[Action Required] Google Domains が提供終了になったので Squarespace に移行してみた
はじめに
こんにちは、クラウドエース SRE 部に所属している
みなさんは Google が提供するドメイン管理サービス「Google Domains」を利用していますか？
日本でも提供され、Google Workspace のサブスクリプションを購入したり、簡単に連携することができるため、多くの利用者がいると思います。
しかし、2023/6/15 に Google は Google Domains の事業を Squarespace に売却することを発表しました。
既に Squarespace 以外のサービスに移行している方もいる一方で、このまま Squarespace に移行して利用する方もいらっしゃいます。
お客様の Google Domains アカウントに関する今後の重要な変更についてお知らせいたします。
Squarespace は 2023 年 6 月 15 日、Google Domains からドメイン登録とそれに関連する顧客アカウントを買収する意向を発表しました。
筆者もプライベートでは Google Domains で購入したドメインを使い、Google Workspace のサブスクリプションを購入しています。
本日は筆者の実例をもとに Squarespace への移行方法について解説していきます。
Google Domains とは
Google Domains 概要
Google Domains は、Google が提供するドメイン登録・管理サービスです。
2015年に一般公開され、シンプルな UI と豊富な機能、Google Workspace との連携が特徴のサービスです。
Google Workspace とシームレスに連携し、独自ドメインでの Google アカウントの運用（Gmail や Google ドライブも利用可能）が可能になります。
Google Domains 提供終了の経緯
一方で、上述にもあるように 2023/6/15 に Google は Google Domains の事業を Squarespace に売却することを発表しました。
既に段階的に移行は進んでおり、筆者の環境では 2024/6/6 に移行が完了しました。
Squarespace 以外のサービスに移行していない場合は、自動的に Squarespace が移行先としてセットアップされます。
これにより、Google Domains の既存ユーザーは Squarespace のプラットフォームを利用し、引き続きドメイン管理を行うことになりました。
2023 年 6 月 15 日に Google と Squarespace の間で締結された正式契約に基づき、Squarespace は Google Domains からすべてのドメイン登録と関連する顧客アカウントを買収する意向です。
Google と Squarespace の取引がクロージングしたため、お客様は Squarespace の顧客となります。
今後は、Google Domains でドメインの登録を新たに行うことはできなくなります。
今後数か月以内に予定されているドメインの Squarespace への移管が行われるまで、お客様は Google Domains で引き続き既存のドメインを管理できます。
これから新たなドメインを購入する場合は、Squarespace をお試しください。
Squarespace への移行
通知メールの受信
既に、移行に関する通知をドメイン管理者がメールで受信しているかと思います。
筆者には以下のタイトルのメールが届いていました。
[Action Required] XXXXX.XXX(該当するドメイン) is now available on your Squarespace Domains account
内容としては、Squarespace が新たに Google Workspace の支払いプロバイダになること、支払い情報に更新があれば Squarespace のダッシュボードから更新を行うこと、などが記載されていました。
このメールを受信していれば、当該ドメインは既に移行が行われています。
次に示す手順に従って正常に移行されているかを確認していきましょう。
Squarespace ダッシュボードへアクセス
メール内にある「MANAGE YOUR DOMAIN」ボタンを押下してリンク先に飛ぶか、以下のリンクから Squarespace ダッシュボードへアクセスし、「ドメイン」タブを開きます。
ログインが求められた場合、当該ドメインを管理している Google アカウントでログインしてください。
ドメインの確認
管理しているドメインの一覧に、Squarespace で管理したいドメインがあるかを確認します。
このとき、「有効」となっていれば正常に Google Domains から Squarespace に移行されています 🎉🎉🎉
また、以下の点についても確認をしておきましょう。
- 自動更新が ON になっているか
- 自動更新が有効になっていれば自動的に課金が支払われ、意図しない失効を防ぐことができます
- WHOIS プライバシー設定が ON になっているか（任意）
- WHOIS はドメインに関する情報をインターネット上に公開するものです
- WHOIS プライバシー設定を有効化していれば、WHOIS レコードから個人情報を削除されます
- ドメインのロックが ON になっているか
- ドメインのロックを利用すれば、ドメインが意図せず第三者や他のドメインレジストラに移管されないよう保護することができます
- ドメインを移管する場合にのみロック解除を行うことが推奨されています
各種設定を確認する
DNS 設定
DNS 設定には、Google Domains で利用していた内容がそのまま移行されます。
Google Domains で設定していた内容（MX レコードや CNAME 等）が正しく含まれているかを確認しましょう。
ドメイン ネームサーバー 設定
ドメインのネームサーバ設定も同様に、Google Domains で利用していた内容がそのまま移行されます。
Google Domains で設定していたネームサーバ情報が正しく含まれているかを確認しましょう。
メール 設定
ドメインからカスタム メール アドレスを払い出すことができますが、Google Workspace を利用していれば設定は不要です。
「このドメインにはGoogle Workspaceサブスクリプションが接続されています」と表示されていることを確認しましょう。
Google Workspace 製品にアクセスできるかを確認する
ドメインだけでなく、Google Workspace 製品も引き続き利用することができます。
筆者は Google Workspace のサブスクリプションを購入していますので、当該ドメインの Google アカウントで Google ドライブや Youtube 等を確認しましたが問題なく利用することができました。
まとめ
以上で、Google Domains から Squarespace へ移行が完了しました。
移行作業というよりも確認作業で終始するため手間がかからず楽だったように感じました。
引き続き、Google Workspace を利用いただく際の一助となれば幸いです。
- Google Domains は提供終了した（デフォルト移行先は Squarespace）
- 利用者が意図的に他レジストラへ移管しなければ自動的に Squarespace へ移行される
- Google Domains で設定した内容はそのまま Squarespace に引き継がれる
- 特段アクションを行う必要はない
- Google Workspace のサブスクリプションも Squarespace に引き継がれる
Discussion