【2025/07/07】「第四回 Snowflake金融ユーザー会 ~ Snowflake Summit 25 特集」参加レポート
はじめに
こんにちは。kayoです。
最近は主に、SnowflakeやAWSを扱っています。Snowflake歴はもうで少し約1年となります。Snowflakeユーザー会は女子会しか参加したことないかもしれません。(記憶があいまいですが、多分そう)
そんな私が、初めてSnowflake金融ユーザー会にに参加してきましたのでレポートしたいと思います。
データ基盤、データ分析のことはまだまだ勉強中なので至らない部分があるかと思います。間違った表現をしていたらご指摘いただけると幸いです。
では早速行ってみましょ~!!!
第四回 Snowflake金融ユーザー会 ~ Snowflake Summit 25 特集
会場は、SnowflakeOfficeで開催されました。参加者はなんとTechplayだと180人越え!!メイン会場に入りきらず、オフィス内のサテライト会場も用意されていました。私も会場到着が遅くなってしまったので、サテライト会場へ案内されました。もっと早くこればメイン会場に入れたのに~と後悔>_<
アジェンダはこんな感じ
6月にサンフランシスコで行われた Snowflake Summit 2025 へ参加される方によるパネルディスカッションや新機能の紹介、グローバルの金融業界の事例紹介レポートなどなど
セッション
Summit Recap & 海外事例紹介
まずは、Snowflake社からのご紹介でした。発表はこちらのお二方。
- Snowflake Summit 2025で発表された技術アップデートについて、Snowflake第二セールスエンジニアリング本部本部長
- Summitで発表されたGlobal金融事例について、インダストリー事業開発本部 金融インダストリー統括部長
内容
Snowflake Summit 2025で発表された最新技術については、他の方のブログでもたくさん紹介されているので、本記事では割愛して金融事例について記載します。
- 金融でもAIが必要。人にはAIが必要と証券取引所のプレシデントが言っていた
- J.P.モルガン社は約70個のコニュにケーションチャンネルあり、全部モニタリングして、変なコニュにケーションしてないか監視している。具体的には、全てのデータをSnowflake取り込んでAIにチェックさせて監視を行っている
- ゴールドマン・サックス社は、データの共有は生データでは共有していない。部門、部署ごとに分けて適切な情報に加工してシェアしている
- BlackRock社は、Salesforceで管理しているデータをSnowflakeへ取り込んで、Cortex SearchでPoCやってみて営業へ渡すと営業の人が大変喜んでくれた
- 上記のようなセッションを聞いて、インダストリー事業開発本部 金融インダストリー統括部長の考察
- 外資金融と日本の金融を比べると、データ量は外資の方がとても多いが、やってる事の幅はそんなに差を感じなかったと思った
- 生成AIで日本語も利用できるようになったので、日本の金融も追いつけると思った
- Summit に参加して一番重いのは現地メンバーとの情報交換だった。毎日一緒に飲んだあと、日本に帰ったら一緒に仕事しませんか、というお話もできた
- Summitは合宿だったと思った。来年一緒に行きましょう笑
と締めくくっていました。
Snowflake Summit 2025 に参加された金融機関各社のキーマンによるパネルディスカッション
メンバーは次の方々でした。パネルディスカッションは撮影禁止だったので写真はありません。残念w
- 株式会社かんぽ生命保険
- 株式会社日本政策投資銀行
- 三菱UFJトラストシステム株式会社
- 東京海上日動システムズ株式会社
- Summit 振り返りパネルディスカッション
内容
Snowflakeを既に導入済みで活用しているという企業様や、Snowflake導入検討中の企業様などそれぞれステージが異なる企業様が集まっていました。
Snowflake活用状況
- AzureにつながるDWHを探してみるとSnowflakeが相性よさそうと思っている
- 処理をAzureでやるか、Snowflakeでやるか、という議論も社内で出ており、Azureに寄せてしまった部分もあるが、セッションを聞いてSnowflakeに寄せた方が良かったのかもしれない、と思った
- 他のシステムとの連携や、お客様にデータを提供するにはデータをどのように持つべきかも検討しないといけない、と思っている
- Snowflakeを2年前から利用していて、ユーザ数は約200人。データシェアリングも活用している。Snowflakeアカウントも数個ある
- Snowflakeにハブとして、データを持つように活用している。基幹システム->Snowflake->分析システムのように使っている
SnowflakeSmmit参加した狙い
- グローバルなユースケースの情報収集
- 登壇された企業にアタックして、ディスカッションに機械があったことが良かった
- Excelから脱却してSnowflake活用したとか、社内の申請手続きが時間かかるので、どううまく回せるかなど、よいディスカッションができた
- Summitにはインフラの方もいた。Snowflakeをもっと活用して社内申請のめんどくささを解決したいという話で盛り上がった
- ネットワーキングで他社の運用事例を聞いて吸収できたと思う
- 自分だけじゃなく、社内に情報を持ち帰ってメンバーのモチベーションも上げられればと思い参加した
- ネットワーキング、他社事例、現地のエンジニアと直接話す機会があるので、自社の課題を伝えることができたのは良かった
- SaaSは仕様変更が多いので、金融社内はスピードが追い付かない、社内の課題を現地エンジニアに伝えて解決してもらえないか、と伝えた
- 金融業界は個人情報取り扱い、プラットフォームとしての課題や悩みが同じだと認識した
金融業界の課題や悩みはグローバルでも同じなんですね~
Summitで発表された注目の技術
- ゼロコピー・コネクタ期待している
- Streamlit、Cortex AISQLなど今後も検証を進めていきたい
- 直接SnowflakeでBI使うこと検討していきたい
- Openflow、dbtに注目している。社内のSnowflakeユーザからはIntelligenceを使いたいと言われている
- 社内のSnowflakeユーザ向けに自然言語でデータが取得できる機能に期待はしている
注目の技術は各社それぞれあるようです。どれも今後使いたい機能ですよね~。私個人も実際にさわって検証を進めなければと痛感しました。
株式会社ナウキャスト 金融業界の事例をビジネスと技術の観点から徹底深堀り
最後のセッションはナウキャストさんの金融業界事例紹介でした。
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-コスト削減をするための機能が出てきた。Snowflakeに移行直後はコストが上がった経験がある。コスト削減は各企業の企業文化な所があるが、機能でコスト削減ができるようになるとよいと思う。
-新機能では、「Snowflake Openflow」、「Snowflake Postgres」、「Snowflake Intelligence」に注目している - 「Snowflake Openflow」は、SPSC上にデプロイできるとシンプルになると思っている。金融業界はOracleを使用する企業が多いのでOpenflowで連携できるようになるとかなり便利
- 「Snowflake Postgres」はまだ情報が少ないので注目していきたい
- 「Snowflake Intelligence」は簡単に言うとSnowflake版ChatGPT。「Snowflake Intelligence」はあくまでUIで、後ろでCortex が動いている。semantic viewsが必須になると思う。ビジネスユーザが自然言語で問い合わせが容易に出来るようになる
- まとめとして、「Snowflake Openflow」でデータ取り込みできて、dbtでデータ変換が容易になり、「Snowflake Intelligence」でユーザが直接Snowflakeを使える。
- 業務アプリは直接「Snowflake Postgres」にデータをためて、分析者やビジネスユーザーが直接Snowflakeを使える。というSnowflakeだけで簡潔できるようになるのでは?
と語っていました。
まとめ
SnowflakeSmmitでは、さまざまな新機能が発表されました。
私自身はデータエンジニアなので、データ連携つながりで「dbt Projects on Snowflake」、「Snowflake Openflow」が気になりました。まずは検証は実際にやってみて、実務に組み込むことができるか模索していきたいと思います。
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