2023年5月15日週のGoogle Cloudの主なリリースに関するニュース
クラウドエース北野です。
先週、真夏日も数日あり、大変暑くなってきましたが、体調を崩されていないでしょうか。
5月第3週(5/15 ~ 5/19)のGoogle Cloudのリリースに関する注目ニュースは以下になります。
Cloud Logging
Log Analiticsの以下の機能が拡張され、セキュアかつ利便性が向上されました。
クエリする時間範囲は、 timestamp
フィールドを WHERE
句に追加することで指定できます。
時間の指定が可能になると、より効果的にトラブルシューティングが可能になります。
Cloud Monitoring
- アラートのスヌーズ機能がGAとなった
アラートの通知を一時的に停止できるスヌーズ機能を使うと、メンテナンス時など事前にアラートが発生することなどが分かっている作業の際、不必要なアラートの発砲を防止することができます。
Cloud Run
AlloyDB
-
FORCE_APPLY
のアップデートポリシーの提供されました。(GA)
FORCE_APPLY
は、Alloy DBのアップデートを早く行える機能となっています。アップデートの管理を厳密におこないたいなどの要望がある場合、当該フラグが活用できるか検討してみてください。
ただ、ダウンタイムが発生する可能性があるので、活用にはご注意ください。
適用方法としては、コンソール、gcloudコマンドの両方から設定が可能になっており、
gcloudコマンド を使った適用は、 --update-mode に FORCE_APPLY を入力すると適用ができます。
Cloud SQL
SQL Server
ポイントインタイムリカバリー(PITR)機能を使用し、同じプライマリーインスタンスでレプリカを読み取ることができるようになりました。(GA)
PostgreSQL
- extensions,views,utilities,flagsの機能の拡張されました。 (GA)
追加された、機能は以下となっています。
- extensions
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postgresql_anonymizer
: センシティブデータのマスキングまたは置き換え -
pgtt
: オラクルスタイルのグローバルな一時テーブルの操作 -
rdkit
: 分子構造の比較・操作・識別
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- viewsとutilities
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pg_authid
: ハッシュ化されたデータを含むカタログ・テーブルへのアクセス -
pg_dumpall
: PostgreSQLデータベースを1つのスクリプトファイルへの抽出
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- flags
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log_line_prefix
: ログファイルの各行の先頭にprintf形式の文字列の生成
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Virtual Private Cloud (VPC)
- Private Service Connectを使ったリージョンを跨いでリソースにアクセス( グローバルアクセス )できるようになりました。(GA)
- マネージドサービスのPrivate Service Connectへの自動接続ができるようになりました。(Preview)
Private Service Connect (PSC)の機能が、増強されています。
グローバルアクセスを使うと、例えばですがオンプレとの接続で東京リージョンのCloud Routerを使ってVPC ネットワークにアクセスしている場合、大阪のリージョンへのマネージドサービスへのリソースにPSCのエンドポイント経由でアクセスが可能になります。
自動接続機能は、PSCを使いマネージドサービスの接続を自動化させることができます。そのため、ネットワーク管理とマネージドサービスのデプロイする運用作業者を分離されている場合、マネージドサービスをデプロイする運用作業者が、ネットワーク接続を要求するだけで接続が可能となります。当該機能は、まだPreviewのため、SLAは担保されないので、本番環境に適用される場合はご注意ください。
Cloud Interconnect
他のクラウドとInterconnectで接続するCross-Cloud Interconnectが提供されました。(GA)
対応しているクラウドは以下の4社となっています。
- Amazon Web Services (AWS)
- Microsoft Azure
- Oracle Cloud Infrastructure (OCI)
- Alibaba Cloud
DWHをGoogle CloudのBQのみを活用したいなどで、他社クラウドからデータを高速に転送させたいときなどの利用が考えられます。
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