2023年7月10日週のGoogle Cloudの主なリリースに関するニュース
クラウドエースの北野です。
7月10-14日までのGoogle Cloudの主なリリースに関して紹介します。
Google Kubernetes Engine (GKE)
- 2023-R2バージョンの GKE Gateway コントローラのリリース (GA)
- GKE Dataplane V2 オブザーバビリティ機能の提供 (Preview)
- Cloud Storage FUSE CSI ドライバ機能の提供 (GA)
GKE Gateway コントローラの新しいバージョンのリリースと共に、以下の機能を提供します。
- リージョン外部アプリケーションロードバランサのサポート
- Identity-aware Proxy のインテグレーション
- カスタムリクエストとレスポンスヘッダのサポート
- URLリライトとパスリダイレクトのサポート
GKE Dataplane V2 オブザーバビリティは以下の機能を有しており、Kubernetesのトラブルシューティングを簡便におこなえます。
- Kubernetes クラスタのネットワークトポロジの表示機能
- ライブトラフィックフローと接続情報を含むKubernetesネットワークポリシー判定テーブル
- Kubernetes トラフィックフローのトラブルシューティング用のコマンドラインツール
Compute Engine
DPDK は、高速なパフォーマンス、低レイテンシ、一環したパフォーマンスを必要とするアプリケーションのためのフレームワークです。DPDKはデータプレーンライブラリとNICを提供します。この機能を使うことで、NFVの展開、SDNアプリケーション、ビデオストリーミング、ボイスオーバーIPアプリケーションを構築することができます。
Cloud SQL
- Cloud SQL for MySQL, Cloud SQL for PostgreSQL で、 Cloud SQL Enterprise Plus エディションと Cloud SQL Enterprise エディションの2つのエディションの提供 (GA)
Cloud SQL の MySQL と PostgreSQL で Enterprise Plus エディションが提供されることになりました。今までのインスタンスは、Enterprise エディションとなっています。
Enterprise Plus エディションの性能や注意事項についてまとめた社内のブログがあるので、ご参照ください。
Firestore
PITR機能は最大7日間のデータを復元できます。また、PITRは明示的に機能を有効にしないと利用できないので、注意ください。有効にする方法は、当該ドキュメントをご確認ください。
Cloud Load Balancing
- 共有 VPC の機能を使い、グローバル外部アプリケーションロードバランサのバックエンドとフォワーディングルールなどのフロント部分を別プロジェクトで作成する機能の提供(Preview)
共有 VPC の機能により、コンピュートリソース部分であるバックエンドサービスと、ネットワーク部分である フォワーディングルール、ターゲットプロキシ、URL マップを分けて作成することができます。このことにより、職掌分離をおこなうことが可能となり、アプリケーション開発者にのみバックエンドサービスの権限を譲渡するなどが可能になります。
Cloud CDN
- 非公開送信元の認証の構成機能の提供 (GA)
Cloud CDN に限定公開 Amazon S3 バケットまたは互換性のあるオブジェクトへのアクセス権限を付与することができるようになり、Cloud CDN 経由でクライアントがコンテンツにアクセスできるようになります。 当該機能は、グローバル外部アプリケーションバランサ、アプリケーションバランサ(従来)でのみ対応しています。
Artifact Registry
- Aritfact Registry 内のオブジェクトの保持・削除を管理するクリーンアップポリシーの提供 (Preview)
クリーンアップポリシーは、Artifact Registry 内の特定バージョンのオブジェクトを保持するのに役に立ちます。本番環境にリリースしたコンテナイメージのバージョンのみを保持し、開発で作成したイメージを削除したいなどの要求を叶える機能となっています。
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