2023年6月12日週のGoogle Cloudの主なリリースに関するニュース

クラウドエース北野です。

6月12-16日までのGoogle Cloudの主なリリースに関して紹介します。

該当の日のすべての情報ではないので、すべてのリリースノートを確認されたい方は、当該ページからご確認ください。

AlloyDB for PostgreSQL

• Quota ページから、AlloyDB の割り当て上限の追加依頼の機能提供

Cloud SQL

• PostgreSQL でシステム分析情報ダッシュボードの提供 (GA)
• MySQL でシステム分析情報ダッシュボードの提供 (Preview)

システム分析情報ダッシュボードは、インスタンスが使用しているリソースを表示するダッシュボードとなっています。パフォーマンスの問題などの分析に役立てることができます。

BigQuery

• クエリ実行グラフの提供 (GA)
• テーブルストレージのメタデータを表示する INFORMATION_SCHEMA view の提供
  • TABLE_STORAGE view: プロジェクトレベルでのテーブルのストレージ量の情報
  • TABLE_STORAGE_BY_ORGANIZATION view: 組織レベルでのテーブルのストレージ使用量
• BigLake Metastore の提供
• フェイルセーフ期間 の情報提供(Preview)
• Vertex AIのLLM txt-bison に基づくリモートモデルの作成機能の提供 (Preview)
• ML.GENERATE_TEXT 関数による自然言語タスクの実行機能の提供 (Preview)

クエリ実行グラフは、実行中または実行が完了したクエリのクエリプラン情報をグラフ形式で提供します。当該情報を使い、クエリのパフォーマンス分析が可能です。

BigLake Metastore は、プロビジョニングの必要のないサーバーレスな単一のメタデータソース元です。BigQueryでオープンフォーマットのテーブルへクエリを追加手順なしに実行できます。BigLake Metastore は、Apache Iceberg テーブルのみをサポートします。サポートするのは、API、クライアントライブラリと、データエンジン統合です。

Cloud Functions

• 第二世代で HTTP トリガーにおける決定的な URL のサポート (GA)
• 第二世代で CMEK の対応 (GA)

Cloud Functions の第二世代の機能が拡充してきました。より本番環境への適用がしやすくなっています。

HTTP トリガーにおける決定的なURLのサポートは、以前まではトリガーをデプロイするまで、関数の URL を推測できませんでしたが、これからは <region>-<project id>.cloudfunctions.net/<関数名>という URL でデプロイされるようになります。

GKE

• アイドルクラスターインサイトの提供

アイドルクラスターインサイトは、 GKE のスタンダードクラスターであまり使われていないクラスターを教えてくれます。アイドルクラスターインサイトで使われていないクラスターを削除することで、コストの削減が可能になります。

Blockchain Node Engine

• Blockchain Node Engine の提供 (GA)

限定 GA だった Blockchain Node Engine が GA となったので、全員が利用可能となりました。 Blockchain Node Engine は、フルマネージド型のノードホスティングサービスで、以下の機能を提供します。

• トランザクションの中継
• スマートコントラクトの導入
• ブロックチェーンデータの読み書き

利用可能なリージョンは、 us-central1 , europe-west1 , asia-east1 のみとなっています。

Application Integration

• Application Integrationの機能提供 (GA)

Application Integration は、 Google Cloud の iPaaS(Integration-Platform-as-a-Service) ソリューションです。アプリケーションやデータを接続・管理するための機能を提供します。
Application Integration を使うと、 Salesforce などのエンタープライズアプリケーションと Google Cloud のプロダクトとの統合の構成が可能になります。

VPC

• Private Service Connect インターフェースの提供 (Preview)

Private Service Connect インターフェースは、マネージドサービスが作成されるプロデューサーVPC ネットワークが、作成した VPC(コンシューマー VPC ) ネットワーク内への接続を可能にするリソースです。
Private Service Connectインターフェースは以下のような使い方が可能です。

• 異なるプロデューサー VPC ネットワーク間の通信をコンシューマー VPC ネットワーク経由して通信させ、通信の監視をおこなう。
• プロデューサー VPC ネットワークからコンシューマー VPC ネットワークを経由しオンプレミスのリソースにアクセスさせる。

Cloud Armor

• リージョナルHTTP(S) ロードバランサへの対応 (Preview)

Cloud Monitoring

• インシデントの閲覧・管理に関する事前定義ロールの提供

Cloud コンソールから Cloud Monitoring のインシデント操作に関する以下の事前定義ロールが提供されました。

• Cloud コンソールのインシデントのモニタリング編集者 (Cloud コンソールのインシデントに対する読み取り/書き込みアクセス): roles/monitoring.cloudConsoleIncidentEditor
• Cloud コンソールのインシデントのモニタリング閲覧者 (Cloud コンソールのインシデントに対する読み取りアクセス): roles/monitoring.cloudConsoleIncidentViewer