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GPT-4o miniをAzure OpenAI Studioのプレイグラウンドで速攻試す!!!!!!!!!

2024/07/19に公開

はじめに

2024年、AIの進化は留まるところを知らず、連日新たな生成AIモデルが発表されています。その中で、7/18未明にOpenAI社から突然発表されたGPT-4o Miniが注目を集めています。同日にはAzureでGPT-4o Miniのお試しが可能になるとアナウンスされました。
https://learn.microsoft.com/en-us/azure/ai-services/openai/whats-new

https://learn.microsoft.com/en-us/azure/ai-services/openai/concepts/models

この記事では、Azure OpenAI Studioのプレイグラウンドを使ってGPT-4o Miniを試す方法を詳しく説明します。
※事前準備として上記の記事に書いてある通り、GPT-4o miniのプレイグラウンドにアクセスするためには、East US or West US3のリージョンにAzure OpenAI Serviceのリソースを作成しておく必要があります。本記事ではEast USリージョンで試しています。

※※心の叫び「GPT-4o turboってネーミングちゃうんかーい!!!!」

Azure OpenAI Studioとは?

Azure OpenAI Studioは、Microsoft Azure上でAIモデルを簡単に試すことができるツールです。特に、GPTシリーズのモデルを使用して、様々なタスクを実行するためのプレイグラウンドが用意されています。直感的なUIと豊富な機能により、AI初心者からエキスパートまで幅広いユーザーが活用できるのが特徴です。

GPT-4o Miniとは?

GPT-4o Miniは、GPT-4oの軽量版としてOpenAIがリリースしたモデルです。GPT-4o Miniは以下の特徴を持っています:

  1. コスト効率:1Mの入力トークンあたり15セント、1Mの出力トークンあたり60セントで提供され、GPT-3.5 Turboよりも60%以上安価です。
  2. 高いパフォーマンス:テキスト知能とマルチモーダル推論において他の小型モデルを上回り、MMLUで82%のスコアを達成しています。
  3. マルチモーダル対応:将来的にテキスト、画像、ビデオ、音声の入力と出力をサポートする予定です。
  4. 長いコンテキストウィンドウ:128Kトークンのコンテキストウィンドウと16Kの出力トークンをサポートしています。

詳細は、以下をご覧ください。
https://openai.com/index/gpt-4o-mini-advancing-cost-efficient-intelligence/

ステップバイステップ: GPT-4o Miniを試す

1. Azure OpenAI Studioにサインイン

まず、Azureポータルにアクセスし、Azure OpenAI Studioにサインインします。Microsoftアカウントが必要です。

2. プレイグラウンドにアクセス

サインイン後、左側のメニューから①「早期アクセスのプレイグラウンド」を選択します。ここで、GPT-4o Miniを試すことができます。

プレイグラウンド

3. モデルの選択

プレイグラウンド画面の右側の「構成」セクションで、②「モデル」を「GPT-4o mini (preview)」に設定します。これにより、テキスト生成や質問応答などのタスクにGPT-4o Miniを使用する準備が整います。

4. プロンプトの入力

画面下部のテキストボックスに、生成したいテキストのプロンプトを入力します。例えば、「日本の歴史について教えてください。」と入力してみましょう。

5. 設定の調整

テキスト生成のパラメータ(温度、最大トークン数、トップPなど)を調整します。これにより、生成されるテキストのスタイルや長さをコントロールできます。

6. 実行

「チャットを開始する」ボタンをクリックすると、GPT-4o Miniがプロンプトに基づいてテキストを生成します。結果が表示されるまでの時間は、モデルのサイズと設定によりますが、通常は数秒です。

実際の使用例

実際にGPT-4o Miniを使用して生成されたテキストを見てみましょう。

プロンプト: "日本の歴史について教えてください。"

生成されたテキスト:

日本の歴史は古代から現代まで多岐にわたります。縄文時代には狩猟採集が主な生活様式であり、弥生時代には農耕が普及しました。奈良時代には仏教が広まり、平安時代には貴族文化が栄えました。戦国時代には戦国大名が各地で争い、江戸時代には徳川幕府が統一しました。明治時代には近代化が進み、第二次世界大戦後には経済成長を遂げました。現代の日本は、技術革新と伝統文化が共存する国です。

使用した感想

実際にGPT-4o Miniを使用してみて、その性能とコスト効率に驚かされました。特に以下の点が印象的でした:

  1. 応答のスピード:GPT-4o Miniは軽量版ながら、非常に高速に応答してくれました。テキスト生成の待ち時間が非常に短かったです。

  2. 生成テキストの質:生成されたテキストは非常に自然で、文脈をしっかりと捉えていました。特に、複雑な質問に対しても適切な回答を生成する能力が高いと感じました。

  3. コストパフォーマンス:コスト効率の良さは、特に長時間のプロジェクトや多くのリクエストが必要なケースで非常に有用です。GPT-4o Miniは、その価格設定でありながら、高品質な出力を提供してくれました。

  4. マルチモーダルの可能性:将来的なマルチモーダル対応の予定がある点も魅力です。これにより、テキストだけでなく、画像や音声を組み合わせたより複雑なタスクにも対応できるようになることが期待されます。

補足:
上記については、以下のデータが示している通りでした。

出典:
https://artificialanalysis.ai/models/gpt-4o-mini/providers

予想される未来

GPT-4o Miniのようなモデルの進化は、今後も続くでしょう。以下は、予想される未来の展望です:

  1. さらに高い性能:技術の進化に伴い、モデルの性能はさらに向上し、より複雑で高精度なタスクを遂行できるようになるでしょう。

  2. マルチモーダルAIの普及:テキストだけでなく、画像、音声、ビデオといったマルチモーダルデータを統合したAIモデルが普及し、多様な応用が可能になります。

  3. コストの低下:コスト効率の向上により、より多くの企業や個人がAI技術を利用できるようになるでしょう。これにより、AIの民主化が進むと期待されます。

  4. カスタマイズ可能なAI:ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズ可能なAIモデルが増え、特定の業界や用途に特化したAIソリューションが登場するでしょう。

結論

GPT-4o Miniは、その小型化と高速性にもかかわらず、非常に高いパフォーマンスを発揮します。Azure OpenAI Studioのプレイグラウンドを使うことで、簡単にこの強力なモデルを試すことができるため、AIの実験やプロトタイプ作成に非常に有用です。ぜひ一度試してみてください。

この記事が、GPT-4o Miniの活用に役立つことを願っています。Azure OpenAI Studioのプレイグラウンドを使って、さらに多くの可能性を探ってみましょう!

※心の叫び2:「はよAPI提供!!!」

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