Previewになった Vertex AI Model Garden について
こんにちは。クラウドエース データ/ML ディビジョン所属の篠田です。
Vertex AI Model Garden が2023/05/10にPreviewになりました。
この記事ではVertex AI Model Garden についての概要をご紹介します。
Vertex AI Model Garden の概要
Vertex AI Model Garden は、事前構築済みの機械学習モデルが集約されており、エンタープライズ対応の基盤モデル、タスク固有のモデル、およびAPIを提供するプラットフォームです。
機械学習モデルの構築とデプロイのプロセスを簡素化するように設計されています。
Google Cloud コンソールの Vertex AI Model Garden ページより利用でき、ユーザーのニーズに合わせて機械学習モデルを見つけられるような作りになっています。
検索タブはモデル、タスク、機能と大きく3つあり、直感的に検索することができます。
モデルタイプ
Vertex Model Garden に集約されているモデルは、3つのモデルタイプをサポートしています。
ファーストパーティ モデル
Google Cloud が提供するモデルを、Google Cloud コンソールやAPIなどを通して利用できます。
オープンソース モデル
エンタープライズ対応のさまざまなオープンソースモデルを利用できます。
サードパーティ モデル
2023/05/10 Preview 時点では公開されていませんが、近日公開予定とのことです。
モデル
Vertex Model Garden には自然言語処理、コンピュータービジョン、表形式、ドキュメント、スピーチ、マルチターンチャットなど、さまざまなユースケースに対応する幅広い分野のモデルが含まれています。
これらのモデルは、大規模なデータセットとリソースを使用して事前トレーニング済みであり、ユーザーはニーズに合わせてカスタマイズできます。
タスク
タスク ベースでモデルを検索することもできます。各分野のモデルができるタスクを細分化すると、生成、分類、検出、抽出、認知、翻訳、埋め込み、セグメンテーションなどのタスクがあります。
特徴
特徴 ベースで検索をすることもできます。ローコード/ノーコード、オープンソース、ノートブックのサポート、パイプラインのサポート、ワンクリックでデプロイ などです。
モデル詳細
「詳細を表示」をクリックすると、OVERVIEW, USE CASES, DOCUMENTATION, PRICINGといったモデル詳細を確認することができます。
リンクが充実しており、モデルのベースとなった論文や、事前トレーニングに使用されたデータセット、Github、などに飛ぶこともできます。
モデル群の中には、推論をコンソールから試せるモデルもあります。
例えば、tfvision/YOLO モデルは、単体画像をコンソールよりアップロードするだけで、画像物体検出の推論の動作イメージがわかります。
オープンソース モデルは、基本的にノートブックのサポートがされています。
ノートブックを開く をクリックすると、Google Colaboratoryが開きます。
Vertex AI 基盤上でモデルをデプロイするまでの道筋が、サンプルコードを交えながら記述されています。
ファーストパーティ モデルは、各モデルが使えるコンソール上のページへの導線があります。
まとめ
Vertex AI Model Gardenはモデルの図書館のように感じました。
ユーザーは、ニーズに合うモデルを探すこともできますし、
やりたいタスクが漠然としている場合でも、イメージが膨らむような導線が張り巡らされているように思います。
今後、Vertex AI Model Garden のモデル数は増えていくと思われるので、定期的にチェックされてみてはいかかでしょうか。
Discussion