Googleの無料版コーディング補助AI「Gemini Code Assist for individuals」を紹介
はじめに
Googleがコーディング補助AI「Gemini Code Assist」の無料プラン「Gemini Code Assist for individuals」を発表しました。
Visual Studio CodeやJetBrains製IDE向けの拡張機能がリリースされています。
Gemini Code Assistとは
Googleの最先端AIモデルであるGeminiを基盤として構築されたAIコーディングアシスタントです。
コードの自動補完、コード生成、デバッグ支援、リファクタリング提案など、
開発ライフサイクル全体にわたる様々な支援機能を提供します。
開発者はより迅速かつ正確にコードを作成し、複雑なタスクに集中できるようになります。
試してみるのに必要なもの
- googleのアカウント
- Visual Studio Code
主な機能と特徴
その他のコーディング補助AIに負けず劣らず多岐にわたる機能と特徴を備えています。
以下に主要なものを挙げます。
高度なコード補完
文脈を深く理解し、変数名、関数名、クラス名、メソッド呼び出し、ライブラリ、APIなど、あらゆる種類のコードをインテリジェントに補完します。
単なるキーワード補完に留まらず、コードの意図を推測し、関連性の高い候補を提示します。
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複数行の補完
- 単一行のコードだけでなく、複数行にわたるコードのブロックも提案可能です。定型的なコード記述の時間を大幅に削減できます。
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自然言語によるクエリ
- 自然言語で意図を記述することで、コードの断片を生成できます。例えば、「Node.jsでHTTPサーバーを作成するコード」と記述すると、関連するコード例が提案されます。
コード生成
コメントや自然言語による指示に基づいて、関数やクラス、テストコードなどのコード全体を生成できます。
開発者はゼロからコードを記述する手間を省き、より複雑なロジックや設計に注力できます。
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テストコードの生成
- 関数やメソッドに対する単体テストのスケルトンコードを自動生成できます。テストコードの記述を支援することで、コードの品質向上に貢献します。
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ドキュメントの自動生成
- コードからAPIドキュメントやコメントを自動生成できます。ドキュメント作成の負担を軽減し、コードの保守性と可読性を高めます。
リアルタイムのエラー検出と修正提案
コードの記述中に、構文エラー、潜在的なバグ、パフォーマンス上の問題などをリアルタイムに検出し、修正提案を行います。
早期に問題を発見し解決することで、デバッグ時間を短縮し、コードの品質を向上させます。
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スタイルチェック
- コーディング規約やスタイルガイドに基づいてコードをチェックし、違反箇所を指摘します。チーム開発におけるコードの品質統一に役立ちます。
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セキュリティ脆弱性の検出
- 既知のセキュリティ脆弱性をコード内で検出し、修正を促します。セキュアなコード開発を支援します。
リファクタリング支援
コードの可読性、保守性、パフォーマンスを向上させるためのリファクタリングを提案します。
複雑なリファクタリング作業を安全かつ効率的に行うことができます。
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変数名、関数名のリネーム
- コード全体にわたって変数名や関数名を安全に変更できます。
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コードの抽出とインライン化
- コードブロックを関数として抽出したり、関数呼び出しをインライン化したりするリファクタリングを支援します。
コードナビゲーション
定義へのジャンプ、参照の検索、シンボルの検索など、コード内を素早く移動するための機能を提供します。
大規模なコードベースでの開発効率を向上させます。
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シンボル検索
- プロジェクト内の変数、関数、クラスなどのシンボルを高速に検索できます。
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定義へのジャンプ
- コード内のシンボルをクリックするだけで、その定義箇所にジャンプできます。
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参照の検索
- 特定のシンボルがどこで参照されているかをプロジェクト全体から検索できます。
バージョン管理との連携
Gitなどのバージョン管理システムと連携し、コードの変更履歴を追跡したり、差分を確認したりできます。チーム開発における協調作業を円滑にします。
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差分の表示
- ローカルの変更とリモートリポジトリの変更を比較し、差分を視覚的に表示します。
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コミット履歴の確認
- コードのコミット履歴をIDE内で確認できます。
多言語サポート
Python、JavaScript、Java、C++、Go、TypeScriptなど、幅広いプログラミング言語をサポートしています。様々なプロジェクトで活用できます。
Gemini Code Assistの利用方法
主に以下の方法で利用可能です。
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IDEプラグイン
- Visual Studio Code、JetBrains IDE (IntelliJ IDEA, PyCharmなど) などの主要なIDE向けのプラグインとして提供されています。プラグインをインストールすることで、IDE上でGemini Code Assistの機能を利用できます。
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インストール手順
- 各IDEのプラグインマーケットプレイスから "Gemini Code Assist" (または関連する名称) を検索し、インストールします。
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設定
- プラグインの設定画面で、APIキーの設定や、利用する機能をカスタマイズできます。
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クラウドAPI
- Gemini Code Assistの機能を直接APIとして利用することも可能です。これにより、独自のツールやワークフローにGemini Code Assistの機能を組み込むことができます。
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APIドキュメント
- Google Cloudのドキュメントサイトで、APIの詳細な仕様や利用方法を確認できます。
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クライアントライブラリ
- 様々なプログラミング言語向けのクライアントライブラリが提供されており、APIを容易に利用できます。
Gemini Code Assistを利用するメリット
開発者は様々なメリットを享受できます。
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生産性向上
- コード補完、コード生成、エラー検出などの機能により、コーディングにかかる時間を大幅に削減できます。より多くのコードをより短時間で作成できるようになり、開発スピードが向上します。
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コード品質向上
- リアルタイムのエラー検出、スタイルチェック、セキュリティ脆弱性検出などの機能により、コードの品質を向上させることができます。バグの少ない、堅牢なコードを効率的に開発できます。
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学習コスト削減
- 新しい言語やフレームワークを学ぶ際の学習コストを削減できます。コード補完やコード例の提案を通じて、新しい技術を素早く習得し、活用できるようになります。
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開発体験の向上
- 反復的なコーディング作業から解放され、より創造的なタスクに集中できるようになります。開発プロセスがよりスムーズになり、開発者のストレスを軽減し、開発体験を向上させます。
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チーム開発の効率化
- コーディング規約の統一、コードレビューの効率化など、チーム開発における様々な課題を解決し、チーム全体の生産性を向上させます。
競合ツールとの比較
競合となる代表的なAIコーディング支援ツールとしては、やはりGitHub Copilotかと思います。
無料版で比較してみると以下の点が強みと言えそうです。
今後の展望
AI技術の進化とともに、今後も機能が拡充されていくことが期待されます。
より高度なコード生成、より洗練されたリファクタリング支援、より強力なデバッグ機能などが追加される可能性があります。
また、対応言語やIDEの拡大、クラウドAPIの機能強化なども進むことが予想されます。
まとめ
Gemini Code Assistは、AIの力で開発者のコーディング作業を強力にサポートする画期的なツールです。
生産性向上、コード品質向上、学習コスト削減、開発体験向上など、多くのメリットを享受できますし、
なにより無料で十分なリクエスト量を提供してくれるので利用一度試してみる価値はありそうです。

chameleonmeme.com/ きっかけは、偶然同じ現場で働いていたエンジニア3人の 「もっと仕事にのめり込んだり、熱中したいよね」という雑談でした。 営業から開発、サービスの提供まですべての工程を自分たちの手で行い、 気の合う仲間と楽しく仕事をすることで熱中するためにチームをスタートしました。
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