OCI 2024 Generative AI Professional試験に挑戦して:合格までの道のりと実体験から学んだ攻略法
Oracle Cloud Infrastructure (OCI) 2024 Generative AI Professional試験に挑戦し、合格しました。この試験は、OCIを用いた生成AIアプリケーションの構築スキルを認定するもので、業界での競争力を高めるための重要なステップです。本記事では、試験の詳細、準備の進め方、実際の受験体験を通して得た教訓について詳しくご紹介します。
試験を受けたきっかけ
私がこの試験を受けることになったきっかけは、偶然見つけたOracleの公式ページで、2024年7月31日までの期間限定で試験が無料で受験できること、そして試験対策コンテンツである無料トレーニングコースが提供されていることを知ったからです。これを機に、生成AIのスキルを体系的に学び、認定資格を取得する絶好のチャンスだと思い、受験を決意しました。(7月下旬頃)
試験概要とその意義
OCI 2024 Generative AI Professional試験は、生成AI技術のプロフェッショナルスキルを証明するもので、基本レベルの機械学習や深層学習の知識、および中級レベルのPythonスキルが求められます。試験は英語で実施され、次の3つの主要分野に焦点を当てています。(現在、日本語未対応なので注意してください。)
1. LLMの基礎(20%)
- LLM(大規模言語モデル)の基本的な概念を理解する。
- LLMアーキテクチャの理解と、適切なプロンプト設計。
- LLMのファインチューニング、コードモデル、多モーダル、言語エージェントの基礎知識。
2. OCI Generative AIサービスの利用(45%)
- OCI Generative AIサービスの基本的な利用方法。
- 生成、要約、埋め込みのための事前学習済み基盤モデルの利用。
- カスタムデータセットを使用した基盤モデルのファインチューニングとAIクラスターの作成。
- モデルエンドポイントの作成と推論、OCI Generative AIのセキュリティアーキテクチャの探求。
3. OCIでのLLMアプリケーション構築(35%)
- RAG(検索拡張生成)概念の理解。
- ベクターデータベースとセマンティック検索の概念の説明。
- LangChainを使用したモデル、プロンプト、メモリ、チェーンの構築。
- RAGとLangChainを使用したLLMアプリケーションの構築、追跡、および評価。
試験準備のためのリソースと学習戦略
公式トレーニングと独自の学習計画
まずは、無料で提供されていた公式OCIトレーニングコースを受講し、基礎を固めました。大体、6時間程度の講座でした。
コース内容は、OCIの基本操作から、LLMアーキテクチャの理解、生成AIサービスの実装に至るまで網羅されています。これに加えて、実際のプロジェクトを通じて、OCI上での生成AIの応用を実践的に学びました。たとえば、LLMを使用したチャットボットを構築し、それをOCI上でデプロイするプロジェクトに取り組みました。
YouTubeと技術ブログの活用
公式トレーニングに加えて、YouTubeの開発者向けチャンネルや技術ブログも積極的に活用しました。特に、OCIでのRAGとLangChainを用いたアプリケーション構築に関する情報は、試験での成功に不可欠でした。これらのリソースは、試験の実践的な問題を予測するのに役立ちました。
模擬試験の活用と実戦力の強化
模擬試験は、試験の形式や時間配分に慣れるために重要です。私は、上述した試験対策講座内の模擬試験を1,2回ほど実施し、特にOCI Generative AIサービスの操作に焦点を当てた問題を徹底的に復習しました。模擬試験を通して、自分の弱点を把握し、試験本番に向けた準備を強化しました。
試験当日の体験と重要なポイント
試験はオンラインで行われ、制限時間は90分間、全40問の多肢選択式問題です。試験は、OCIの実務経験を前提としているため、実際にサービスを使用したことがあると、特に有利に感じられるでしょう。試験中には、モデルのファインチューニングに関する問題や、RAGアーキテクチャの最適化に関する具体的なシナリオ問題が出題されました。これらは、事前にしっかりと準備していたおかげで、落ち着いて対応することができました。
合格後の感想と次のステップ
合格した時には、大きな達成感を得ましたが、それ以上にこの資格が今後のキャリアにどれだけ価値をもたらすかを実感しました。OCIの高度な機能を活用して、より大規模で高度なAIプロジェクトに挑戦する準備が整ったと感じています。特に、OCI Generative AIサービスのセキュリティアーキテクチャや、LLMを用いた新しいソリューションの開発に注力していく予定です。
さらに、社内で技術共有セッションを開催し、取得した知識を他のチームメンバーと共有することで、全体の技術力を向上させる計画も進行中です。これにより、チーム全体がOCIを活用したプロジェクトにより効率的に取り組めるようになることを目指しています。
試験結果
受験を考えている方へのアドバイス
OCI 2024 Generative AI Professional試験を受験するにあたり、以下のポイントに留意してください:
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公式リソースを徹底的に活用すること: 基礎をしっかり固めるために、公式のトレーニングコースは必ず受講しましょう。
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実際のプロジェクトで実践的な経験を積むこと: OCIに限らず、クラウドを活用したプロジェクトを自分で実施することで、理論だけでなく実務的なスキルも身につけることが重要です。
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模擬試験を活用して試験形式に慣れること: 模擬試験は、試験本番での時間管理や出題形式に慣れるための最適な方法です。
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最新の技術トレンドや実務事例に常に目を向けること: 技術ブログやYouTubeチャンネルを活用し、常に最新情報をキャッチアップする習慣をつけましょう。
今回は無料で講座から試験まで受けられましたが、通常の試験費用は34,300円(税抜き)であるものの、資格取得がもたらすキャリアへの投資としては十分な価値があります。しっかりとした準備を行い、自信を持って試験に臨んでください。
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