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Cloud Load Balancing の名称がリブランディングされました

2023/06/22に公開

こんにちは。クラウドエースの阿部です。
本日は、Cloud Load Balancing の名称変更について紹介したいと思います。

概要

6/21(日本時間で6/22の早朝)に、リリースノートで Cloud Load Balancing として提供されているロードバランサ製品の名称をリブランディングすることがアナウンスされました。
参考: https://cloud.google.com/load-balancing/docs/release-notes#June_21_2023

製品の名称は大きくは以下のようになります。

  • HTTP(S)LBをはじめとする、HTTP(レイヤ7)のロードバランサは「アプリケーション ロードバランサ (Application Load Balancer)」
  • HTTP以外で使用されるレイヤ4のロードバランサは「ネットワーク ロードバランサ (Network Load Balancer)」
    • プロキシ型のロードバランサは「プロキシ ネットワーク ロードバランサ (Proxy Network Load Balancer)」
    • パススルー型のロードバランサは「パススルー ネットワーク ロードバランサ (Passthrough Network Load Balancer)」

なお、あくまでリブランディング(名称変更)であり、これまで提供してきたロードバランサ製品の仕様が変わるわけではありません。

変更前後の名称対応表

英語表記

No 変更前 変更後
1 Global external HTTP(S) load balancer Global external Application Load Balancer
2 Regional external HTTP(S) load balancer Regional external Application Load Balancer
3 Internal HTTP(S) load balancer Internal Application Load Balancer
4 External TCP proxy load balancer Global external proxy Network Load Balancer
5 External SSL proxy load balancer Global external proxy Network Load Balancer
6 Internal regional TCP proxy load balancer Internal proxy Network Load Balancer
7 External TCP proxy load balancer Regional external proxy Network Load Balancer
8 External TCP/UDP Network load balancer External passthrough Network Load Balancer
9 Internal TCP/UDP load balancer Internal passthrough Network Load Balancer

参考: https://cloud.google.com/load-balancing/docs/load-balancing-overview?hl=en

日本語表記

No 変更前 変更後
1 グローバル外部 HTTP(S) ロードバランサ グローバル外部アプリケーション ロードバランサ
2 リージョン外部 HTTP(S) ロードバランサ リージョン外部アプリケーション ロードバランサ
3 内部 HTTP(S) ロードバランサ 内部アプリケーション ロードバランサ
4 外部 TCP プロキシロードバランサ グローバル外部プロキシ ネットワーク ロードバランサ
5 外部 SSL プロキシロードバランサ グローバル外部プロキシ ネットワーク ロードバランサ
6 内部リージョン TCP プロキシ ロードバランサ 内部プロキシ ネットワーク ロードバランサ
7 外部リージョン TCP プロキシロードバランサ リージョン外部プロキシ ネットワーク ロードバランサ
8 外部 TCP/UDP ネットワークロードバランサ 外部パススルー ネットワーク ロードバランサ
9 内部 TCP/UDP ロードバランサ 内部パススルー ネットワーク ロードバランサ

参考: https://cloud.google.com/load-balancing/docs/load-balancing-overview?hl=ja

名称変更後の製品系統図(公式ドキュメントから引用)

ロードバランサ製品
※引用元: https://cloud.google.com/load-balancing/docs/choosing-load-balancer

この製品系統図を見ると、ロードバランサの仕様と製品名をきっちり合わせてきたなと思います。

その他の変更点

コンソール

Google Cloud のコンソール表示が変更されます。筆者が現時点で確認した限りでは、表示言語を英語(English)にした場合のみでした。そのうち、日本語のコンソールも表記が変更されると思います。

ロードバランサ作成のコンソール画面(英語)

コンソール画面(英語)

ロードバランサ作成のコンソール画面(日本語)

コンソール画面(日本語)

コマンドライン(gcloud)、API

リリースノートで、APIについては名称変更されない旨が記載されています。

The Google Cloud Console has also been updated to reflect these changes. No changes have been made to the API.

また、明言されていないものの、 筆者は gcloud CLI のロードバランサ系サブコマンドもおそらく変更されないと考えています。
これは、 Google Cloud のロードバランサのリソースが、「ロードバランサ」という1つのリソースで定義されるわけではなく、転送ルールやプロキシ、URLマップ、バックエンドサービスといった複数のパーツを組み合わせて実現しているためです。 gcloud CLI や API はパーツ毎の設定を行うため、名称変更はされないのだと思います。

まとめ

Cloud Load Balancing 名称変更についてまとめました。弊社はSIerの側面も強いため、こうした名称変更の際はお客様へ提出する成果物にどれくらい影響するかについて頭を悩ませるところではありますが、より分かりやすい分類に踏み切ったのは良いことなのではないかと思います。

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