C言語の開発環境

2023/12/23に公開

ここでは次のプラットフォームでのC言語開発環境の構築方法を伝えます。
※将来的に開発環境の方法を理解した場合は追加すると思われます。

  • Windows
  • MacOS
  • Linux
  • Android/iPhone or iPad(開発ができるアプリケーションをお勧めします)

Windows

まずはWindowsです。
一番利用している方が多いと感じますが、一番難解なものでもあります。
Windowsでは私が知る限りC言語の環境を整える方法は3つほどあります。

  1. Visual Studioを利用する
  2. MinGWを利用する
  3. Cygwinを利用する

正直に言うと、1番以外はあまり推奨できません
2番に至ってはすべての機能を利用できない場合があります。
私の記憶が正しければ、C++の標準ライブラリは含まれていないため、将来的にC++の開発を行いたい人にはお勧めできないです。

3番は単純に設定するのが難しいという難点があります。
調べることが多いのでこちらも推奨できません。

上記の関係で必然的に1番をお勧めします。
ここからはVisual Studioのインストールしてからの利用方法を記述していきます。

インストール

インストールの手順は次の通りです。

  1. https://visualstudio.microsoft.com/ja/downloads/ こちらからコミュニティ版のVisual Studioをダウンロードします。
  2. ダウンロードした.exeファイルを実行してください
  3. 次へを押下していきます。
  4. Visual Studio Installerが開かれると思われますので、こちらのワークロードからC++によるデスクトップ開発を選択します。
  5. Visual Studio Installerインストールを押下します。

上記の手順を行うとすべてのアプリからVisual Studioが確認できるようになります。

ここからは操作手順が2つに増えます

Visual Studio アプリケーションを利用したC言語開発

Visual Studio上でのC言語アプリケーション開発は次の通りです

  1. Visual Studioを開きます。
  2. 新しいプロジェクトを作成(N)を選択します。
  3. C++が含まれる項目から次のいずれかを選択します
    • 空のプロジェクト
      • プロジェクトに必要なファイルのみが作成された状態でプロジェクトが作成されます。
      • main関数などコードは何もない状態です。
    • コンソールアプリ
      • アプリケーションの始まる部分が用意された状態でプロジェクトが作成されます。
    • Windowsデスクトップウィザード
      • 設定によってはWinAPIの導入部分が用意された状態でプロジェクトが作成されます。
      • 設定によっては空のプロジェクトと同じ状態で作成されます。
    • Windowsデスクトップアプリケーション
      • WinAPIの導入部分が用意された状態でプロジェクトが作成されます。
  4. ソースコードを作成します。.c.hなどのプログラムファイルです。
  5. F5を押下すると実行されます。(ファンクションキーが有効になっていない場合はfnボタンを押下したままF5を押下します。)
  6. アプリケーションが実行できたことを確認してください
Visual Studioのコンソールアプリを利用したC言語開発

Visual Studioのコマンドを利用した開発は次の通りです。
※こちらの手順はコマンドプロンプト(CMD)の知識が必要になります。

  1. 必要なソースコードを用意します。.c.hなどのプログラムファイルです。
  2. Visual Studioのインストール時に一緒に追加された次のアプリケーションから選んで実行します。※0000にはインストールしたVisual Studioの年が記述されます(例Visual Studio 2017の場合は x64 Native Tools Command Prompt for VS 2017と記述されます)
    • x64 Native Tools Command Prompt for VS 0000
    • x86 Native Tools Command Prompt for VS 0000
  3. 開かれたコマンドプロンプトで、1.で作成したファイルのディレクトリへ移動します。
  4. clコマンドを利用して1.で用意したソースコードをコンパイルします。
    • 例:main.cというソースコードだった場合はcl main.c
  5. コンパイルして作成された.exeファイルを実行します。

MacOS

次はmacOSです。

Windowsと比べて比較的容易に開発環境を用意できますが、WindowsでのCMD、こちらではターミナルと呼ばれるものに心得がないと難しいです。

  1. App StoreからXcodeをインストールします。
  2. 必要なソースコードを用意します。.c.hなどのプログラムファイルです。
  3. ターミナルアプリケーションを起動します。
  4. ターミナル上で2.で作成したソースコードのあるディレクトリへ移動します。
  5. clangを利用して2.で作成したコードをコンパイルします。
    • 例:main.cというソースコードだった場合はclang main.c
  6. コンパイルして作成された.outファイルをターミナル上で実行します。
    • 作成されたファイルを実行する場合は./ファイル名で実行します。

Linux

最後はLinuxです。

もはやMacOSやWindowsとは比べ物にならないくらい簡単ですが、WindowsでのCMD、MacOSでのターミナルと呼ばれるものに心得がないと難しいです。

1.必要なソースコードを用意します。.c.hなどのプログラムファイルです。
2. ターミナルアプリケーションを起動します。
3. ターミナル上で1.で作成したソースコードのあるディレクトリへ移動します。
4. gccを利用して1.で作成したコードをコンパイルします。
- 例:main.cというソースコードだった場合はgcc main.c
5. コンパイルして作成された.outファイルをターミナル上で実行します。
- 作成されたファイルを実行する場合は./ファイル名で実行します。

Android/iPhone or iPad

ここはほぼおまけです。

Android や iPhone、iPadは基本的に開発に向きません。
そのため、ここでお教えするのは簡単にプログラムを試したい方向けのアプリケーションの紹介になります。

私が試したことのあるアプリケーションが少なく申し訳ないのですが、今までよく使っていたのはモバイル Cと呼ばれるアプリです。

このアプリケーションはまだ更新されているようで、日に日にできることが増えているすごくいいアプリケーションですので、こちらを触ってみてから開発環境を整えるといいかもしれません。

最後に

ここまで長々と失礼しました。
こういったものを試してほしいや、こういう記述のほうが良いという感想があればぜひぜひコメントをください。
時間があれば試したのちに感想等を用意してまた記事を作成すると思いますので、今後ともよろしくお願いします。

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