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期待理論(Expectancy Theory)に関するサラリーマンエンジニアによる考察

2024/02/23に公開

個人的に興味のあった点をピックアップして、紹介します。
以下は筆者の理解なので、実際の内容と異なる場合がありますので、ご了承ください

期待理論とは

https://en.wikipedia.org/wiki/Expectancy_theory

wikipediaによると、期待理論とは人のモチベーションに関する精神的、認知的なプロセスに関する話です。
私たちは行動をするときに、その結果として報酬が得られることを目的にしていることが多いです。そして、私たちの行動はその報酬の種類や大きさによってのみ自分の行動を決定するわけではなく、「最後までやり切れるかな」とか、「本当にその給料もらえるのかな」とかさまざまな期待と不安の元に、自分達の行動を決定しています。
その際に起こる、行動選択や認知的なプロセスを理解しようとするのがこの理論です。
現代的には経営学の文脈などでも、扱われることが多いようです。

面白いポイント

個人的に興味のあった部分をピックアップして、紹介します。
以下は筆者の理解なので、その理論の内容と異なる場合があります。

期待理論では、人の行動選択を3つのコンポーネントに分けていました。

  1. 努力 -> パフォーマンス
  2. パフォーマンス -> 結果
  3. 結果 -> 自分の中の価値

この3つの分割は非常に納得がいきます。①自分の努力によってパフォーマンスが上がり、②自分のパフォーマンスの高さが結果につながり、③その結果が報酬(自分の中の価値)につながる、ということですね。

しかし、この3つの変数が自分の行動選択に関係しているということは日常の業務の中で忘れがちだと思いました。特にエンジニアとして働いていると、1. パフォーマンス->結果を意識するシーンがあります。優秀なエンジニアと一緒に働いており、その人はスイスイと開発を行なっていく中で、自分はChatGPTで調べたり他の人に聞いたりしながらでしか、開発ができない感じです。
 こういったシーンが多いのはエンジニアだけでなく、サラリーマンとして働く人に多い気がします。能力主義的な考え方に近いですね。その理由の一つとして、実際は「サラリーマンは個人の結果ではなく、パフォーマンス(能力)に対して報酬が支払われている」というものがあると思います。
 実際に企業で働いている人に対して、その人の仕事(パフォーマンス)によって、どの程度いい影響を与えたかという点について判断することは難しいです。
なぜなら、そんなに個人のことを見ていられないから。

考えさせられること

エンジニアとして働いていると、自分の関わったサービスが社会で動いており、それが多くの人に使ってもらえているということはとても嬉しいことです。高給をもらってマネジメントなどをするよりは、エンジニアリングをずっとやるキャリアを進む選択をする人が多いのも頷けます。その意味で、エンジニアリングで食べていくときに気をつけなければいけないのは、そのサービスがお客さんの価値に繋がって初めて、仕事を通した自己実現(報酬)につながるという点が気になりました。

エンジニアリングのプロとして、企業で働いていると基本的に自分のパフォーマンス(能力)に対して給料が払われますが、それがいくら高くても「サービス開発による結果得られた報酬」とは別だと思います。

終わりに

期待理論の話をもとに、サラリーマンエンジニアとしての示唆を得ることができた気がしました。
今回は努力->パフォーマンスの点についてはあまり書くことができませんでしたが、期待理論に関する記事を読んでいても、この点で典型的に関連する要素が挙げられており、大きく得るものがありました。
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