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iPaaSからノーコードで画像生成AI(Activepieces+Stability AI)

2024/02/29に公開

はじめに

今回はiPaaSの「Activepieces」と、生成AIの「Stability AI」という
2つのWebサービスを使って、ノーコードでAIによる画像生成を試してみます。

Activepiecesとは

ZapierやIFTTTなどのように、Webサービス間のデータ連携やタスクの自動化をおこなえます。
2024年2月時点で、連携登録されているサービスは180件でした。
今回は使用しませんが、ChatGPTやAzure OpenAIともノーコードで連携可能です。
クラウド版では無料プランがあり、オープンソースのためオンプレミスでも利用できます。

https://www.activepieces.com/pricing

Stability AIとは

AIで画像や動画、3Dオブジェクト、音楽などを生成できるサービスを提供しています。
アカウント登録時にもらえる無料クレジットで、120枚以上の画像生成を試せます。

https://platform.stability.ai/pricing

「Activepieces」のデモ用フローを試す

先ずはデモ用のフローを使い、Activepiecesの機能や動作を確認してみます。

  1. Activepiecesのアカウントを作成します。
  2. Activepiecesにログインし、任意で表示言語を切り替えます。
  3. 最初のフロー作成画面が表示されるので、
    「サンプルを探す(ジェラートメーカーのデモフローから学ぶ)」をクリックします。
  4. 以下3ステップのフローが作成されました。

    各ステップの設定内容を見ていきます。
  5. ステップ1「Every One Minute」をクリックします。
    1分毎に自動実行されるトリガーでした。
    分の他、月週日時、Cron形式でも設定できるので柔軟にスケジュール登録できそうです。
  6. ステップ2「Invent a Gelato」をクリックします。
    ジェラートのフレーバー名を返す、デモ用APIの実行ステップでした。
    ランダムで、ユニークなフレーバーが発明されるようです🍨😋
  7. ステップ3「Email the Gelato」をクリックします。
    フレーバー名をGmailでメール送信するステップでした。
    「Connection」をクリックして、メール送信用認証情報の連携を許可します。
    また、「Receiver Email (To)」に、受信用メールアドレスを入力し設定します。
  8. 画面上部の「フローをテスト」ボタンをクリックします。
  9. 画面左にテストの実行状況が表示されます。
    3つのステップが「Step succeeded」と表示され、メールを受信できたら成功です!

「Stability AI」で画像を自動生成

デモ用フロー「ジェラート発明」を拡張して、ジェラートの画像を自動生成してみましょう。
以下がStability AIのAPIキーを準備し、フローを設定する手順です。

Stability AIのアカウント作成

  1. Stability AIの「Sign up」からアカウントを作成します。
  2. Stability AIにログインし、アカウントページを開きます。
  3. アカウントに自動割り当てされているAPIキーをコピーします。

Activepiecesのフロー編集

  1. ステップ2「Invent a Gelato」の後に、「Stability AI」のステップを追加します。
    「Stability AI」と入力すると、連携サービス一覧から絞り込めます。
  2. 追加したステップ3「Stability AI」をクリックして、設定パネルを開きます。
  3. 画像生成のため以下項目を入力し、設定します。
    • Action: Text to Image
      Custom API Callを選択し、任意のAPIも実行可能です
    • Connection: {APIキー}
      ※事前準備でコピーしたStability AIのAPIキーを指定します
    • Prompt: [2. Invent a Gelato body gelato] gelato
      ※ステップ2のAPIで取得したフレーバー名とgelatoを指定します
    • Engine ID: stable-diffusion-xl-1024-v1-0
      ※現在アルファ版のV2も選択できます

      その他、画像サイズや品質を調整するCFGスケールや、ステップ数も指定できます。
  4. 設定パネル下部の「サンプルデータの生成」ボタンをクリックします。
    「テスト成功」と表示されたら、OKです!

    生成した画像をメール送信されるよう、次のステップで添付の設定をしましょう。
  5. ステップ4となった「Email the Gelato」をクリックします。
  6. 生成した画像をメールに添付するため以下項目を入力、設定します。
    • Attachment: [3. Text to Image 0 image]
      ※ステップ3で生成した画像を指定します
    • Attachment Name: [2. Invent a Gelato body gelato].png
      ※ステップ2のAPIで取得したフレーバー名と拡張子.pngを指定します
  7. 画面上部の「公開」ボタンをクリックします。

動作確認

  1. プロジェクトの実行履歴画面を開きます。
  2. 成功/失敗の実行結果ステータスを確認できます。
  3. 受信したメールを確認してみましょう。
    ジェラートの画像が添付された、以下メールを受信できました🎊

おわりに

「綿菓子カーニバル」というカラフルで美味しそうな美味しくなさそうな、
ジェラート画像が無事ノーコードで生成できました!

今回はデモ用APIを使いましたが、
文章をもとにAIで要約を作ったり、イメージ動画を作ったり、
工夫次第で様々な活用ができそうです♪

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