コラボスタイルに入社して一ヶ月
私は前職では13年ほど非IT企業でエンジニアをやっていました。エンジニアの人数も少ないため、IT何でも屋をやっていました。前職では、コロナ禍で一時的にリモート勤務となりましたが、基本的には出社を前提をしており、業務フローについては紙での提出が求められることもあり、社内ではDXを推進する動きも見える状態でした。そんな前職からコラボスタイルに転職をして一ヶ月経過したので、新鮮だったこと、驚きを感じた事をまとめてみました。
コラボスタイルとは
コラボスタイルは、「ワークスタイルの未来を切り開く」を企業理念をしており、新しいワークスタイルを提案している会社です。そのための行動指針として
- 相互信頼の姿勢
- 3つの責任を果たす(質問説明、説明責任、遂行責任)
- スピードは正義、チャレンジも正義
- 成長と発信が大切
を掲げており、「働きやすさ」を大切にしている会社です。
2024年のアドベントカレンダーを見てもらえれば、会社の雰囲気がちょっとわかるかと思います。個性的なメンバーの日常などが垣間見れるので面白いです。私も入社前に見ていました。
セキュリティについて
コラボスタイルの主力製品であるコラボフローは、会社のワークフローを取り扱っている製品です。当然ながら社外秘の取り扱いをしています。その情報が漏洩するということは採用してもらっている多くの会社のセキュリティを損なうということになり、自社の持っている情報だけではない、きわめて重要な事象です。
その意識づけのために、情報セキュリティについての講習でも最初に「なぜセキュリティが大事か」について端的に「会社をつぶさないため」と大きな目的意識を自分事としてとらえられる言葉で表現していることも印象的でした。また、お客様情報の取り扱いなどのルールについても、なるほど!と納得するものでした。また、生成AIなどの取り扱いについても活用についてガイドラインを作成して、段階に応じて活用の範囲を定めているのも印象的です。
前職Pマークを取得しており、セキュリティ意識が薄かったというわけでもないのですが、セキュリティリスクへの考え方が違うなと感じています。コラボスタイルでは、ISMS認証を取得しており、セキュリティについて常に改善サイクルを回すことによってセキュリティリスクに対応をしています。取得している認証によるセキュリティに対する考え方の違いがこの違いに表れているのかもしれません。
フルリモート勤務の環境づくり
コラボスタイルではフルリモートで勤務をしています。前職でもコロナ禍の初めのころは一時的にフルリモートで勤務をしていましたが、会社の仕組みとしてはフルリモート勤務が運用できるような仕組みとなっていなかったため、週に数日出勤し書類仕事など「出社をしないとできないこと」をこなす必要がありました。
コラボスタイルでは、リモート勤務が前提になって会社の仕組みづくりがされているので、出社しないと出来ない…などといったことは一切ありません。不都合を感じることもありません。または出社をしている人に負担が偏ることのないような仕組みづくりがなされていると思います。その環境ために様々なサービスを利用していますが、おおよそドキュメントが整っているので、どうしていいかわからないということ自体は多くありません。ただ、サービスが多いので覚えること自体は沢山あります…
フルリモートだけど同期的コミュニケーションを大事にしている
コラボスタイルではコミュニケーションを大事にしているということもあり、同期的コミュニケーションも大事にしています。
具体的にはoviceを導入しており、可能な限りoviceにいるようにとなっています。生産性を上げるために、「5分悩んだら直接聞きに行ったほうがいい」とされており、ovice上でどんどんコミュニケーションをとることを推奨されています。また、雑談も推奨されているので、業務に支障が出ない限りは雑談をしても大丈夫です。
日常的なオンラインのコミュニケーションだけではなく、年に2回あるコラボ会、入社式や内定式といった対面式のイベントでは、できる限り本社の名古屋に出社することを推奨しています。これによって、普段はリモートでしか話をしない人との実際にあって話す機会を作っています。私が入社してから一週間後に新卒の入社式がありましたが、皆さんこの機会にしか話ができないという意識もあってか、積極的にコミュニケーションをとっている印象を受けました。ovice上でしか話をしていない人と実際に会って話をしてみると、イメージしていた人物像と違う!ということもあり、新鮮な驚きもありました。
自己開示をする機会を作っている
フルリモートであるため、直接顔を合わせる機会はあまりないですが、その代わりに自己開示をするための仕組みづくりがなされています。堅苦しい自己紹介ではなく偏愛マップ(参考)を作成して共有する仕組みがあり、それを書くことが推奨されています。最初にそれを書いておくことで、0→1の人間関係を構築する際に「まったく知らない人」から「こんなことが好きな人」になり、円滑に進めることができるというものです。実際に、これを見ながらのオンラインの顔合わせで、初めてなのにこれほど盛り上がるものなのかと、衝撃を受けました。
また、チームメンバーとの顔合わせ以外でも、他部署のメンバーと仕事上でも関わりが出たタイミングで「この人どんな人なんだろう?」を調べて知ることができ、非常に有用であるとも感じています。
この仕組みについては、メリットしかないと思います。前職で全社員が集まるイベントがあった際に、普段なかなかコミュニケーションが取れない人とではなく、比較的普段からの人間関係、既に築かれている関係で固まりがちでした。これがあれば多少は改善できたのかな…。
コードレビュー
これについては、前職がチームで開発というよりも個人開発に近い状態であったことが原因ともいえると思います。前職でも一応チームでの開発をしておりましたが、コードレビューについては、自分以外の人が書いた部分を修正した際に確認を依頼する程度でした。
コードレビューについては知識としては知っていましたし、比較的情報収集をしていたのですが、いざやってみると「こ…これがコードレビューの難しさか!」と思わずにはいられませんでした。難しい。
振り返り文化
コラボスタイルでは、なにかトラブルがあった、うまくいかなかったときに、早急な対策を終えた後のアクションとして、次に向けた対策を考えるための振り返り会を行っています。振り返り会では、今回起こったこと、影響、対応方法を共有するとともに、対応が適切だったのかを議論するようになっています。前職では、問題が発生した際に、振り返りという形で主体となるメンバーが集まって対応を議論すること自体は多くありませんでした。それぞれで事象を共有すること自体はありましたが、次に向けた議論などが行われたことはなく、共有する記事の中で個々人で考えた対応を記載するぐらいであったと記憶しています。
対応の主体となったメンバーや、次に向けたアクションを建設的に議論をする文化というのは参加しているメンバーにとっても、組織にとっても成長するきっかけにもなると感じました。これはギャップというよりも素直に関心をしていました。
まとめ
入社して一か月たった前職とのギャップについていくつかまとめてみました。これ以外にも、前職との違いやギャップがあります。サーバーの監視の仕組みであったり、開発手法であったり…前職ではやろうと思ってできなかったことも、コラボスタイルではすでにやっていることがたくさんありました。毎日が学びであふれていて、刺激が多くリモートであっても飽きることがないです。
また、前職とは全く違う環境のため、前職だけでは経験できない開発が経験できることも私自身のキャリアにとってはとても有用だとも感じています。
同時に前職との違いで、戸惑うことがあるため、思っている以上に自分のパフォーマンスが出せていないなとも強く感じています。慣れないこともまだありますが、自分自身のパフォーマンスが出せるように、コラボスタイルの組織がより良くできるように、これから頑張っていきます。
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