RubyKaigi2025に参加してきました！
愛媛県松山市で4/16~18に開催された、RubyKaigi2025に参加してきました！
今年も本当に楽しかったので感想など書いてみたいと思います。
トークについて
まず印象的だったのは初日最初のima1zumiさんによるキーノート「Ruby Taught Me About Encoding Under the Hood」でした。
発表内では文字コードそれ自体の仕組みや歴史（狼煙からUnicodeまで）についてや、ご自身がお仕事や勉強中に文字コードにまつわる問題に直面し、それをきっかけに文字コードの世界にはまっていき、RubyのUnicodeのバージョンアップに取り組まれたことなどを話されていました。
Ruby内のUnicodeに関する記述がどのようになっているのかも詳しく解説してくださいました。
現在ima1zumiさんはRubyコミッターとなり、Unicodeの最新バージョンへのアップデートなどに取り組まれているとのことです。
最後に、「発表内容について世界でいちばん詳しいのは発表者だし、発表内で話しきれていないこともたくさんあるので、ぜひ質問しましょう」とおっしゃっていました。
同じフィヨルドブートキャンプを出身された方がRubyKaigiのキーノートスピーカーとして発表されている姿を見て、しかもその内容がすごく良くて、最初のトークから胸がいっぱいになってしまいました・・・。
そして当然他のトークも素晴らしかったです！
去年に引き続き今年もParserの話題が豊富でした。
kaneko.yさんの「Ruby's Line Breaks」では、「Rubyでは文が終了できるところに改行があれば終了する」という原則が真実か、という切り口から、Rubyの解析において改行を含む区切り位置を検知するLexerのlex_stateがいかに理解しづらいものであるかということと、そのモデル化について説明されていました。
他にもydah_さんやjunk0612さんの発表もあり、LR_parser_gangsの活発な動きを感じました。
また、今回は音を扱うお話が多いことも特徴の一つでした。
「TRICK 2025: Episode I」のtompngさんの波音を表現した受賞作品に始まり（どのTRICKもすごかった・・・）、2日目にはasonasさんの「How to make the Groovebox」、LT内でのmakicamelさんの「Road to RubyKaigi: Making Tinny Chiptunes with Ruby」、risgkさんの「Making a MIDI controller device with PicoRuby/R2P2」など、Rubyで音を作る、あるいは楽器を作成する話があり、どれもとても面白かったです！
特にLTの終了後、時間が足らず発表内で行えなかったデモをrisgkさんが壇上に戻って演奏してくださったのがすごくよかったです。
これをBGMに会場から出ていくの最高に気持ちよかった・・・。
他にもMaximeさんの「ZJIT: Building a Next Generation Ruby JIT」や、Aaronさんの「Speeding up Class#new」なども、Ruby がもっと良いものになっていくんだなぁと感じられて最高でした！
最後のMatzのキーノートでは、「Programming Language for AI Age」と題し、AI時代に求められる言語の特質は簡潔さ、表現力、拡張性で、その観点でRubyは生き残っていく言語にできる（するために何が必要か）という内容を話されていました。
冒頭Matzがステージ下から迫り上がってくる演出で会場は大盛り上がりでした！
思い切ってドリンクアップイベントに参加してみたら最高だった
今回も相変わらず一人参加でしたが、終始一人で歩きまわっていた前回と違い、今回は3日間全て何かしらのアフターイベントに参加させていただきました。
人見知りなので不安も大きかったですが、どこにいってもその場にいた皆さんが暖かく接してくださり、とても楽しい時間を過ごせました！
1日目はオフィシャルパーティーに参加しました。
松山城のある城山公園での野外パーティで、天気にも恵まれとても気持ちよかったです！
そしてここで偶然声をかけてくださった方が以前の案件でご一緒した方で、Rubyの世界は広いようで狭いなと感じました。
2日目はfreeeさん主催のDrinkUpに参加しました。
ここでもkomagataさんやu1tnkさんといった、WEBエンジニアになるにあたってとてもお世話になった方々とゆっくりお話ができ、大変嬉しかったです。
さらにこの日はrubykaraokeにも参加させていただきました！
１フロア貸し切ってのカラオケ、めちゃくちゃ楽しかったです！
ラスト3日目はTreasure Dataさん主催のDrinkUpに参加しました。
金子さんと成瀬さんに挟まれてパーサーのこと教えていただけるというめちゃくちゃ贅沢な時間を過ごしました・・・感激・・・。
LR Parserを理解している人間が今の所ほとんどいなくて、金子さんの発表は実はとてもお得な発表だったということがわかりました。
開催地の松山について
四国は小さい時に一瞬徳島に上陸したことしかなく、愛媛に来たのは初めてでした。
まず着いた時、松山が思っていたよりだいぶ都会でびっくりしました！
大街道の繁華街の奥にライトアップされた松山城がそびえ立っていて、なんだかすごく豪華な感じでした。
そして魚が美味しい！どのお店に行ってもお刺身が分厚く、どれもこれもおいしかったです。
食べチョクさんのブースで配られていた愛媛の柑橘もいただきましたが、これもすごくおいしかったです。
松山城も道後温泉もしまなみ海道も素晴らしかった。
いいところでした・・・。
その他思ったこと
いつものことではありますが、最高とか言いつつトークの内容の大部分は理解できてません。
技術に触れる時間を少しずつ増やしていって、次回はもう少しだけでも理解できる範囲を広げたいです。
あと英語も聞き取れるようになりたいなと強く思いました。
ただでさえ難しい内容が英語だと本当に全然わからなくて、魅力が半減しているんだろうなと感じます。
なんとか次回までに技術発表を聞き取れるくらいの英語力を鍛えたい・・・。
そしてそうした勉強をするにあたって、やっぱり人と一緒にやりたいなと今回の会期中の交流を通して感じました。
地域.rbや勉強会への参加も増やしていきたいです。
それはさておきとにかく楽しい３日間でした！
ありがとうございました！！
来年は函館！すでに楽しみ！
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