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採用、特に高難易度のものについて (記事化する前の雑記)

2024/02/18に公開

思考の整理をします。随時切り出して記事化する予定
自分の本業はエンジニア/デザイナー/その他技術職の採用ですが、高難易度ポジションと汎化したりしなかったりして書いていきます。

ダイレクトリクルーティング(スカウト)について

少し前から聞こえてくる話を整理しておく

検索→スカウトの流れ死んでね?

特にエージェントがスカウトできる媒体(LinkedIn, Bizreach, etc)、タイミングを掴む勝負になっている印象。
気合い入れてるエージェント企業さんだと履歴データの更新から数時間以内に連絡して、返信があったら架電までするという徹底ぶり。この体制に予算を張っている。
その即時アクションが体制/予算的に難しい場合、事業会社側の強みはスカウトに魂込めて打ち込むことだけになるが、そもそも検索→スカウトの運用だと開封率が50%とかの世界になっちゃってるわけで、2人に1人は見ていない。1時間スカウトしてても、30分は読まれないものに時間を割いてる。
これって事業会社が時間かけてやったらROI本当にいいんですかね?

関数で比較してみよう

下記の設定でモデル化してみると、

返信率	5%
通過率	10%
一人獲得まで(通)	200
スカウト単価	¥2,500
スカウト総費用	¥500,000
スカウト担当者の年収	¥7,000,000
時給	¥3,646
1通の所要時間(分)	10
スカウト人件費	¥121,528
	
決定者の年収	¥7,000,000
成果報酬	¥1,050,000
	
Agent fee(35%)	¥2,450,000


こうなる。
前提/想定として、

  • 所要時間は検索〜経歴確認〜テキスト作成〜送付までを含めて考えている
  • 人件費は人事担当者であればもう少しかもしれないが、エンジニアやデザイナーが経歴を確認するオペレーションは珍しくないと思われるので700万で置いた
  • 決定者の年収は仮置き。追って変えるので一旦そんなもんだと思ってください

ここで注目したいのは
i) トライしたが返信が来なかったポジションの数値も足し合わせてトータルの返信率が3%を切る運用になった瞬間、エージェント経由で採用した方が安くなる
ii) 成果報酬がある媒体はどんだけ頑張っても大して安くならない(10%→15%に改善しても10万程度しか下がらない)
iii) 直接応募の場合、潜在的な人件費はこの関数よりも増加する(報酬面のすり合わせ、アトラクトの調整、etcに時間がかかるため)

特にiiiの観点を考えると実際は4-5%をコンスタントに全体で出し続けないといけないのではないかと思う。

ちなみに年収が1200万になるとこうなる。これはエージェント費用の増額が大きいため。

こう考えると成果報酬ありの媒体の場合、
採用人数の少ないハイクラスは魂込めたスカウトを引き続き送ってもROIは悪くなさそうだが、
採用人数が一定多いメンバークラスの採用だと筋の良い状態で運用し続けられないと、せいぜい「エージェントから紹介が得られない」ケースを除いて有効でなくなってしまうのでは?

スカウトどうするのがいいの?

相性の問題があるのでこれだと言うのは表現が難しいですが、概念的には下記の筋なんじゃないかと思います。

以下、Mediumをご覧ください。

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