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【Zenn最速】Microsoft 365 Copilot Wave 2 アップデートの要点解説✍【急に進化しすぎやろ】

2024/09/17に公開

はじめに

本日2024年9月17日、日本時間深夜にMicrosoft 365 Copilot Wave2 という形で、Copilotに関する最新アップデートが発表されました。(個人的には、結構謎なタイミングでの発表でしたが、先日のOpenAIのo1モデル発表に合わせてきた感じでしょうか)

詳しくは以下のブログまたは発表動画をご覧ください。

https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2024/09/16/microsoft-365-copilot-wave-2-pages-python-in-excel-and-agents/

https://youtu.be/Gz0jPfCuvsM?si=RNvnYhRTDFZaHSu0

この記事では、「Microsoft 365 Copilot Wave 2」についての内容の要点をつらつらとメモしつつ解説してみました。

1. Microsoft 365アプリでのCopilotの強化

a. ExcelにおけるCopilotのアップデート

Pythonとの統合
Copilot in Excel with Pythonを導入。これにより、データ分析の経験がないユーザーでも自然言語で高度なデータ分析が可能になります。これにより、以下のような高度な分析が簡単に実行できます。

  • 予測分析:過去のデータから未来の傾向を予測。
  • リスク分析:不確実性やリスク要因の評価。
  • 機械学習モデルの構築:回帰分析や分類などのアルゴリズムを活用。
  • 複雑なデータの視覚化:複雑なデータセットを理解しやすいグラフやチャートに変換。

新しい数式や機能のサポート
XLOOKUPやSUMIFなどの高度なExcel関数、条件付き書式設定、ピボットテーブルやチャートのカスタマイズが可能になりました。また、数値データだけでなく、テキストデータに対する分析や操作も行えるようになっています。

利用状況
Copilot in Excel with Pythonは現在パブリックプレビュー中です。

https://youtu.be/zkyzrLwRwlo

感想:
専門的なプログラミングスキルがなくても、高度な分析や予測モデルを簡単に構築できるようになるため、レポート作成や意思決定の迅速化が期待できそうです。また、複雑なデータの視覚化が容易になることで、チーム内でのデータ共有がスムーズになり、よりインサイトフルな会議が可能になりデータドリブンな世界にまた一歩近づいてきたなという感覚です。(これぞデータ分析の民主化!)

b. PowerPointにおけるCopilotのアップデート

Narrative Builder(ナラティブビルダー)
ユーザーのプロンプトを元に、自動的にプレゼンテーションのアウトラインを作成します。生成されたアウトラインを基に内容を編集・改善し、完成度の高いスライドを短時間で作成できます。近日中に関連するファイルを追加する機能も追加予定です。

Brand Manager(ブランドマネージャー)
企業のブランドテンプレートを活用し、企業のガイドラインに沿ったプレゼンテーションを自動的に作成します。さらに、SharePointの組織資産ライブラリから企業が承認した画像をスライドに取り込むことが可能になります(近日公開予定)。

メリット
プレゼンテーション作成の時間を大幅に短縮し、ブランド一貫性のある資料を簡単に作成できます。

https://youtu.be/Agrc_gcD4KU

感想:
いやー、これこそ本当に欲しかったパワポのCopilotって感じの機能ですね!ただ、実際はまだまだ完璧ではない気もしますが、今後もどんどんと改善されていき、ゆくゆくは今の10分の1程度の時間で完璧な資料作成ができるようになるのではないでしょうか・・・!

c. TeamsにおけるCopilotのアップデート

会議内容の総合理解
Copilotは会議の音声記録(トランスクリプト)とチャット内容を同時に分析します。これにより、会議中に見逃した質問や議論を即座に把握し、全体像を理解することが可能になります。

利用開始
この機能は2024年9月から一般提供が開始されます。

感想:
これがあれば、会議後の「何話したっけ?」がなくなりそうですね!会議の内容を一気に把握できるのはかなり便利だし、議論や質問の見落としもなくなりそう。これからは会議の効率がぐんと上がって、もっと有意義なディスカッションができるようになるんじゃないかなとおもいました

d. OutlookにおけるCopilotのアップデート

Prioritize my inbox(受信トレイの優先順位付け)
Copilotがメールの内容とユーザーの役割(例えば、上司やよく連絡を取る相手)を考慮し、重要なメールを優先的に表示します。長いメールでも、主要なポイントを簡潔にまとめて表示し、特定のトピックやキーワード、人物を指定して重要度の高いメールとしてマークできます(近日公開予定)。

メリット
メール管理の効率化により、生産性を向上させます。

利用状況
これらの機能は2024年後半に公開プレビューが開始予定です。

https://youtu.be/9fEgd6WDP2w?si=L916tHZTozYbP1Ki

感想:
もう大量のメールに悩まされる日々は終わりかもしれませんね。Copilotが重要なメールを優先的に見せてくれるなんて、正直夢のようです!長いメールの要点をパッと掴めるのも嬉しいポイント。これからはメール管理が楽になって、もっと生産性が上がる気がします。

e. WordにおけるCopilotのアップデート

データの参照と統合
ウェブデータ、他のWord文書、PowerPoint、PDF、暗号化されたドキュメント、さらにはメールや会議情報も参照可能になりました。これにより、必要な情報を素早く取り込み、質の高いドラフトを迅速に作成できます。

新しい作業体験
提案されたプロンプトが表示されるオンキャンバスのスタートエクスペリエンスや、ドキュメントの特定セクションでCopilotと直接共同作業が可能なインラインコラボレーション機能が追加されました。

提供状況
これらの機能は一般提供されています。

感想:
WordでもCopilotがこんなに便利になるなんて!ドキュメント作成時に他のデータソースと簡単に連携できるのはかなりありがたいです。インラインでリアルタイムにチームと共同作業できるのも効率的だし、レポート作成がもっとスムーズになること間違いなし。ドキュメント作成がかなり快適になりますね!

f. OneDriveにおけるCopilotのアップデート

ファイルの効率的な管理と理解
CopilotがOneDrive内の全てのファイルを迅速に分析し、必要な情報を見つけ出します。最大5つのファイルを比較し、それぞれの詳細や相違点をわかりやすく要約。直接要約や比較結果を得られるため、時間を節約できます。

利用開始
Copilot in OneDriveは現在ロールアウト中で、2024年9月末までに一般提供されます。

感想:
膨大なファイルを管理するのがめちゃくちゃ楽になりますね。必要な情報をパッと引き出せるし、複数のファイルを比較して要点を整理してくれるなんて、本当に便利そうです・・・!
これでプロジェクト管理がもっと効率化されそう。コラボレーションも円滑になり、チーム全体の作業スピードがアップしそうです。

2. Copilotエージェントの導入

Copilotエージェントとは?
Copilotエージェントは、AIアシスタントとしてビジネスプロセスを自動化し、効率的にタスクを遂行します。シンプルな応答エージェントから、タスク自動化エージェント、高度な自律型エージェントまで多様な能力を持ち、業務効率の向上とチームの規模拡大を可能にします。

agent builderの紹介
新しい「agent builder」を使えば、専門知識がなくても簡単に独自のCopilotエージェントを作成できます。BizChat内でエージェントを構築し、SharePointなどのデータソースと接続してビジネスプロセスデータを組み込むことが可能です。作成したエージェントはTeamsやOutlookで同僚と共有でき、さらにCopilot Studioで高度なカスタマイズも可能です。

セキュリティと管理性
すべてのCopilotエージェントは、Microsoft 365の信頼できる環境内で動作し、データは組織外に出ることはありません。

提供状況
Copilotエージェントとagent builder in BizChatは、数週間以内にすべての顧客に一般提供されます。SharePointでのCopilotエージェントとagent builderは、10月上旬にプレビューを開始します。

https://youtu.be/uo-vCFL96yQ

感想:
Copilotエージェントの導入により、ビジネスプロセスの自動化が一層進み、日常業務の効率化が期待できます。特に繰り返し行うタスクの自動化は、従業員の負担軽減につながり、より戦略的な業務に集中できるようになります。また、agent builderの簡単な操作性により、カスタムエージェントを迅速に作成・展開できる点は、非常に有益に感じました。さらにセキュリティ面でも信頼できる設計となっているため、安心して導入・活用できる点が魅力だなと。

3. Copilot Pagesの詳細

Copilot Pagesとは?
Copilot Pagesは、複数のユーザーが同時にAIと共同作業できる新しいプラットフォームです。従来の一時的なAI生成コンテンツを、編集・追加・共有可能な持続的なドキュメントとして扱うことができます。

BizChatとの連携
BizChat(Business Chat)は、ウェブデータ、作業データ、業務データを一元化し、作業の流れの中で豊富な情報と洞察を提供します。Copilot Pagesと統合することで、組織内の全コンテンツを情報のデータベースとして活用できます。

マルチプレイヤーAIコラボレーション
ユーザーとAI、そして他のユーザーがリアルタイムで共同作業できます。Copilotをパートナーのように扱い、自分のデータ、ファイル、ウェブからの情報をページに追加しながら、コンテンツを共同で作成・編集できます。

利用開始
Copilot Pagesは2024年9月末に一般提供が開始されます。Microsoft Entraアカウントでサインインしている4億人以上のユーザーが、ウェブグラウンディング、エンタープライズデータプロテクション(EDP)、およびPagesを組み合わせた無料のMicrosoft Copilotにアクセスできるようになります。

https://youtu.be/oxxqw0E7Io8?si=rd94zZ05NIZLeQCU

感想:
Copilot Pagesの導入は、チームのコラボレーションを革新します。リアルタイムでの人間とAIの共同作業が可能になることで、プロジェクトの透明性と効率が大幅に向上します。特に、持続的なドキュメントとしてのPagesは、情報の一元管理と再利用を促進し、プロジェクト管理やナレッジシェアがより効果的に行えるようになります。これにより、私の業務もよりスムーズに進行し、チーム全体の生産性が向上することが期待できます。


4. パフォーマンスと信頼性の向上

応答速度の改善
最新のGPT-4oモデルと強化されたオーケストレーションにより、Copilotの応答速度は平均で2倍以上に向上しました。

回答の満足度
ユーザーからのフィードバックを元に、回答の質が約3倍に向上しています。

最新モデルの活用
OpenAI o1などの高度な推論能力を持つ最新モデルを迅速に導入し、Copilotの性能を継続的に向上させています。

5. エンタープライズ向けのセキュリティとプライバシー

エンタープライズデータプロテクション(EDP)
Copilotは、企業データの保護に重点を置いて設計されており、データはMicrosoft 365の信頼境界内に留まります。

責任あるAI
すべてのCopilotエージェントは、責任あるAIのガイドラインに従って運用されます。

感想:
企業データのセキュリティとプライバシー保護が確保されていることは、安心してCopilotを導入・活用できる大きな理由です。責任あるAIの運用により、倫理的な観点からも信頼できるツールとして評価できます。私の業務においても、機密情報を安心して扱える点は非常に重要であり、Copilotの導入を後押しする要因となります。

6. 導入事例と効果

  • Vodafone:6万8千人の従業員がCopilotを活用し、生産性を向上。
  • Amgen:希少疾患の研究を加速。
  • Teladoc:カスタマーサービス担当者が週に最大5時間を節約。
  • Finastra:マーケティングチームがコンテンツ制作時間を75%短縮。
  • Honeywell:Copilotユーザーは週に平均92分、年間で74時間の時間を節約。

7. 今後の展望

さらなるアップデート
今後2ヶ月間で、Copilotによる生産性向上とビジネス価値の加速に関するさらなる情報を発表予定です。

まとめと所感

これまでのCopilot for M365では、業務利用にはあともう一歩というところな状態から一気に本当に使えるんじゃないかというところまで来た感覚です。(期待しすぎかもですが)

Microsoft 365 CopilotのWave 2アップデートにより、業務の効率化と生産性向上がさらに強化されそうな予感を感じつつ、今後のアップデートも要注目です!

そして早く使いたい・・・!(でもお高いんでしょう・・・?と思ったり・・・)

以上、ご覧いただきありがとうございます!


【免責事項】
本記事の情報は執筆時点(2024年9月17日)のものです。本記事は、公開されている情報に基づいて作成されていますが、誤りが含まれている可能性もあります。内容の正確性については、読者ご自身の責任で判断をお願いいたします。AI技術は急速に進化しており、製品の仕様、価格、可用性などが予告なく変更される可能性があります。最新かつ正確な情報については、常に公式ドキュメントおよび関連するサービスプロバイダーの最新情報をご確認ください。また、本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、専門的なアドバイスとしては意図していません。具体的な導入や利用に関しては、適切な専門家にご相談ください。

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