VS CodeでPostgreSQL開発が進化!公式拡張機能の登場
導入
2025年5月、MicrosoftはVisual Studio Code(VS Code)向けに新たなPostgreSQL拡張機能のパブリックプレビューを発表しました。
この拡張機能は、データベース開発と管理の効率を大幅に向上させることを目的としています。
本記事では、この新しい拡張機能の特徴や導入方法、活用例についてまとめます。
拡張機能の概要
VS Code内でPostgreSQLデータベースの接続、クエリの実行、オブジェクトの管理などを可能にします。また、GitHub Copilotとの連携により、AIによる支援も受けられます。
主な特徴
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接続マネージャー
- ローカルおよびクラウド上のPostgreSQLデータベースへの接続を簡単に設定できます。
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オブジェクトエクスプローラー
- データベースのスキーマ、テーブル、ビュー、関数などを階層的に表示し、管理できます。
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クエリエディター
- SQLの補完機能や構文ハイライト、クエリ履歴などを備えたエディターで、効率的にクエリを作成・実行できます。
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スキーマの可視化
- データベースのスキーマ構造を視覚的に表示し、理解を深めることができます。
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GitHub Copilotとの連携
- AIによるクエリの提案や最適化、データベース操作の支援を受けられます。(Visual Studio Marketplace)
GitHub Copilotとの連携
GitHub Copilotと連携することで、AIによる高度な支援を提供します。
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@pgsqlエージェント
- 自然言語での指示を受け取り、適切なSQLクエリを生成します。
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クエリのリライトや分析
- 既存のクエリを最適化したり、パフォーマンスを分析したりする機能があります。
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エージェントモード
- 複数のステップを含むタスクを自動で実行し、開発作業を効率化します。
できること
- 「売上が月別に多い順に表示して」と入力 → 自動でSQLを生成
- 「このクエリを最適化して」と指示 → EXPLAINを活用した分析付きで提案
- 「このテーブルにインデックスを作成するには?」→ 適切なDDLを提案
こうしたAI連携により、SQL初心者でも強力なクエリを簡単に記述でき、また上級者にとっても冗長な作業を減らす強力な助けになります。
使用例:日常開発での活用シーン
1. データ分析
クエリを手打ちせずとも自然言語で質問するだけで、Copilotがクエリを作成し、結果もその場で表示されます。
2. スキーマ管理
VS Code上でスキーマ構造を視覚化しながらテーブルやビューの設計・編集ができるため、DB設計フェーズでも大活躍。
3. テストデータの投入
SQLファイルを複数開いて一括実行する機能も備えており、初期データの投入作業にも便利です。
他ツールとの比較
機能 | DBeaver | pgAdmin | VS Code拡張(今回) |
---|---|---|---|
軽量性 | △ | ✕ | ◎ |
Copilot連携 | ✕ | ✕ | ◎ |
SQL補完 | ○ | △ | ◎ |
拡張性 | △ | ✕ | ◎(VS Codeの拡張機能連携) |
スキーマ可視化 | ○ | ○ | ◎ |
拡張機能のインストールと設定
- VS Codeを開き、拡張機能ビューを表示します。
- 「PostgreSQL」で検索し、Microsoftが提供する拡張機能をインストールします。
- サイドバーに表示される象のアイコンをクリックし、接続を追加します。
- 接続情報(ホスト名、ポート、ユーザー名、パスワードなど)を入力し、接続を確立します。
まとめ
Microsoftの新しいPostgreSQL拡張機能は、開発者にとって、VS Codeをデータベース操作のハブとすることで作業効率が格段に向上し、VS Code内でのデータベース開発と管理を大幅に効率化できそうに思います。
特に、GitHub Copilotとの連携により、AIによる支援を受けながら作業を進めることでPostgreSQLの学習曲線をなだらかにすることが可能そうです。
詳細な情報や最新のアップデートについては、Microsoftの公式ブログをご覧ください。

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