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第1回:ポケベル入力をテンキーで再現する構想 AutoHotKey V2

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はじめに

「ポケベル入力」という言葉に懐かしさを感じる方もいるかもしれません。かつてガラケーで使われていた、数字キーを2回押して文字を入力する方式です。

本記事では、このポケベル入力をPCのテンキーで再現するという構想について、技術的な視点から紹介します。

🎯 目的と背景

片手で文字入力を可能にする
テンキーのみで完結するシンプルな操作体系
障がい者支援や省スペース環境への応用
このプロジェクトは、個人的なニーズ(電話中のメモ取り、家族の片手操作支援)から始まりましたが、技術的にも面白い課題が多く含まれています。

🔢 ポケベル入力の基本構造

ポケベル入力は、以下のような2ステップで文字を選択します:

行の選択(あ行、か行、さ行…) → テンキーの数字で指定
段の選択(あ、い、う、え、お) → 別の数字で指定
例:
「か」→ 8(か行) → 7(あ段) → 出力:ka
「そ」→ 9(さ行) → 5(お段) → 出力:so
このように、テンキーの2タッチで1文字を構成する設計は、状態管理と入力マッピングの工夫が必要になります。

🧠 設計思想

状態保持型入力:1回目の入力で状態を保持し、2回目で確定
入力の非同期性:キー入力のタイミングに依存しない設計
誤入力対策:NumLockの状態やリセットキーで制御
この方式は、一般的なIMEとは異なるロジックを持ち、独自の入力エンジンとして設計する必要があります。

🛠 今後の技術的展開

AutoHotkey v2による実装(次回)
入力マッピングの構造化(配列・辞書)
GUI化による設定の視覚化
英語入力や記号対応の拡張

🔜 次回予告

次回は、AutoHotkey v2を使ってこの入力システムをどのように実装していくか、環境構築と基本的なスクリプトの書き方を紹介します。

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