2023年7月3日週のGoogle Cloudの主なリリースに関するニュース
クラウドエースの北野です。
7月3-7日までのGoogle Cloudの主なリリースに関して紹介します。
BigQuery
- フェイルセーフ機能の提供 (GA)
- タイムトラベルウィンドウの設定機能の提供 (GA)
- ストレージ課金モデルに使用しているストレージの物理バイト単位で料金する課金体系の提供 (GA)
- スロット見積り機能の提供 (Preview)
- Spanner Data Boost 機能の提供 (GA)
フェイルセーフは、タイムトラベルウィンドウから追加で7日間データの保持できる機能となっています。このフェイルセーフで復旧するデータは、直接参照・復旧できないので、注意ください。
フェイルセーフ期間のデータを復旧するには、クラウドカスタマーケアに問い合わせる必要があります。
タイムトラベルウィンドウの設定機能は、タイムトラベルでデータを巻き戻せる期間を2日~7日の間に設定することができます。検証用のデータなど巻き戻す必要のないものであれば、タイムトラベルの期間を短く設定し、BigQueryの利用料の削減ができます。
ストレージ課金モデルに物理バイトを指定すると、課金にタイムトラベルおよびフェイルセーフで利用されるストレージの料金が課金されます。
スロット見積り機能は、過去のBigQueryのパフォーマンスをもとに費用対効果の高いコミットメントやオートスケールを推奨してくれます。
Spanner Data Boost はプロビジョニングされている Spanner インスタンスに影響を及ぼさずに、分析クエリやデータのエクスポートを実行できます。
Cloud Storage
Firestore
プロジェクトに1つしか作成ができなかった Firestore のデータベースが複数のデータベースの作成ができるようになります。目的ごとにデータを分離したり、環境面ごとに分離したりなど柔軟に使うことができるようになります。
Cloud Run
24時間までのタスクの実行が可能になります。また、1時間以上の長時間実行するジョブは、メンテナンスイベントを受け、別のマシンに移行されます。当該移行中、処理が一時停止されるのでご注意ください。
Compute Engine
リージョナルの永続ディスクをブートディスクを利用すると、高可用性を有するVMを構築ができます。フェイルオーバーするときにリージョナル永続ディスクを強制アタッチさせます。詳細はドキュメントをご確認ください。
Batch
- 大阪リージョンの提供 (GA)
VPC
- 外部IPを別プロジェクトへ移行する機能の提供 (GA)
確保した外部IPアドレスを別のプロジェクトへ移行する機能が利用できるようになりました。外部にサービス公開をしており、IPアドレスの変更が困難なため、ネットワークの構成変更ができなかったなどあったかと思いますが、当該機能により、プロジェクト間でIPアドレスが移行できるようになったので共有 VPC による構成への移行などがおこなえるようになります。
Apigee X
- 更新された属性価格モデルの提供 (Preview)
- 3つの新しい環境タイプの提供 (Preview)
Apigee X が新しい課金モデルを提供し、実際のサービス利用に応じた課金になるので、導入が容易になります。また、 Base, Intermediate, Comprehensive の3つの環境タイプも提供することとなり、利用用途に合わせた活用がしやすくなりました。
Cloud Monitoring
- Compute Engine のインスタンス作成時に自動的にOps Agentのインストールできる機能の提供 (GA)
今まで作成の都度インストールの操作が必要でしたが、コンソールのチェックボックスにチェックを入れるだけで、インストールが可能となります。
Discussion