Google Cloud 認定資格コンプリート!約1年間のロードマップと勉強方法を共有します!
こんにちは!SRE 部門所属の小林由暁です!
先日 Google Cloud 資格を転職一年以内にコンプリートすることを達成しました。
私自身、転職前は Google Cloud を含めたパブリッククラウドに関する業務が未経験だったため、今回の記事は、Google Cloud 未経験で資格取得に興味がある方やモチベーションを高めたい方に役立つ勉強方法や試験概要について幅広くお届けします。
皆さんの資格取得のモチベーション向上に繋がれば幸いです。
はじめに
クラウドエース入社前は、別の会社に2020年にインフラエンジニアとして新卒入社し、3年間ほど在籍していました。
主な業務としては、アカウント管理システムの設計、構築業務を担当しており、その間にサーバの基礎やネットワークの基礎等を経験することが出来ました。
クラウドエース入社後には、以下の理由で資格取得を通じて自己研鑽することを決めていました。
- パブリッククラウドに関する知見が欲しかった
- 正しくドキュメントを読み解く力が欲しかった
- 何かしらの自分の武器が欲しかった
資格取得のメリット
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Google Cloud(パブリッククラウド)に関して知見を効率的に深めることができる
- 資格を通じて体系的に Google Cloud を学ぶことができるため、効率が良く学習する事が可能です。
- また、Google Cloud を通じてクラウドを用いた設計の思想やベストプラクティスを学ぶ事が出来るのもメリットとなります。
※他パブリッククラウド独自のサービスやベストプラクティスも存在します。
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ドキュメントを正しく読み解く力が身に付く
- 「資格を保有している = その分野を熟知している」だけではなく、「資格を保有している = 特定の分野について正しく情報を参照することが出来る」ことが資格取得の1番のメリットであり、身に付く力かと考えています。
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Google Cloud Partner Top Engineer 審査ポイントの 1 つ
- パートナー企業の方向けのメリットなります。
- こちら昨年度までの情報となり、今年度変更になる可能性もあります。
概要
学習スケジュールやロードマップに入る前に、各資格の簡単な概要と主観を交えた難易度について解説します。
各資格の概要と難易度区分
- 各資格の難易度は、後述するスケジュール内の受験したタイミングでの内容をもとにしています。
- プロフェッショナル資格は有効期限が2年となっており、その他の試験は有効期限が3年です。
難易度 | 資格種類 | 学習範囲 |
---|---|---|
低 | Cloud Digital Leader | クラウドの基本概念、Google Cloud のサービスに関して浅く広く |
中 | Associate Cloud Engineer | Google Cloud を用いての構築、運用に関しての基礎知識、Cloud Digital Leader と同様の範囲でより深く |
中 | Professional Cloud Architect(PCA) | Google Cloud の設計、構築、運用に関するより専門的な知識 |
低 | Professional Cloud Database Engineer(PCDE)※1 | Google Cloud データベースの設計、作成、管理、トラブルシューティングに関する専門知識 |
中 | Professional Cloud Developer(PCD) | Google Cloud を利用したアプリケーション構築、クラウドネイティブでのアプリケーション等のデプロイに関する専門知識 |
中 | Professional Data Engineer(PDE) | Google Cloud を利用したデータ処理のシステム設計、構築、運用、セキュリティ、モニタリングに関する専門知識 |
中 | Professional Cloud DevOps Engineer(PCDOE) | SRE、DevOpsの原則、Google Cloud と 各原則を用いたシステム設計、実装に関する専門知識 |
中 | Professional Cloud Security Engineer(PCSE) | Google Cloud を利用した各サービスにおけるセキュリティ設計、実装に関する専門知識 |
中 | Professional Cloud Network Engineer(PCNE) | Google Cloud を利用したネットワークサービスの設計、実装に関する専門知識 |
中 | Professional Google Workspace Administrator(PGWA) | Google Workspace の管理者として必要なツールの利用方法、セキュリティ、各種ニーズに応じたカスタマイズに関する専門知識 |
高 | Professional Machine Learning Engineer(PMLE)※1 | Google Cloud を利用した機械学習サービスの設計、構築、運用、最適化に関する専門知識 |
※1: 2024年4月9日時点で英語版のみ。
資格に関しての弊社紹介記事
- Professional Cloud Architect2023
- 日本語化された Professional Cloud DevOps Engineer 認定試験範囲の解説
- Professional Cloud Security Engineer 完全攻略ガイド2022
学習スケジュールとおすすめのロードマップについて
スケジュールについて
※1 年以内の合格を目標としていたため、かなりタイトなスケジュールとなっています。その点を考慮した上で、参考にして頂いければと思います。
※2 資格名は略語で記載しております。
- 資格取得以外の要素について簡単に解説します。
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Webサービス構築
- 未経験での入社となったため、最初にGoogle Cloud 上に Web サービスを構築する課題に取り組みました。
- Google Cloud 上にサービスを構築する事で Google Cloud に関する基礎知識とドキュメントの参照方法について学ぶことが出来ました。
- 構築する際には、「Google Compute Engine」や「Cloud Load Balancing」などの Google Cloud を利用する上でよく利用するサービスを取り扱いました。
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英語学習
- 私自身、初めての英語資格の受験であることと英語が不得意なこともあり、早い段階で基礎的な文法から復習を始めました。
- 無料で学習できるアプリ等もありフラットに実践でき、無理のない範囲で学習することを心がけていました。
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Webサービス構築
各資格取得に費やした時間
- 各資格共通して受験日までの日数で学習する時間を変えていました。
- 2週間前〜当日までは、平日1、2時間ほど、休日は5時間ほど勉強していました。
- 2週間以上前は、1時間ほど勉強する日や全く勉強しない日等もあったため、平均して30分ほどだったかと思います。
- また、日中は通常の業務があったため、業務後に学習をしていました。
ロードマップについて
※1 資格名は略語で記載しております。
- 基本的なロードマップとしては、上記の通りになるかと思います。
- Google Cloud に関する基礎を学ぶ場合は、上記のPCAまでの合格で十分かと考えられます。
- それ以降の資格については、各個人の興味のある分野順に受験するのを推奨します。
- また、他クラウド資格等でクラウドに関する基礎知識を学習している場合は、
Associate Cloud Engineer
やPCA
から初めても基本的に問題ないです。
学習方法について
教材
- 模擬試験の学習
- Google Cloud 認定資格から各資格のページに飛ぶことが出来、その中から模擬試験を受験することが可能となっています。
- 試験で出題されるものと同様の形式のため、受験前には必ず一度受けた方が良いです。
- 約20問前後が出題されます。
- Skills Boost for Partners
- Google Cloud に関するあらゆる学習コンテンツを元に学種を進めることが可能です。
- 全ての資格ごとに学習パスが用意されていることとコースに沿ってハンズオンラボを実施できるのが強みです。
- Skills Boost for Partners は、パートナー向けのコンテンツのためご自身の状況に応じて利用してください。
- 別途、Skills Boost もあり、こちらは月単位で
29 ドル
のサブスクリプション契約でコンテンツを利用可能となります。
- 個人の検証環境
- 自身のGoogle Cloud アカウントで実際に環境構築を実施することも可能です。気になるプロダクト等は、実際に手で触った方がより理解が深まります。
- 無料使用期間中であれば、300 ドルのクレジットが利用できるため、こちらも有効活用してください。
- 問題集
- 書籍や Udemy 等のプラットフォーム上で販売されているものを利用することで理解を深めることが出来ます。
筆者が実際に取り組んだ対策
筆者は、全ての資格で以下の方法をベースに学習を進めました。
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認定試験ガイドの確認
- まずは、試験範囲について簡単に理解します。
- この段階では、各サービスの詳細については、深いところまで理解せずに「わかる」「わからない」を区別します。
-
Skills Boost for Partners で基礎学習( or ブログ等で概要理解)
- 「わからない」点が数多く存在するため、Skills Boost for Partners を使って理解を深めました。
- このフェーズについては、ブログ等での学習も問題ないかと思います。(筆者も実施)
-
公式ドキュメントの内容を自身でまとめる
- 理解した内容を自分の言葉でまとめることで、理解の定着を目指します。
- サービス名と特定の用語の紐付けなどを行って、試験時に回答できるように表などを作って学習を進めます。
- この段階で再度認定試験ガイドを確認し、全ての内容が問題なく理解できることを確認します。
- スプレットシートを使ってオリジナルの問題集を作成するのも有効です。
- 筆者は、英語が得意ではなかったため、英語の資格の場合は、特にこのフェーズに注力しました。
-
知識の定着
- 2と3は理解できるまで繰り返しました
- このときに必要に応じて問題集を購入しました。
-
模擬試験の受験
- 受験前の最終準備として模擬問題を解きます。
- 最終的に全ての問題が回答できるまで繰り返しました。
試験時のコツ
-
時間配分
- プロフェッショナル資格とそれ以外で試験時間に違いありますが、どちらも時間不足になるケースは少なかったです。
- 一度回答した問題も再度確認する事が可能なため、時間配分はかなり楽に出来るかと思います。
-
回答に迷ったとき
- 全ての資格で共通していますが、よりシンプルな回答が答えになるケースが多かったです。
- また、明らかに誤っている内容の選択肢が出現することも多々あったため、2択ぐらいに絞った後に。上記点を考慮するとより答えに近づくかと思います。
-
英語の問題文、回答文の読み方のコツ
- 英語の問題で1つ読めない単語があった場合、他の文章を読むのが困難になるケースがあります。
- 英文の場合は、「You want to ~ (〇〇をしたい、望む)」や「You need to ~ (〇〇することが必要)」等の箇所を注意深く読む事でより楽に問題を読み進める事が可能かと思います。
- 全文読める方がより適切な回答を選択することが可能なため、楽に読むポイントとしてご留意ください。
番外編:成功のために取り組んだ内容
ここからは、具体的な勉強方法ではなく、筆者の体験談をベースに勉強中に発生した悩みやその対処法について紹介します。
長期間の学習で疲れた場合は
- 長期的に勉強をする場合は、体力の消耗等もあり、継続することが難しくなるかと思います。
- 筆者の場合は、全く勉強をしない日や期間を設けて離れるようにしました。(映画鑑賞や散歩、スポーツなど)
周囲の協力
- クラウドエースでは内部で資格についての勉強会等があり、それらに参加することで知見を深めました。
- また、多くの合格者が在籍しているため、合格者から試験の傾向や対策を共有して頂くことで、合格に近づくことが出来ました。
時間管理、集中力維持のために
- 集中力を高める最適な時間配分として
ポモドーロ・テクニック
と呼ばれるものがあります。 - 時間配分は調整可能ですが、一般的には
25分+5分休憩の4セット
の形になっています。 - 集中力維持のための方法は、他にもありますが、筆者は上記の方法をベースに学習を10月以降進めていました。
学習を始めるために
- 学習を始めるまでのハードルが高くなることが多いかと思います。筆者は、以下の方法で学習環境を工夫することで勉強を進めました。
-
カフェなどの外出先で学習(気分転換)
- 自宅で学習をする場合は、誘惑が多いため、外出先でよく勉強していました。
- 他には、音楽を聴きながら学習をするなども有効かと思います。
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業務後すぐに学習
- 業務終了後に別のことを始めてしまうとそのまま勉強しないことが多々ありました。
- 業務後に30分だけ時間を取って、集中力を切らさないようにしました。
-
カフェなどの外出先で学習(気分転換)
まとめ
最後になりますが、筆者自身、コンプリートをしたことで目的としていた「正しくドキュメントを読み解く力が欲しかった」を十分に達成することができたと思います。資格取得には、様々な理由や目的があるかと思いますが、他の分野でも通用する正しくドキュメントを読み解く力についても選択の1つになると嬉しく思います。
今後受験を実施される方の挑戦を応援しています!
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