転職「活動」のススメ
この記事は
転職活動を終え、無事転職先が見つかった今の気持ちと、活動の中で気づいたことをまとめたものです。
転職先での業務はまだ始まっていません。なので、この転職が正解だったのかどうかは私にはまだ分かりません。
けれど、転職「活動」をしてみるだけで学ぶことがとても多かったので、転職を実際にしなかったとしても、活動してみることは心の底からおススメします。本当にしてみて良かったと思いました。
自分のこと
勤続10年少々です。
製品企画→PM→開発(サーバーサイド、フロントエンド、アプリ)と雑多に経験してきました。新規プロジェクトもあれば、運用フェーズでの参加もあり、節操なくやってきた感じです。
最近は同じWebサイトを5年以上運営していて、チームマネジメントの比率が増えてきました。
転職活動を始めたキッカケ
同じ部に長くいる中で、見るサイトが1つから2つ、3つ・・・と徐々に増え、携わる案件は常に10以上。上層部からの緊急案件が降ってきたりして、たまに炎上しかけたりもしますが、そこは長くいる経験で大体どうにかできるようになっていました。
そうすると、業務に刺激が少なく、ルーチン化してきてしまっていました。
また、チームに新入社員も受け入れて育成をしており、自分の知見を余すことなく伝えてグングン育つ姿を喜びつつも、自分の成長に使う時間が減っているなぁと思い始めました。
そんな中、書籍「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」を読んで、人生の中で転職活動をせずに終わるより、してみた方が良さそうと思って、活動を始めることにしました。
活動方法
数年前に転職していった元同僚に紹介採用を繋いでもらいながら、転職エージェントにも登録しました。
リファラルの方が楽だと聞いていたのですが、一般的な転職活動も経験しておきたかったからです。
結果的にはすごく忙しくなり大変でしたが、やってみて良かったとは思います。
転職活動に必要なもの
活動する場合、以下のものを準備しなければいけません。
後でも記載しますが、準備の段階で「これは大変だ・・・」となったので、本格的に活動を始める前に準備できていた方が良いと思いました。
- 履歴書
- いわゆるなやつ
- 電子データで送付できるので、証明写真もデータDLできるところで撮ります。
- 職務経歴書
- いつからいつまで、どのようなプロジェクトでどういう役割を担ったか。その際の利用技術、学んだことなはんだったか、など。
- 転職サイトでテンプレートが配られているので、書きやすそうなものを選んで記入します。
- 転職先の希望
- 希望年収
- 希望する職種や働き方
- 自分の将来設計
転職活動してみて良かったこと
自分を見つめ直すことができた
改めて、今まで働いてきた社会人人生の全てを振り返ってまとめ、将来像を考えて語れるようにするというのは貴重でした。
どうして今のポジションにいるのか、何がしたかったのかを考え直すことができました。
自分の需要を知ることができる
同じ職場に長くいると、社内でしか通用しない業務知識が増えてきます。これは経験値ボーナスとなって、社内ではとても重宝されるのですが、一般的なエンジニア力には関係ありません。
普通に書類選考でバシバシ落ちましたし、面接でも不採用をいただき、自分の純粋なエンジニア力は全然だなぁと痛感しました。
全然なのですが、どこがどう足りなかったのかを知ることが次に繋がるので、可能であれば不採用時にフィードバックをもらいたいです。エージェントから不採用の結果連絡だけが来ることもあるので、その際はエージェントにお願いをすると採用担当の方からフィードバックをもらえました。
応募書類を読み込み、面接してくださる場合は1時間程度、そして丁寧にフィードバックを書いていただける。こ
れを、私のために各社の要職の方が、時間を割いて対応していただいた。
これだけでも本当に感謝で、貴重な機会でした・・・。
需要が高い技術を知ることができる
面接の中でしばしば「○○をやった経験はありますか?」といったことを聞かれます。
これ即ち、採用したくなる、需要が高い経験技術なので、今後自分の価値を高めるために何を勉強すべきなのかが分かりました。
余談
コロナ禍というのもあり、エージェント相談含めて、全ての面接がオンラインでした。
移動を考慮しなくて良いのでとても活動しやすかったです。今後も残ってくれるといいなと思います。
結果的に
驚くことに、転職活動を始めたら上記のような気づきがたくさんあり、現職場でやってみたいことが溢れてきたのでした。
経歴を見直しながら、もっとできることがあったな・・・と思い。
技術トレンドを調べながら、これ、今のプロジェクトで取り組んでみたいな・・・と思ったり、別部署に異動したら学べるものが増えそうだなぁ、とか。
現職場ではできることはやり切った感があったので、とても意外でした。
そして、仕事ではなかなか取り組めない新しい言語の勉強を休日にし始めたりして、楽しくなってきました。
正直、転職活動の終盤は、転職先は見つかっても見つからなくてもいいかなと思っていました。
ご縁のある会社があればそこで学び、なければ現職場で新しいことを学んで力を付け、また再チャレンジしよう!と。
転職活動で苦労したこと
やってみて良かったことはたくさんあったのですが、活動自体は結構大変でした。
もっと前から準備しておいた方がよかったですし、安易に始めると後悔すると思いました。
事前準備
前述の「転職活動に必要なもの」を用意します。
履歴書
何が資格欄に書けるのか、昔とった資格は今も有効なのか?を調べるのに手間取りました。
これは資格ごとに違うので、自分の持っている資格を把握しておく必要があります。
資格証明書が行方不明で、書かなかった資格もありました。
取って満足するのでなく、きちんと管理しておくべきです・・・。
職務経歴書
社会人歴もそこそこ長くなり、昔何やっていたのか記憶が薄れ・・・。
途中、新規プロジェクトを転々としていたり、炎上プロジェクトに臨時で入っていたり、その前後関係がわからなくなったり。
元職場のシステムで部の異動履歴は見つけられたのですが、細かい案件の情報はなくて思い出せないところがありました・・・。
これは、業務が変わるタイミングで記録しておくべきでした。
というか、入社した時に、いつか転職する時のため記録しておいた方が良いことを教えて欲しかった!
会社では言ってくれないと思うので、これから入社する人は携わった業務の記録を是非つけるようにしてください。
時間のやりくり
転職エージェントは、選考が進んだ際に、最終選考の日程を合わせるため複数社並行で短期間にガンガン面接を入れてくる(早く決めたほうがエージェントの利率が高くなるからもあると思いますが)ので、週に面接が3つほど入ります。
その面接の準備や、面接時間を捻出する必要があります。
オンライン面接ばかりだったので、仕事を定時終えたらすぐ面接に移行、ということもできましたが、日勤時間帯に対応することも増えます。
私は、現職場の業務負荷が高い時期と、面接が多い時期が重なってしまってとても忙しくなってしまいました。
今携わっている業務の様子を見て、余裕のある時に活動をした方が良いです。
現職場では節目の年齢で長期休暇が取れる制度があるのですが、コロナ禍でどうせどこにも遊びに行けないのだし、これを転職活動期間に充てるのも節目としては良い使い方かも、と思いました。
精神のやりくり
新卒採用の時は経験していたはずですが、長く同じ職場にいるとそんなにダメ出しされることって減ってきており、普通に書類でも落ちるし、面接でも落ちるしという現実と直面して、自分は無価値で社会にとって不要な人間では、と思い始めます・・・。
結構メンタルはズタボロになるので、需要と供給が合わなかっただけ、ご縁がなかっただけ、と思うことにして乗り切りました。
大丈夫、きっとどこかに必要としてくれている場所があるはず・・・。
面接環境
普段の気の知れた職場の人とのビデオ会議では気にしていませんでしたが、改まった面接となると背景に映り込むものに気を使います。
ただの白い壁になるところを家中探したらWi-Fi電波が悪い場所で不安定だったり、面接を始めたらだんだん西陽が直撃するようになって画面が見られなくなったり。
最終的に、エアロバイクに乗りながら面接していました。
その向きが一番背景が無難で・・・。
部屋の配置やスクリーン購入も検討した方が良かったと思います。
まとめ
最終的に採用の連絡をいただくことができました。
ただ、活動時点でたくさん学ぶことがあったので、転職活動を経験してみるのは損ではないはず!と思います。
やっておくと良いことを以下にまとめます。
ここまで読んでくれた方がいたら、ありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです🍄
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