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<harmony/>の話

2024/10/17に公開

Bilingual_Girlを半分ぐらい成仏させました。

例のハッピーなキーボードの廉価版が2001年頃に発売されており(現在は終売)、それの配列を継承しつつ十字キー周りなどを調整した形のハッピーなキーボードです
横0.825U縦0.75Uの狭ピッチや2.5Uスペースなんて売ってないから、多少はね?

ハッピーキーボードの現行日本語配列は右手周辺が少々みちみちになっており、しかも左Shiftが2uになっているという配列のため(これを理由として日本語版が正統な系譜ではないとする学説があります)レジェンド合わせとキーキャップの選定が面倒という事情がありました
<harmony/>は左Shift2.25U、右Shift1.75Uで通常のキーボードに近い触り心地となっています

Kailhのソケットによるマウントとはんだづけによるマウント、そしてHoltite SocketやMill-Maxを使用したスルーホールソケットマウントの3種類に対応しています
ソケットでも十分問題なく運用できると思いますが、振動や衝撃を与えることが多いなどでソケットの接触に不安がある場合ははんだで固定してあげてください
また、ソケットはNorth Facing(下側配置)なのでCherryスイッチとCherryプロファイルの組み合わせで干渉することがあるかもしれません
この場合もはんだ付けやスルーホールソケットを使用することで問題なく使用できます
代償としてバックライトは無くなったけど、本家も無かったからいいでしょう

自キには少ないと思われる設計として、基板をスイッチプレートから吊るための穴を用意しています

  • 基板部をあえて露出させて形状の格好良さを見せつけつつロゴを出すという設計のため、露出した部分を強く押すとスイッチの脱落や破損を招く可能性があること
  • スイッチを全部引き抜くと基板が脱落するのが嫌だった

という観点から追加されたスペーサーが4本あるので、これを使用することで組みやすさと作業の楽さを両立することができました
スイッチのはんだ付けを行う際の位置決め・取付けにも威力を発揮するほか、破損時の修理も楽になっていると思います
剛性と組み立てやすさの意味では基板上下でスペーサーを分ける方がいいのですが、これを行うと組み立て行程の中ではんだ付けが不可能になるバグがあるためこれの対策も兼ねています

ロゴはCentury Gothicで打ち、スラッシュの上下を文字と同じ高さにトリミングして作成しています
伊藤計劃のあの本から引いた名前とカラーリングですね

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