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ClaudeでPlaywright MCPを使う(Windows)

2025/03/25に公開
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はじめに

WindowsでClaude Desktopを使ってPlaywright MCPを使う際に少しハマったので、その解決方法をまとめます。
Playwright MCPについての詳細は他の記事を参考にしてくださると幸いです。

Claude Desktopのインストール

まずはClaude Desktopをインストールします。
https://claude.ai/download

Claude Desktopをインストールしたら、起動します。アカウントが必要なので適宜登録してください。

Playwright MCPの準備

初めにPlaywright MCPを使うための準備をします。

リポジトリのクローン

まずはPlaywright MCPのリポジトリをクローンします。ついでに、リポジトリに移動します。

git clone git@github.com:microsoft/playwright-mcp.git

cd playwright-mcp

パッケージのインストール

次に、Playwright MCPのパッケージをインストールします。

npm install

Google Chromeの設定

すでにGoogle Chromeがインストールされている方が多いと思いますので、Pathの設定を行います。

まずはTypeScriptの型定義の定義を変更します。

src/server.ts
// コードの一部を抜粋

export type LaunchOptions = {
  headless?: boolean;
+ executablePath?: string;
};

それに伴ってLaunchOptionsにexecutablePathを追加します。

src/program.ts
// コードの一部を抜粋

program
    .version('Version ' + packageJSON.version)
    .name(packageJSON.name)
    .option('--headless', 'Run browser in headless mode, headed by default')
    .option('--vision', 'Run server that uses screenshots (Aria snapshots are used by default)')
    .action(async options => {
      const launchOptions: LaunchOptions = {
        headless: !!options.headless,
+       // 自身のchrome.exeのパスを指定してください
+       executablePath: "C:/Program Files/Google/Chrome/Application/chrome.exe"
      };
      const tools = options.vision ? screenshotTools : snapshotTools;
      const server = new Server({
        name: 'Playwright',
        version: packageJSON.version,
        tools,
        resources,
      }, launchOptions);
      setupExitWatchdog(server);
      await server.start();
    });

これで、Google Chromeのパスを指定することができるようになります。

MCPの設定

次に、MCPの設定を行います。
Claude Desktopを開いて、MCPの設定を行います。

Claude Desktopの右上のハンバーガーメニューをクリックします。

ファイル > 設定をクリックします。

開発者タブを選択して、構成の編集をクリックします。

ディレクトリが開かれるので、claude_desktop_config.jsonを開きます。
そして以下のように設定を追加します。

claude_desktop_config.json
{
    "mcpServers": {
        "playwright": {
            "command": "npx",
            "args": [
                "D:/Github/playwright-mcp/", // ここにCloneした自身のplaywright-mcpのパスを指定してください
                "--vision" //今回はUIが観たいのでVisionを有効
            ]
        }
    }
}

設定が完了したら、Claude Desktopを再起動します。

実行

実際に動作確認してみましょう。

右下にあるハンマーアイコンをクリックして以下が表示されたらMCPが読み込めています。

今回はせっかくになのでZennさん主催の第2回 AI Agent Hackathon with Google Cloudのページを見てもらうことにします。

プロンプトは以下のようにしました。

browser_screenshotを用いて以下のURLのスクリーンショットをとってきてください
https://zenn.dev/hackathons/google-cloud-japan-ai-hackathon-vol2

結果としては以下のようになりました。

ちゃんとスクリーンショットが取得できていることが確認できました。

おわりに

今回は、Windows環境でClaude Desktopを使いながらPlaywright MCPを設定・実行する方法を解説しました。Google Chromeのパス設定やMCPの構成変更など、いくつかの手順を踏む必要がありますが、無事に動作確認ができ、スクリーンショットも取得できました。

GitHubで編集を提案
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Discussion

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