ServerlessDays Tokyo 2024 に登壇しました
こんにちは、クラウドエースの岸本です。
今回の記事では、2024 年 9 月 21 日(土)に開催された ServerlessDays Tokyo 2024 に登壇した感想と当日の様子を共有します。
前置き (TL;DR)
イベントは 2 日間行われました。
1 日目は、テクノロジーカンファレンスでセッションが行われ、様々なトピックについて話されました。
2 日目は、自分の好きなテーマから選んでハンズオンワークショップに参加できます。
この記事では 1 日目の様子について記述します。
以下が公式ページと connpass です。
公式ページ
connpass ページ
ServerlessDays Tokyo 2024 について
ServerlessDays Tokyo 2024 とは Serverless Community(JP) が主催する開発者による開発者のための Serverless に関するテクノロジーカンファレンスです。
実際のプロジェクトで得た経験や教訓を共有し、Serverless に関するノウハウを共有することを目的としています。
ServerlessDays は世界中で開催されており、日本国内では東京、福岡で開催されています。
以下は今年のテーマと Main Track と Breakout Track についてです。
2024 年のテーマ
- Platform Engineering on Serverless:クラウドネイティブ・サーバーレスでのプラットフォームエンジニアリング
- 生成系 AI とサーバーレスを活用したサービス開発の話
- サーバーレスアーキテクチャの構築・運用上の実践知の共有
- サーバーレス技術を用いたワークフローのオーケストレーション、イベントルーティング、エフェメラル・コンピューティング、大規模分散環境などのトピックに集中した実践知の共有
- FaaS 環境での Web フレームワークとの統合など、当初のアンチパターンを現在の技術で解決するソリューションの実践知、課題、議論のポイントなどの共有
- エッジやフロントエンドのサーバーレス開発、フルスタックなフレームワークのアフォーダンスにより合わせた開発手法・テスト手法への変化、あるいは統合の実践知の共有
- サービスフルなサーバーレス環境を用いた爆速開発の経験の共有、それらで得た課題解決
- サーバーレスやサービスフル環境における DevSecOps の具体的な実現方法、設計フレームワークやガードレールに関する情報共有
Main Track
セッション名 | スピーカー(敬称略) |
---|---|
オープニング / CoC & 9yrs of Serverless Community(JP) | 吉田真吾 (セクションナイン) |
社内でのサーバーレスアプリケーション開発を、プラットフォームエンジニアリングを整備して迅速化・安定化させる取り組み | 若槻龍太 (クラスメソッド株式会社) |
AWS Lambda を支える技術 | Kensuke Shimokawa (Amazon Web Services Japan G.K.) |
実践!サーバーレス RAG 構築:Firestore ベクトル検索と VertexAI LLM 活用 | 頼兼孝幸 (グーグル・クラウド・ジャパン合同会社) |
サーバーレス API のパフォーマンステストとアプリの未来 | 草薙昭彦 (Postman) |
WebAssembly を使ったサーバレス開発の基礎と実践 | 澤田径 (Fastly) |
IT 初心者が挑戦!TV の新しい演出のアジャイル開発 | 松本卓紘 (毎日放送) / PingCAP |
サーバーレスで構築する Breaking Down LIVE | 秋葉祐人 (BACKSTAGE) / PingCAP |
SPHERE-1 EYE 衛星を使用したライブ動画ストリーミング及びライブ操作 | 肴倉孝直 (ソニーグループ) |
Momento が考える開発者の未来 | 中川誠一 / 加藤裕士 (Momento) |
いまあるチームにフィットさせる Serverless、そして Platform Engineering への挑戦 | 清家 史郎 (株式会社 Fusic) |
AWS Lambda Web Adapter を活用する新しいサーバーレスの実装パターン | Masashi Tomooka (Amazon Web Services Japan G.K.) |
Breakout Track
セッション名 | スピーカー(敬称略) |
---|---|
Cloud Run で作るサーバーレス アーキテクチャ 30 連発 - これのときはこう! | 諏訪悠紀 (グーグル・クラウド・ジャパン合同会社) |
オンライン薬局の LLM マルチエージェントを支える LLM Ops | 上野彰大 (PharmaX) |
サーバーレスなユーザー認証認可の考慮事項と実践的プラクティス紹介 | Sonu Kim (Serverless Operations, Inc.) |
サーバレス基盤で Gemini の性能を引きだすアーキテクトを構築した話 議事録生成から次の活用へ | 岸本 桂 (クラウドエース株式会社) |
マルチクラウド環境におけるコスト最適化の実践 | 檜垣慶太 (アイレット株式会社) |
エンジニアじゃない人へのサーバーレスのすすめ | 山下 光洋(トレノケート株式会社) |
生成 AI による新しい UI/UX 〜 サーバーレスで実現する Generative UI の世界〜 | Daisuke Awaji (Amazon Web Services Japan G.K.) |
登壇内容について
タイトルは「サーバレス基盤で Gemini の性能を引き出すアーキテクト構築」でした。
私のセッションでは、Gemini を使った議事録生成アプリケーションをデモンストレーションし、その仕組みと活用方法について説明しました。
構成図は以下になります。
発表内容のポイントは以下です。
-
Cloud Run で Gemini を活かすアーキテクチャ
Cloud Run から Gemini へ動画をリクエストする際は、Cloud Storage に一旦動画をアップロードします。
そうすることで容量が大きい動画をリクエストとして Gemini に投げることができます。 -
32MB 以上の動画のリクエスト方法
Cloud Run へリクエストは 32MB までとなっています。
32MB 以上の動画をリクエストする際は、2 つの方法があります。
1 つ目の方法は、限定された権限と有効期限が設定される署名付き URL を使用して、32MB 以上の動画をリクエストすることです。
2 つ目の方法は、HTTP/2 通信を行うことです。
HTTP/1 通信ではリクエストサイズに上限があるのですが、HTTP/2 通信ではリクエスト上限がなくなります。
今回はサイドカーコンテナを使用して、HTTP/2 通信を行いました。
下記のスライドに構成図を載せていますので、参考にしていただけると幸いです。
時間としては、25 分間の時間が与えられ、その中で発表と質疑応答が行われました。
質疑応答の時間では、Gemini に関しての質問が多く興味を持っていただきました。
登壇を終えた後は、参加者の方々からのフィードバックをいただき、自分の成長に繋がる貴重な経験となりました。
当日のスライド
最後に
ServerlessDays Tokyo 2024 に登壇させていただき、ありがとうございました。
こちらの記事でお礼申し上げます。
非常に貴重な経験をさせていただきました。
また新卒 2 年目でもこのような機会が巡ってくることを示せたのではないかと思います。
今後も日々の業務を通じて、技術力を高めていきます。
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