【Replit】生成AIに破壊されるプログラマーの未来
こんにちは、エンジニア・プログラマーの皆さん。
Replit Agentをご存知でしょうか?
いよいよ、生成AIが私たちの仕事を脅かす存在になるのではと感じ、今回はこのツールをご紹介します。
このツールを使ってみると、過激なタイトルもあながち大袈裟ではないとわかっていただけると思います。
Replit Agentとは
Replit Agentは、2024年9月?にリリースされた、自然言語でアプリケーションを作成できる生成AIです。
これまでにも似たようなサービスはありました。例えば、フロントエンドを簡単に作成できるbotlやv0、プログラミングをサポートするCursorやGitHub Copilotなどです。
しかし、Replit Agentはそれらの進化版と言えます。最大の特徴は**「バックエンドをまとめて作成できる」**ことです。これまでのツールでは、モックデータを使ってフロントエンドを作成したり、バックエンドを部分的に作成する程度でした。そのため、自然言語で指示を出しつつ、ある程度のコード修正が必要でした。
Replit Agentは一味違います。バックエンドを一括で作成し、ブラウザ上で実行することも可能です。さらに、データベース(DB)も使用できます。これはもはや革命的です。
今回は、Replit Agentを使ってどれだけ速く開発ができるかを試してみます。なお、開発速度に焦点を当てるため、今回はDBの使用は控えます。
爆速開発を試してみる
作成するもの
マークダウン形式の文章から自動でドキュメントページを生成するツールを作成します。
最近、Cursorの@codebase
や@Folder
を使ってREADMEを書かせています。比較的簡単にを読み込ませて、良い感じのドキュメントにできないかという発想です。
準備
まず、Replit AgentのCoreプランに加入します。月契約で毎月25ドル、年契約で毎月15ドルです。
1. 要件定義
要件定義もGPT-o1に任せます。。
AIが理解しやすいようにYAML形式にしてもらいます。
2. 初期プロジェクトの作成
GPT-o1に作ってもらったYAMLをReplit Agentに入力し、プロジェクトを作成してもらいます。
上記のテキストボックスに入力し、「Start Building」をクリックするだけです。
Agentが起動し、使用する言語や追加機能についてオプションを提示してくれます。質問に回答すると、プログラムの作成が始まります。(スクショ撮り忘れました、、、)
3. 会話を通じて作り込む
Agentとの対話を通じて、プロジェクトを作り込んでいきます。基本的な流れは以下の通りです。
- Agentが実装を行う。
- 実装した機能について確認される。
- 修正が必要なら指示し、問題なければOKと伝える。
機能が一通り実装されると、デプロイするか、変更を続けるかを尋ねてくれます。
私はさらに変更を加えたかったので、ここから会話を続けました。
4. デプロイ
プロジェクトが完成したら、デプロイできます。
デプロイの設定もいくつかあるようです。ちょっとお金がかかるので、今回はデプロイやめておきます。
ここまで約2時間。作りの荒さはあるもののやはり早いですね。
5. 完成物
私のポートフォリオサイトのREADMEと、他適当なマークダウンファイルを使って実際にドキュメントを作成させてみます。
赤枠部分がポートフォリオサイトのREADME
ページ詳細(デザインはいまいち、、)
実際のポートフォリオサイトはこちら
覗いていただけると嬉しいです!!
感想
Replit Agentのここがすごい
- バックエンドを実装してくれる:バックエンドの処理をがっつり作成してくれます。
- データベースも使用可能:DBまで使えるのは非常に便利です。
- コミュニティ機能が充実:他のユーザーが作成したデフォルトプロジェクトが用意されており、コミュニティとして活発です。
- バージョン管理が容易:バージョン機能が搭載されており、ロールバックが簡単に行えます。
- リアルタイムの差分表示:コード修正時に、GitHubのような差分表示がリアルタイムで確認できます。
Replit Agentのここがイマイチ
- エンターキーでメッセージが送信されてしまう:Macを使用していますが、変換を確定するためにエンターキーを押すと、メッセージが送信されてしまいます。
- メッセージがほぼ英語になる:少しでも英語が混ざると、返答がすべて英語になります。
- コード生成がやや遅い:botlやv0と比較すると、コード生成が若干遅い印象です。
- 既存コードはインポートできない:現時点ではReplit内で作成したコードしか使えません。ただし、この機能はそのうちアップデートされそうな予感です。
まとめ
エンジニアやプログラマーは必要なくなるのか。この疑問に対する答えは、あと1〜2年は大丈夫だと思っています。
その理由は、生成AIに適切な指示を出せるのはやはりエンジニアであり、実際に運用しているプロダクトの大量のコードを俯瞰的に把握する力は、まだAIにはないからです。
しかし、現在の加速度的な技術進化を目の当たりにすると、あと2年もすればその状況も変わるかもしれません。怯えながらも頑張りたいです。。。
Discussion