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2024 年 7 月第 3 週の Google Cloud の主なリリースに関するニュース
クラウドエースの山本です。
7 月 15 日 〜 7 月 19 日の期間にアナウンスされた Google Cloud の主なリリースに関してご紹介します。
Cloud Composer
- Cloud Composer 1 環境の新規作成ができなくなりました
Cloud Data Fusion
- Cloud Storage Copy/Move プラグイン バージョン 0.23.2 が、Cloud Data Fusion バージョン 6.10.0 以降で利用可能になりました
- ソースパスにワイルドカード 文字(*)を使用して複数ファイルのコピーまたは、移動が可能になります
- 例: ソースパス
gs://demo0/prod/reports/*.csv
を指定することにより、reports ディレクトリ内のすべての CSV ファイルをコピーまたは移動が実行可能
フレキシブル 確約利用割引 (フレキシブル CUD)
利用可能なサービスは以下の通りです。
詳細については、各サービスの公式ドキュメントをご確認ください。
Vertex AI Agent Builder
-
Vertex AI Search: データストアを保護する カスタマー マネージド 暗号化キー (以下、CMEK) のローテーション (Private preview)
- 検索アプリに関連付けられたデータストアの CMEK をローテーションすることができます。ただし、以下のケースではキーのローテションは非推奨です。
- レコメンデーション アプリに関連付けられたデータストアのキー
- アナリティクスに依存しているキーのローテーション
- 検索アプリに関連付けられたデータストアの CMEK をローテーションすることができます。ただし、以下のケースではキーのローテションは非推奨です。
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Vertex AI Search: Evaluate search quality (Public preview)
- サンプル クエリセットを使用して汎用検索 アプリケーションの検索品質向上する機能。本機能の主なポイントは以下の通りです。
- 検索エンジンのパフォーマンス評価
- バイアスや欠点の理解
- 履歴評価結果の比較
- サンプル クエリセットを使用して汎用検索 アプリケーションの検索品質向上する機能。本機能の主なポイントは以下の通りです。
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Vertex AI Search: Multi-step retrieval for answer (GA)
- 多段階(ReAct)推論を使用した多段階検索を使用した回答方法
Agent Assist
- チャット ライブ翻訳機能 (Private preview)
AlloyDB for PostgreSQL
- Cross-region backup location (Generally Available、以下 GA)
- バックアップでクロス リージョンを選択することが可能となり、クラスター リージョンが利用できなくなった場合でもリカバリーが可能になります
Cloud SQL
-
Cloud SQL Studio (GA)
- Google Cloud コンソールから データベースに直接アクセスし、SQL クエリを実行してデータ操作を行う機能で、承認済ユーザーのみ利用可能
-
Dataplex Catalog (GA)
- メタデータを保存、管理、アクセスするためのプラットフォーム
- Cloud SQL インスタンスで Dataplex Catalog の統合を有効にすると、Dataplex Catalog は Cloud SQL インスタンス、データベース、テーブル、列、ビューから次のメタデータを自動的に取得します
- 名前
- 場所(地域)
- 作成日と最終変更日
- スキーマ(テーブルとビュー用)
- 説明
- 詳細については、以下の公式ドキュメントをご確認ください
Deep Learning Containers
- M123 リリース
- Hugging Face Text Generation Inference 2.1 GPU container images が利用可能
Deep Learning VM Images
- M123 リリース
- TensorFlow 2.16 images が利用可能
Spanner
- Geo-partitioning (Preview)
- 概要
- データを地理的に分散させることで、特定の地域のユーザーに対して低レイテンシーでのアクセスを提供する機能
- これにより、データのローカリゼーション、コンプライアンス、レイテンシーの最適化が可能
- 主な機能
- データのローカリゼーション
- 地域ごとにデータを保存することで、法規制やコンプライアンス 要件を満たします
- レイテンシーの最適化
- ユーザーに近いデータセンターにデータを配置することで、アクセス速度を向上させます
- データのローカリゼーション
- 概要
AutoML Tables
- シャットダウン日が、2024 年 7 月 24 日 に変更されました
Dataproc
-
Dataproc Serverless for Spark ランタイムの新バージョンリリース
- 1.1.70
- 1.2.14
- 2.0.78
- 2.2.14
Cloud Armor
- Adaptive Protection - きめ細かいモデル (GA[https://cloud.google.com/armor/docs/adaptive-protection-overview#granular-models])
- 特定のホストやパスを詳細な構成単位として分析できます。これにより、誤検出を減らし、より精度の高い防御が可能になります。
Google SecOps / SecOps SIEM
2024 年 12 月 31 日以降、エンタープライズ プラスティア以外の Google SecOps のお客様は、管理された BigQuery データレイクへアクセスできなくなります。詳細については、公式ドキュメントをご参照ください。
- エンタープライズ プラスティアのお客様:
- 代替手段が提供されるまで、引き続き管理された BigQuery データレイクにアクセス可能です
- その他のお客様:
- 自分の BigQuery インスタンスを使用してテレメトリ データをエクスポートする必要があります
- データ エクスポートの方法を見直す必要がありますので、早めの対応を推奨します
Virtual Private Cloud (VPC)
- Private Service Connect バックエンドを使用して、サポートされている Google API のリージョン エンドポイントにアクセスできるようになりました (GA)
- リージョン エンドポイントは、Private Service Connect バックエンドのロケーション エンドポイントを置き換えます
- 本機能追加により、サポートされている Google API とリージョンが追加されています
BigQuery
- 移行評価 (GA)
- 対象となるデータウェア ハウスから BigQuery へ移行する際、移行評価を実行して生成されるレポートにより、BigQuery にデータを保存する費用を評価し、コスト削減のために既存のワークロードをどのように最適化できるかを確認できます。また、移行計画には、データウェア ハウスの BigQuery への移行に必要な時間と労力の概要が記載されます。
- 対象データウェア ハウスは以下の通りです。
- Teradata
- Amazon Redshift
- Apache Hive
- Snowflake
Cloud Run
- デフォルト サービスである、
run.app
URL の無効化 (Preview)
SAP on Google Cloud
以下のマシンタイプが、SAP 認定を受けました。
-
c3-highmem-192-metal
: SAP HANA OLAP および OLTP ワークロードで使用可能 -
c3-standard-192-metal
およびc3-highmem-192-metal
: SAP NetWeaver ワークロードで使用可能
詳細については、公式ドキュメントをご確認下さい。
- Bare metal machine types for SAP HANA
- Certifications for SAP applications on Google Cloud
- C3 machine series
Cloud Load Balancing
- Ingress IPv4 トラフィックは、IPv4 または IPv6 接続を介して IPv4 および IPv6( デュアル スタック )バックエンドにプロキシされるようになりました (Preview)
- サポート対象 ロードバランサ
- リージョナル 外部 アプリケーション ロードバランサー
- クロスリージョン 内部 アプリケーション ロードバランサー
- リージョナル 内部 アプリケーション ロードバランサー
- リージョナル 内部 プロキシ ネットワーク ロードバランサー
- クロスリージョン 内部 プロキシ ネットワーク ロードバランサー
- リージョナル 外部 プロキシ ネットワーク ロードバランサー
- 以下のバックエンドがデュアル スタックをサポートしています
- VM インスタンス グループ
- Zonal NEGs(GCE_VM_IP_PORT)
- 公式ドキュメント
- サポート対象 ロードバランサ
Compute Engine
- マシンタイプ:
ve2-standard-128
が、アイオワ リージョン (us-central1
) で利用可能です
まとめ
様々なトピックが上がっていましたが、AlloyDB のクロス リージョン バックアップは可用性向上において嬉しい機能追加だと思います。
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