「brainux」電子辞書をLinux化
「brainux」電子辞書をLinux化
はじめに
Twitterで電子辞書をLinux化してみようというツイートに惹かれ,やってみました!
勉強し始めたばかりなので,間違っている場所があれば教えていただけると嬉しいです.
今回は,SHARPのBRAINという機種の電子辞書のために開発された「brainux」をインストールし,電子辞書をLinux化します.
「brainux」は,@puhitakuという方が開発されたubuntuやCentOSと同じ,Linux系統のOSだそうです.
手順
- brainuxダウンロード
- SDカードに書き込み
- 電子辞書でSDカードからbrainux起動
ここに公式のドキュメントが用意されており,このドキュメント通りにやってみます.
開発環境
- SHARP BRAIN PW-SH2
- Windows 10
brainuxのダウンロード
WindowsのWebブラウザからgithub を開き,brainuxのzipファイルをダウンロードします.
github の,Assetsの一覧にあるsdimage-2022-08-07-183650-zip (2022/8現在)をダウンロードします.
ダウンロードには結構時間がかかります.
SDカードに書き込み
SDカードは,Zipファイルが3GB以上であるため,4GB以上のものを使用することが推奨されています.
今回は,8GBのものを使用しています.
balenaETcherダウンロード
SDカードに先ほどダウンロードしたbrainuxのzipファイルに書き込むためのアプリ,balenaETcherをダウンロードします.
「downloads for windows」を押すだけでダウンロードが完了します.
書き込み
1.フォルダからダウンロードしたbrainuxのzipファイルを選択
2.書き込み先を選択
3.Flash! (書き込み開始)
完了したらPCからSDカードを取り外します.
電子辞書でbrainuxを開く
- SDカードを電子辞書の左側面にある microSDの差込口に差すと,日付を設定画面が表示されます.
- アクセサリ
- 追加コンテンツ
- 追加アプリ・動画
- Launch Linux
(機種によっては表示は異なるようですが,大方この順番で大丈夫なようです.)
しばらく読み込み画面が続き,起動に成功するとログイン画面が表示されます.
ログイン画面では
<Shall>
login : user
password : brain
と初期設定のloginIDとpasswordを入力します.
「brainux」はdebian系であるため,ubuntuと同じように,bashが立ち上がるようです.
電源を切る
sudo shutdown -h now
起動
brainuxのSDカードを差しているときは,電子辞書の裏にあるリセットボタンが電源ボタンとなるようです.
おわりに
無事に電子辞書でbrainuxを使えるようになりました!!!
あとは,ubuntuやRasberrypiOSと同じような要領でセットアップしていけばよさそうです.
中学の頃に使っていた電子辞書でこんなことができると知ることができて大感動でした!
参考
brainhackers github README
buildbrain github Releases
Brain Hackers Wiki
日経Linux 20229月「中古品が豊富に出回る電子辞書 Debianベースの独自LinuxでPC化」
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