RubyKaigi2023で最先端のRubyを探索:振り返りレポート
こんにちは!
プロダクト開発部バックエンド開発グループでエンジニアをしているゆうまともっちー、ココナラ法律相談でエンジニアをしている大川と申します!
今回は、5/11(木)〜13(土)に長野県松本市で開催された「RubyKaigi 2023」に参加してきたので、その様子をレポートします。
ココナラから参加した3人のメンバーでの投稿です!
集合写真
イベント概要
「RubyKaigi」は、年に一回行われる、世界最大のRubyをテーマにしたカンファレンスです。
まつもとゆきひろさんを含む国内外の著名なRuby開発者による、最新技術に関するセッションが聞ける貴重なイベントです。
昨年は3年ぶりにオフライン開催され、今年も世界各国から多くのRubyistsが集まっていました!
松本駅に着くと早速Welcomeの旗が広げられていて、初日からテンションが上がりますね!
松本駅の様子
会場のまつもと市民芸術館の様子はこちらです。
建物の外観
入口付近の階段にもMATSUMOTOの文字があり、とても綺麗でした!
建物内の階段
建物の内観
DAY1
講演
会場に着くと、ココナラもPlatinum Sponsorsとして参加しているので、メイン会場のモニターでココナラのCMも流れていました!
ココナラのCM
そして、RubyKaigiのオープニングはまつもとゆきひろさんの基調講演で始まりました!
Rubyが幅広くエンジニアに普及するまでの経緯についてお話されており、普段何気なくRubyを使っている身としては、様々なストーリーがあったんだなと感慨深く感じました。
初日の講演は下記を聴講しました。
- RuboCop's baddest cop
- Make Regexp#match much faster
- "Ractor" reconsidered
- Power up your REPL life with types
- Lightning Talks
RuboCopやRegexpなど、よくお世話になっているツールについての最新の情報が聞けてとても参考になりました。
また、現在ココナラでは使用していませんが、Ractorの並列処理の仕組みなどについて聞くことができました。
今後、要件や新規実装で使いどころがあれば検討してみようと思いました。
LTはrspec-daemonについての話が特に面白かったです。
Guard + Springの組み合わせだと、設定ファイルの変更は検知できないが、rspec-daemonはうまくそのあたりを解消してくれるそうで、導入してみたくなりました。
オープンスタジオの様子
Official Party
初日終了後は、ホテルブエナビスタ松本で開催されたOfficial Partyに参加してきました!
会場には約500人のRubyistsが集まり、食事をしながら雑談や情報交換をできる貴重なイベントでした。
他のスポンサー企業の方々と、会社や技術に関することからプライベートな雑談まで、ざっくばらんにお話できてとても有意義な時間でした。
パーティの様子1
会場には豪華な食事が並び、どれも本当に美味しかったです。
写真は撮り忘れてしまいましたが、4種のクラフトビールや日本酒も飲み放題で最高でした!
パーティの様子2
このような交流の機会はとても新鮮で、今後も積極的に参加したいと思いました!
DAY2
講演
2日目の講演は下記を聴講しました。
- Implementing "++" operator, stepping into parse.y
- Fix SQL N+1 queries with RuboCop
- Revisiting TypeProf - IDE support as a primary feature
- Multiverse Ruby
- Introduction of new features for VS Code debugging
- Tips and Tricks for working in the MRI Codebase
- Optimizing YJIT’s Performance, from Inception to Production
普段意識することの少ないparserの内部実装に関する話から、業務で活かせそうなVSCodeのデバッガーの話まで、様々な話を聞くことができました。
個人的には、静的型解析ツールの TypeProf v2 に関するセッションが印象的です。
Ruby 3.0.0-preview2 から利用できるTypeProfが現状ではあまり使われていないという話から始まり、使われない理由の分析、TypeProf v2 ではどのようなものを目指していくかという話がありました。
速度面に課題があり、IDEでの利用が実用的ではないという話があったのですが、TypeProf v2 ではアルゴリズムの見直しが行われ、大幅に速度が改善されていました。
デモでサクサクと型推論されるものを見て、静的型付け言語で育ってきた身として「早く使ってみたい!」と非常に興奮しました!
デモの様子
企業ブース
RubyKaigiでは、スポンサー企業がブースを出展しており、各社のRubyistと交流することが出来ました。
ブース企業の中には日常的に利用しているサービスを運営している会社もあり、サービスの裏側について話を聞ける貴重な機会となりました。
ブースの様子
2日目からはスタンプラリーが開催され、スタンプを貰うことから始まる会話も多々あり、交流の活性化に一役買っていたと思います!
スタンプラリーは無事にコンプリートして景品のバッジもしっかりゲットしました!
コンプリートしたスタンプラリー
各社、手の込んだノベルティを用意していて、素直にすごいと感じました。
ココナラでやるなら、ココナラ出品者の方に依頼するのも良さそうだと社員の中で話していました。
Timeeさんがカレー、ZOZOさんがお米を用意しており、後日カレーライスとして美味しく頂きました🍛
いただいたノベルティー
Hack Space
会場の4Fフロアには、Helpfeelさんが出展するHack Spaceというスペースがありました。
Hack Spaceの入口
電源やスクリーンが用意されており、PCを広げて作業をしている人が多かったです。
セッション会場はほとんど満員だったので、Hack Spaceのようなほっと一息つける空間はとてもありがたかったです!
Hack Spaceの様子
外には芝生スペースがあり、そこから見える景色は開放的で最高でした!
時間帯によっては、寝っ転がって優雅に仕事をしている方もいました。
Hack Spaceの外スペース
ココナラ飲み会
2日目終了後は、ココナラメンバーで飲み会をしました!
ココナラとココナラ法律相談という違う事業部のメンバーで交流しました。
普段は別のオフィスで働いていて、直接会う機会が少なかったので、今回お話できてとても嬉しかったです。
山賊焼と馬刺は、今までで一番美味しかったです!
プライベートでもまた来たいですね🍶
山賊焼
馬刺
DAY3
講演
3日目の始まりは、Ruby Committers and The Worldということで、世界中のRubyコミッターの方々がお話されていました。
Ruby Committers and The Worldの様子
そして、3日目は下記の講演を聴講しました。
- Build Your Own SQLite3
- Ruby + ADBC - A single API between Ruby and DBs
- Parsing RBS
3日目はRubyを使ったツールというよりは、Ruby自体に関する内容を聞けました。
話が難しく全てを理解できたわけではありませんが、非常に学びのあるものでした。
閉会では、RubyKaigiを支えてくださったスタッフの方が壇上に並び、盛大に終わりを迎えました。
3日間通して、ほとんどトラブルなく過ごせたのはスタッフの方のおかげなので、このような場を開催してくださったスタッフの方には感謝の念しかありません!
RubyKaigiのスタッフ
来年のRubyKaigiは沖縄ということなので、次回もぜひ参加したいと思いました!
まとめ
昨年の3年ぶりのオフライン開催に引き続き、今年も多くのRubyistsが集まり大盛況でした。
最先端の技術に触れたり他社で働く方と交流でき、とても貴重な機会でした。
来年もぜひ参加したいと思いました!
ココナラ、ココナラ法律相談では、一緒に事業のグロースを推進していただける様々な領域のエンジニアを募集しています。
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