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[NEXT'24 Tokyo] Google Cloud 認定資格の誤解を打ち破る

2024/08/08に公開

はじめに

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【Google Cloud NEXT'24 Tokyo】

こんにちは、Google Cloud 認定トレーナーで\textcolor{red}{赤髪}がトレードマークの Shanks です。

皆さまは 2024/08/01〜2024/08/02 にパシフィコ横浜で開催された Google Cloud Next Tokyo ’24 へ参加されましたでしょうか?
筆者は Authorized Training Partner(以下、ATP)として、Google Cloud 公式ブース「ラーニング&認定資格」に立ちお手伝いをしてまいりました。

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【当日の様子】

ATP とは

ATP とは、Google Cloud が公式に認定したトレーニング機関です。
Google Cloud 認定トレーナーによる質の高いトレーニングを提供し、受講者は公式カリキュラムに沿って Google Cloud の最新技術やベストプラクティスを学ぶことができます。
ATP のトレーニングを受講することで、最新技術情報の入手だけでなく認定資格取得にも繋がります。

「ラーニング&認定資格」ブースでは、皆さまが抱える Google Cloud 全体の学習や認定資格取得に向けたご相談を受け付け、ATP としてフォローさせていただきました。
そこで伺ったご相談の中に、いくつかの誤解がありましたので本記事でその誤解を解いていきます。また、学習に向けた Tips としてもお役立ていただければと思います。

Google Cloud 認定資格とは

認定資格について

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【図:Google Cloud 認定資格一覧】

Google Cloud 認定資格は、Google Cloud に関する知識とスキルを証明するための業界で認められた資格です。
基礎スキルを証明するアソシエイト認定資格から、特定の技術分野における高度なスキルを評価するプロフェッショナル認定資格まで取り揃っています。

認定資格を取得するメリット

Google Cloud 認定資格を取得する主なメリットは、以下の3点です。

  1. スキルと知識の証明:業界で認められた資格であり、客観的に自身の専門性をアピールできる
  2. キャリアアップ:市場価値の高いスキルを証明し、転職や昇進に有利になる
  3. 最新情報のキャッチアップ:継続的な学習により最新情報をキャッチアップし活かせる

Google Cloud 認定資格の誤解を打ち破る

誤解① アソシエイトレベルの知識は必要ない

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【図:学習ピラミッド】

「まずは直近で利用している技術領域のプロフェッショナル認定資格から取得する」という方は少なくないのではないでしょうか。
既に特定プロダクトだけは業務利用をしていて、その知識だけでプロフェッショナル資格に挑むという方もいらっしゃると思います。

ブースにお越しいただいた方の実例として、以下のようなケースがありました。

  • BigQuery の利用を開始しているが、Cloud Storage など他のプロダクトに触れないまま Professional Data Engineer を受験して不合格になってしまった
  • クラウド自体の利用が初めてで学習を始めたばかりだが、Professional Cloud Architect を受験したら問題の用語が理解できず不合格になってしまった

これは、基礎知識(アソシエイトレベル)の学習が不足していることが原因と考えられます。
なぜなら、すべてのプロフェッショナル認定資格はアソシエイト認定資格をベースとして成り立っているという考えを持っているからです。

そのため、まずは基礎を固めてから各技術領域のプロフェッショナル認定資格を受験することを推奨します。
筆者のオススメは以下の順に学習・取得をすることです。

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【図:取得フロー】

誤解② 学習教材が少ない

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【スクリーンショット:Skills Boost】

Google Cloud では「Skills Boost」と呼ばれる e-ラーニング のプラットフォームが提供されています。
Google Cloud Skills Boost は、Google Cloud が提供する公式のオンライン学習プラットフォームです。
Google Cloud の技術を習得するための様々な学習コンテンツとコースが提供されています。

また、動画形式の講義に加え、実際のデモ環境を使ったハンズオンラボもあるため、実践的な学習を進めることができます。
Skills Boost を修了してスキルが身についたと思ったら次のステップとして資格試験にチャレンジしてみましょう。

  • スライドベースの動画コンテンツ
  • モジュール理解度チェック(小テスト)とコースのテスト
  • Qwiklabs を使ったハンズオンラボ

さらに、学習を深めるだけでなくそのスキルを証明する「スキルバッジ(修了証)」を受け取ることができます。
バッジについては CertMetrics や Credly で掲示することができます。

誤解③ 認定資格を取得することがゴールである

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【図:認定資格とスキルの登山】

上長や部署から資格取得の指示を受け業務で受験される方も多くいらっしゃると思います。
しかし、筆者は資格取得をゴールとは考えていません。

なぜなら、Google Cloud 認定資格は、「その分野の知識と技能を有することを証明するもの」であり、そのスキルを実務で発揮しビジネスを加速させることが本来のゴールと考えているからです。

誤解④ 日本語で受験できない

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【図:認定資格とローカライズ対応状況】

外資系ベンダー資格では英語が主言語になるケースがあります。
Google Cloud も同様に、一部の新しい資格試験は英語での受験が必要となります。

しかし、時間が経過しローカライズ対応が進むと日本語での受験に対応することがあります。
実際に Google Cloud 認定資格の試験の多くが日本語にローカライズされていますので、英語が苦手な方はローカライズ対応を待つのも手です。

筆者も、事前学習自体は済ませた状態で待機し、ローカライズされた当日に受験して合格した認定資格があります。

誤解⑤ 更新はしなくても良い

この誤解は大きな誤りです。
もちろん強制されるものではありませんが、個人的には強く推奨します。

なぜなら、Google Cloud は新しいプロダクトや機能が日々追加され常に進化し続けているからです。
認定資格も同様に、それらのアップデート情報が反映された新しいスキルを問われる可能性があります。
常に最新情報をキャッチアップし続けるためにも継続的な学習と更新を推奨します。

まとめ

Google Cloud を活用したシステム構築を行う企業にとって、Google Cloud 認定資格は非常に有効な評価手段です。
あくまでビジネスやプロジェクトを加速させる手段であり、取得自体がゴールではありません。
体系的に知識を身に着け、有効にスキルを活用いただければと思います。

また、クラウドエースではこれらの学習を手助けするために Google Cloud の認定トレーニングを開催しています。
経験豊富な多数の Google 認定トレーナーが在籍しており、専門的な指導のもとで Google Cloud を学ぶことができます。
この機会にぜひお申し込みください。

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