会こそ本編だったのでは...!?」とさえ思えてきました。

自由時間編

残った人たちで徹夜カラオケをする運びになり、カラオケが出来るようになる10時まで各々がファミレスなりで時間を潰す事になりました。

自分は特急の時間がギリギリだったので、自由時間まで参加することにしました。

居酒屋に入り席に座ったあとは、正面に座っていた方(すみませんお名前を聞きそびれました)とDenoとかNeovimとVimScriptのAPIの対応とかについて話しました。
そんな中、「vim-jpのSlackに投稿するのが怖くてなかなか出来ない」という事を話したら「大丈夫!」「怖くないよ」などやさしい言葉を頂いたので、居酒屋を後にした後早速vim-jpにtimesを作ってみました。色々投稿していきたいです。

まとめ

Vimは本当に人の人生を変えてしまう、そんなVimの凄さを実感できた一日でした。
初めてのカンファレンスでしたが、とても楽しい時間が過ごせました。一日じゃとても足りない...
これを機に他のVimイベントにも参加したり、Vim活したり、Vimコミュニティに貢献していきたいという思いが一層強くなりました。
またVimのお陰で色んな人と繋がれたので、その繋がりも大切にしていきたいです。

脚注
  1. 後日公認で東京に行けるようになりました。とても嬉しい。 [^2]:
    実は以前一緒にお会いしたことがあります。 [^3]:
    VimConfだけれど普通にEmacserの方も参加しています。なんなら自分も前日はEmacsいじってました。 ↩︎

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