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管理画面構築にローコードを推したい

2024/12/16に公開

本記事は 株式会社ココナラ Advent Calendar 2024 16日目の記事です。

こんにちは!エージェント開発部でチームマネージャーをしている大川です。
普段は、ココナラテックココナラアシスト をはじめとするエージェントサービスや、営業生産性を向上させる社内向けツールの開発に取り組んでいます。

エージェント事業では、1年ほど前から Retool というローコードツールで、管理画面や社内向けのツールを開発しています。
インターネット上を見ると、ローコードツールを使った管理画面の開発事例はまだまだ少なく、「1年利用してみた感想を共有できれば有益なのでは!?」と思い、執筆してみることにしました。

ローコードツールとの出会い

社内管理画面といえばBootstrap等のCSSフレームワークを作って、最低限のコーディングをしつつ構築するものというのが自分の中での常識でした。(実際、そのような企業は多いのではないでしょうか?)
そんなある日、PdMからとあるツールを紹介されました。

PdM「前職でRetoolを使ってたんですが、よかったので入れてみませんか?」

私の頭の中でよぎりました。

頭の中「(ローコードだしやりたいことが実現できなかったりするんじゃない?社内のセキュリティ要件を満たすのか?ローカル環境のAPIと疎通できないから生産性悪くない?など)」

導入できるか調査してみた

上記のような疑念を抱きながら、導入できるものなのかを調査してみました。

  • ローコードだしやりたいことが実現できなかったりするんじゃない?
  • 社内のセキュリティ要件は満たす?
  • ローカル環境のAPIと疎通できないから生産性悪くない?

「これはいける……!!!」

また、当時のチーム状況に非常にマッチしていたため、導入に十分なメリットがありました。

  • チームが小規模(3名程度)であり、管理画面の開発に時間を割き過ぎたくない
  • ビジネスサイド(利用者)の人数が少なく、アカウントごとに費用が発生しても高額にならない
  • 営業向けに生産性を上げるツールをいくつか開発予定だった

導入を決めました。

導入してみて

結論から言うと、非常に満足しています。以下に良いと思った点を記載します。

コードを書かずにUIを構築できる

コンポーネントをドラッグ&ドロップしてUIを構築できます。

コードを書く場合、CSSフレームワークを使うことで複雑なスタイリングからは解放されるかもしれませんが、なんだかんだディレクトリ構成やコンポーネント名等を考えることに多くの工数を割く必要があります。
これらの作業から解放されることで、高速にUIを構築できます。

RetoolのUI構築

プロトタイプがそのままツールになる

UIが多少複雑な管理画面を作る際に軽くFigmaでプロトタイプを作成し、ビジネスサイドとの認識を合わせることをしていました。
ローコードツールであれば、プロトタイプとして作成したものをコードとして実装し直す必要はありません。

認証・権限機能が標準搭載

管理画面の開発を始める際に必要になるのが、認証機能と権限機能です。
これらの機能が標準で搭載されているため、管理画面の立ち上げを高速に行うことができました。

https://docs.retool.com/org-users/guides/users/user-permissions

JavaScriptによる機能拡張が可能

ローコードツールで気になる点と言えば、できることが限られることだと思うのですが、JavaScriptを書くことができるので、自由に機能をカスタマイズできます。

また、こちらは利用したことはありませんが、Reactでカスタムコンポーネントを作ることもできるようです。

https://docs.retool.com/apps/guides/custom/custom-component-libraries

ローカル環境を構築できる

クラウド上のサービスを導入する上で一つ課題となるのが、ローカルでの開発しづらさだと思うのですが、RetoolではDocker Composeでローカル環境を構築でき、開発中のAPIと同じDocker Networkに含めることで疎通ができます。そのため、不自由なくローカル環境で開発ができています。

https://docs.retool.com/education/labs/self-hosted/docker-compose/docker-compose-apps

https://github.com/tryretool/retool-onpremise

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました!

明日は@bancho03さんによる、数字で振り返る2024年のココナラアプリ開発 です。

ココナラでは積極的にエンジニアを採用しています。

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