💬

炎上案件で強い人たちがどう立ち振舞ってきたかを思い出し、振り返る

2024/04/21に公開

はじめに

自分自身は炎上案件が全然好きではないのですが、ITエンジニアという職業の宿命なのか、これまでボチボチその手の案件に関わってきました。ITエンジニアの方なら大なり小なり皆さんそうだと思いますが。

自分は割と火消し役で召喚されることが多く、毎回それなりの気合いと根性で乗り越えてきました。

そういった中で、炎上時における所謂「強い人たち」の考え方や振る舞いを見る機会がありました。「燃えている時はこういう風に立ち回れば良いのか」というのを見て学ぶことができ、おかげで今の自分があるという感覚があります。

というわけで、その考え方や振る舞いがどういったものなのかを、過去を振り返りつつ、ご紹介できればと思います。

最終的なゴールが何かを意識する

炎上案件では情報が不足していることが多く、容易に問題が複雑化します。そうならないためには、何を最終的に達成しなければならないのかを常に意識し、そのゴールに向けて最適な行動を計画することが重要です。

ゴールの認識が定まっていないと、ゴールへの道筋を自分で立てることができません。リーダーのようなポジションの人がいて、その人がきっちり道筋を立ててくれるならそれでも良いですが、経験上大体綺麗にはいかず、各人がそれぞれ自己判断し進めなければいけない場合が大半です。

自分が記憶している範囲では、強い人ほど最終的なゴールに対してのコメントが多い印象があります。逆にそうでもない人は自分に割り当てられたタスクの完了にしか意識がいっていない印象です。

上に関しての是非については何とも言えないところですが、最終的なゴールを意識するデメリットは無いと思ってますので、この姿勢は見習いたいなと思っています。

積極的に動く

積極的に行動する強い人たちの具体的な動きには、明確な理由が常にあるわけではありませんが、その行動が問題解決を進めている局面は何度もありました。

現状把握のための情報取得、課題の洗い出し、関係メンバーの状況の把握、計画策定、先んじての実装、などアクションの種類は様々ですが、とにかくとても動いている印象があります。

「何かが足りなくても、それでもやれるところまではやる」といった姿勢がすごく感じられる方たちが多く、実際にそういう風に動いている姿を何回も見てきました。

自分は昔、偉い人からの仕様待ちをして何もアクションをしない時期(2日くらい)があったのですが、その時一緒に働いていた人は何かできることはないかを一生懸命探していました。
その姿を見て、強い人ってこういう姿勢を持ってるんだなと感心した記憶があります。

必要に応じて、細かいところは意図的に無視する

一定大きい案件だと情報の量が膨大になりがちです。また誤情報もそれなりに混ざっていることも多く、まともに情報の相手をしていると、情報を把握しているだけで時間を消費しています。

最終的なゴールを踏まえた上で、細かいところは意図的に無視し、ある程度の具体的な形を作ってしまい、その上で詳細を詰める。そういうやり方が有効に機能する場合もあります。

情報処理能力と見切りの力が高くないとできない芸当ですが、やれてる人はやれているので、強い人ってやっぱすごいなと思っていたりします。

おわりに

ここまでが、自分が見てきた中で印象に残っている、強い人の炎上案件での考え方や振る舞いの話でした。

もし炎上案件に関わる時がきてしまったら、この内容を思い出しつつ、頑張っていきたいと思います。

Discussion