2023年にチーム運営のために導入したOSSふりかえり
概要
2023年にチーム運営やプロジェクト管理の円滑化を目的に検討したOSSをまとめます。
コミュニケーション
mattermost(マターモスト)
メンバーが少人数だったのもありslack無料版を利用していましたが
となってしまったので、
これを機にslackクローンのOSSであるmattermostに移行しました。
基本的な使用感はslackとほぼ変わらず、
利用して数ヶ月が経ちましたが、特に不便もなく利用できています。
添付ファイルはGCSやS3に配置することもできるので
VMのディスク容量も抑えることができます。
GCPで構築する場合はマーケットプレイスから比較的容易に構築することができます。
ナレッジツール
outline
チームの人数が増えてきて無料版の人数制限の10人を超えたのをきっかけに移行しました。
使用感はnotionのドキュメント機能に特化した感じです。
特徴
- 複数人による同時編集が可能
- トグルのON/OFFでページ単位でdocのWEB公開が可能
- 添付ファイルの格納ストレージはS3やGCSを利用可能
- draw.ioなど外部サービスとの連携もそこそこ豊富
- デフォルトの言語セレクタで日本語対応可能
- UIがモダン(これは好みですが)
唯一癖があるなと感じた点は、独自の認証機能を保有していないところです。
なので、認証には外部サービスの認証(OIDC)機能を活用する必要があります。
導入時にはmattermostを運用中だったので、そちらのOIDCを利用して構築しました。
keycloak等のIAM OSSを導入して認証はそこに任せるような構成もありかもしれません。
growi
独自の認証機能も備えていることや、
GCSやS3のクラウドストレージの保存設定などもGUIから簡単に設定可能で
outlineよりは導入に対する閾値は低く感じました。
特徴
- ドキュメントの作成にリッチテキストとMarkdown(マークダウン)方式で記載可能
- ドキュメントの検索に、Elasticsarchを採用しており、高速な全文検索が可能
- 検索対象を作成日時や期間など選択可能
- テーマやレイアウトの変更が可能
ナレッジツールとしての基本的な機能は、
outlineと比較してもどちらが完全に優位ということはありませんでしたが
UIの好みから今回は採用を見送りました。
type.md
サービスの着眼点は面白いなと感じましたが
driveの権限管理に依存するため、
今回はナレッジツールとして単独管理したかったので見送りました。
特徴
- googleドライブ上でMarkdown(マークダウン)方式でファイルを管理可能
- スタータープランでも基本的なことはすべて可能
追記:20240613
2024年7月1日をもってサービス終了となることが広報されています。
今後は専用環境による提供を検討しているそうなので以下の運営企業にお問い合わせください。
プロジェクト管理
taiga
これまでプロジェクト管理に特化したツールは導入していませんでした。
案件が複数並行で走ることも出てきて、
今後はきちんと一元管理できる場を設けたく検討しています。
特徴
- アジャイルチーム向けのプロジェクト管理ツール
- デフォルトの言語セレクタで日本語対応可能
- いわゆる「スクラム」、「かんばん」タイプの管理が可能
- ガントチャート機能は、なし
ローカルにdockerで導入した感じでは、
直感的なユーザーインターフェイスのおかげで操作に困ることはありません。
また、構築も比較的容易に実現できて、動作も軽量です。
来年は・・・
以下のような現在積極的に開発が実施されている
notionやmiroの代替となるOSSの動向に個人的に注目してみたいと思います。
notionやmiroのalternative oss
appflowy
notionの代替OSSです。
今はまだ日本語入力に不具合があります(20231226現在)
affine.pro
notionやmiroの代替OSSです。
こちらはverによって日本語まわりの不具合があったりなかったり(20231226現在)
chameleonmeme.com/ きっかけは、偶然同じ現場で働いていたエンジニア3人の 「もっと仕事にのめり込んだり、熱中したいよね」という雑談でした。 営業から開発、サービスの提供まですべての工程を自分たちの手で行い、 気の合う仲間と楽しく仕事をすることで熱中するためにチームをスタートしました。
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