2023年5月29日週のGoogle Cloudの主なリリースに関するニュース
クラウドエースの北野です。
先週末は台風の影響で全国的に大荒れの天気でしたね。ちょうど、このとき大阪でGoogle Cloud Day ’23 Tour in Osaka が開かれていました。Google Cloud Day ’23 Tour in Osakaはオンラインとリアルのハイブリッドのイベントで私も会場に赴き参加者の方と色々議論いたしました。大荒れの天気のなかたくさんの方が来場されており、活気に湧いていました。オンラインでは感じられない、リアルの良さを再確認しました。もし、悪天候のため会場に行けなかった方や、遠方で行けなかった方もオンラインの内容はアーカイブで公開されているので、ご確認ください。
さて、Google Cloudの5月29日から6月2日までの注目のリリースノートの情報をお知らせします。
Cloud Load Balancing
グローバル外部HTTP(S)ロードバランサが、パスマッチャー内の任意の場所でワイルドカードを使える柔軟なパターンマッチ機能を提供するようになりました。(GA)
今まで、ワイルドカードはパスの末尾にのみ使えましたが、任意のパスに使うことができるようになったので、柔軟なパスルーティングが可能となります。
Cloud CDN
複雑なURLパスまたはサフィックスに基づくTTLの設定機能が提供されました。(GA)
当該機能は、上記のグローバル外部HTTP(S)ロードバランサの柔軟なパターンマッチの演算子やrouteRules変数を利用することができます。
Cloud Composer
- 2023年5月30日よりCloud Composer 2.2.1がリリースされました。
- 2023年7月から
gcloud environments run
コマンドの実行にcomposer.environments.executeAirflowCommand
の権限が必要となります。 - Cloud Composer 2でWebサーバーのワーカー数が、利用可能なWebサーバーのCPUとメモリに基いて動的に設定されるようになりました。
gcloud environments run
コマンドの実行に必要な権限の変更に関して、 composer.user
および、compsoer.environmentAndStrorageObjectViewer
ロールは composer.environments.executeAirflowCommand
の権限を有していないので、当該ロールを利用して運用されている方はご注意ください。また、当該権限の変更は、Cloud Composer 2の環境のみとなっています。そのため、Cloud Composer 1環境でも、Airflow CLIコマンドの実行は可能となっています。
Webサーバーのワーカー数の動的設定に関して、 ワーカー数は2~12の間で設定され、 CPU * 2 + 1
と メモリ * 1.1
の最小値として計算されます。
Cloud Logging
今までログシンク作成ごとに生成されていたサービスアカウントは作成されなくなり、リソースタイプに利用可能なサービスアカウントがある場合、当該サービスアカウントを再利用するようになりました。
今まで、ログシンク生成後にサービスアカウントを確認し、権限を付与するという運用になっていたかと思いますが、ログシンクを作成する前に連携先のリソースに権限を付与できるようになりました。
Dataflow
データサンプリング機能が提供されました。
当該機能は、Dataflowパイプラインの各ステップのデータを確認することができます。実行中または完了したジョブの入出力を確認できるので、パイプラインのデバッグをよりスムーズにおこなうことが可能になります。
AlloyDB for PostgreSQL
継続的バックアップとリカバリ機能が提供されました。(GA)
当該機能は、任意の時点にマイクロ秒単位でリストアすることができます。デフォルトで巻き戻せる期間は、14日前までとなっています。巻き戻す期間は、1~35日で設定することが可能となっています。誤ってデータを削除した場合も期限内であれば、切り戻しが可能となるので、より安心してAlloyDB for PostgreSQLを活用いただけるかと思います。
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