Open1
NASを導入したらWindows 11でエクスプローラーが頻繁にフリーズした原因と対処まとめ

最初に結論を
Windows の検索機能は(私の環境では)NAS と相性が悪い、検索機能を無効化して Everything を使えば幸せになれる!
概要
NAS との連携環境で、エクスプローラー(Explorer)が頻繁にフリーズ。
特に「右クリック」「画像ファイルを開く」「NAS ディレクトリを開く」などで応答がなくなる現象に悩まされたため、原因を特定し、安定化するまでの手順をまとめました。
環境
- Windows 11(最新)
- Synology NAS(DS224+)HDD で RAID1 で運用
- Synology Drive Client(双方向同期)
- 有線 LAN 接続(1Gbps)
- ファイル数:数万件(主に写真)
- 画像ビューア:Windows フォト → IrfanView に変更
症状
- Explorer で NAS ディレクトリを開くとフリーズ
- 他ディレクトリでもフォルダやファイルを右クリックで固まる
- 画像ファイルをダブルクリックすると Widnows のフォトアプリが応答なし
- エクスプローラーだけでなく、全体的にファイル操作が重くなる
- セーフモードでは正常に動作
原因(確定)
Windows Search による NAS 上の大量ファイルのインデックス作成が暴走
- 特に画像・サムネイルが多いフォルダで再現性あり
- Explorer 全体の応答に悪影響を及ぼしていた
- Synology Drive Client 経由のフォルダも対象にされていた可能性あり
- セーフモードでは正常に動作
解決手順
クイックアクセスの初期化(履歴クリア)
Remove-Item "$env:APPDATA\Microsoft\Windows\Recent\*" -Recurse -Force
Remove-Item "$env:APPDATA\Microsoft\Windows\Recent\AutomaticDestinations\*" -Force
Remove-Item "$env:APPDATA\Microsoft\Windows\Recent\CustomDestinations\*" -Force
効果は微妙
Windows 検索機能を使わなくしてしまえ!ってことで止めた
Set-Service -Name WSearch -StartupType Disabled
Stop-Service -Name WSearch
効いた!
Everything での運用へ移行
- Everythingを使えばWindows検索使わなくても高速でファイル検索できる
- Synology Drive Client により、NAS の内容はローカルに同期済み
- 同期フォルダ(例:C:\Users...\SynologyDrive\Documents)は NTFS 上なので Everything が自動認識
- 追加設定不要で快適に検索可能
結果と効果
- Explorer フリーズ解消
- 画像ファイルや右クリックでの遅延も解消
- システム全体の安定性向上
- Windows 検索の影響を受けず、Everything による爆速検索を実現
まとめ
項目 | 状況 |
---|---|
フリーズの原因 | Windows Search による NAS のインデックス暴走 |
回避方法 | Windows 検索 の完全無効化 |
本環境での最適な検索方法 | Everything(ローカル同期フォルダに対応) |
参考
Everythingの導入 公式サイト:https://www.voidtools.com/
ダウンロードページ(窓の杜)