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【速報】Cloud Run アップデート情報 in Google Cloud Next'24

2024/04/11に公開

next24

はじめに

こんにちは。クラウドエース株式会社で Application Modernization の設計開発を担当している水野です。

現在、私はラスベガスで開催されている Google Cloud 主催のカンファレンスイベント「Google Cloud Next'24」に参加中です。
そこで発表された最新情報を現地からお届けしています。
本記事では、Google Cloud Next’24 2 日目に実施された「Cloud Run: What's new」の内容から「Cloud Run のアップデート情報」をご紹介します。

アップデート情報

主に以下の2点に関するアップデートがありました。

  1. 手軽にアプリケーションをデプロイするための機能(Simplifying App Development)
  2. エンタープライズ向けの機能(Enterprise Ready)

1. Simplifying App Development

1.1 Volume Mounts (Preview)


任意のNFS や Cloud Storage をボリュームとしてマウントできる機能がプレビューになりました。
気軽に Cloud Run からファイルシステムにアクセスできるようになっています。
詳細は公式ドキュメントをご覧ください。
https://cloud.google.com/run/docs/configuring/services/cloud-storage-volume-mounts?hl=ja
https://cloud.google.com/run/docs/configuring/services/nfs-volume-mounts?hl=ja

1.2 Automatic Security Updates (Private Preview)


Basic Image(上記の写真の右側の図にある言語のランタイムや依存関係、OS パッケージやカーネル)のアップデートを自動化してくれます。
コンテナイメージ管理もアプリケーション部分のみに集中できるようになってくる機能ですね。

1.3 Deterministic URL (Private Preview)


今まで Cloud Run の URL はデプロイされるまで分かりませんでした。ですが、今回のアップデートで規則的な URL になるため、デプロイ前でも予測ができるようになります。
これによりデプロイ後の検証やテスト等がやりやすくなります。これは地味に嬉しい機能です。

1.4 Gemini in Cloud Run Recommendations (Private Preview)


Cloud Run に Gemini が搭載されることにより、ベストプラクティスな推奨事項を バナーやチャット上で提案してくれます。
この機能により、Cloud Run に詳しい人でなくても良い構成が組める可能性がでてきますね。

1.5 Multi-region services (Private Preview)


Cloud Run がマルチリージョンでデプロイできるようになりました。おおお!と驚いたのですが、少し落とし穴が。
正確には「コマンド1つでマルチリージョンにデプロイできる」という機能であり、実体は今まで通り「同じサービス名でリージョンが違うサービスが複数デプロイされる」です。そのため、前段に LB を構える必要はあります。

1.6 New Cloud Run Integrations (Preview)


Cloud Run と簡単に統合できる Google Cloud サービスが増えました。今までは、Memorystore、Cloud Load Balancing、Firebase Hosting でした。それに加えて、Cloud SQL、Firestore、Vertex AI と統合可能です。ワンクリックで構成できるサービスが増えることで、Cloud Run を中心としたアーキテクチャが組みやすくなりました。動作確認等ですぐに環境構築が可能になるのは嬉しいです。
詳細は公式ドキュメントをご覧ください。
https://cloud.google.com/run/docs/integrate?hl=ja

1.7 Application canvas (Private Preview)


GUI ベースで Cloud Run を中心としたアーキテクチャを組むことができる Application canvas という機能がリリースされました。
また、Gemini を使用することができ、自然言語ベースでも構築が可能です。デモでは要件定義レベルでの文章でも理解をしてアーキテクチャを組んでくれていました。
個人的に嬉しいと思ったのが、構築時に必要な API 有効化と IAM 権限付与を自動でやってくれることです。この作業が地味に面倒かつミスしやすいところなので、非常にありがたいです。

以下、デモの写真

2. Enterprise Ready

2.1 Direct VPC Egress (GA)


待望の Direct VPC Egress が GA になりました!
これで Serverless VPC Access connector を使用する必要がなくなり、VM の費用負担やスケールインできない問題から開放されます。

詳細は公式ドキュメントをご覧ください。
https://cloud.google.com/run/docs/configuring/vpc-direct-vpc?hl=ja

2.2 Cloud Service Mesh with Cloud Run (Private Preview)


Cloud Run がなんと Service Mesh に対応します!
Cloud Service Mesh 自体が Next'24 で発表された新しいサービスであり、かつその Cloud Service Mesh の機能のどの部分が Cloud Run に対応してくれるかまではまだ明確になっていません。
ただ、これでよりマイクロサービスとの親和性が高まったことは間違いなしなので、今後のアップデートに乞うご期待です。
Cloud Service Mesh の詳細は公式ブログをご覧ください。
https://cloud.google.com/blog/products/networking/introducing-cloud-service-mesh

Cloud Run がより GKE に近づいてきたこともあり、セッション後の QA では GKE と Cloud Run の使い分けや違いに関する質問が多かったです。
それくらい Cloud Run がより良いサービスになってきたんじゃないかなと私は感じています。

おわりに

本記事では、Google Cloud Next’24 2 日目に実施された「Cloud Run: What's new」の内容から「Cloud Run のアップデート情報」をご紹介しました。
Cloud Run がより使いやすいサービスになったかつマイクロサービスとの親和性も高まったアップデートでした。
ぜひ皆さんも新機能を試してみてください。

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