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生成AIとそれに興味がある人を分類してみる

2024/08/06に公開

はじめに

生成AIに興味がある人と会話をしていると、
それぞれで生成AIに期待するアウトプットが結構違うんだなと思うことがあったので、
生成AIをざっくりカテゴリに分けて、
どんな人がそのカテゴリに興味を持つのかを整理してみようと思います。

2つのカテゴリ

生成AI(生成型人工知能)は、
主に以下の2つの大きなカテゴリに分類することができると思います。

1. 業務を改善するもの(ビジネス向けのツール)

ひとつは、仕事や作業を型化・汎化することで、誰もが同じように利用できて
一定のアウトプットを得ることを可能とすることを目指すAIかなと思います。
お金に繋げやすいものとも言えるかもしれません。

  • 自動化と効率化
    • 業務プロセスを自動化し、効率を向上させるツール。例えば、チャットボット、カスタマーサポートの自動応答、ドキュメントの自動生成、データ分析の自動化など。
  • データ処理と解析
    • 大量のデータを処理し、価値あるインサイトを提供するツール。例として、データサイエンス、ビジネスインテリジェンス(BI)ツール、マーケティング分析ツールなどが挙げられます。
  • コンテンツ生成
    • マーケティングや広告のためのコンテンツを自動生成するツール。例えば、ブログ記事やSNSの投稿の自動生成、広告コピーの作成など。

2. 作品を創造するもの(クリエイティブツール)

もうひとつは、独自性の補完や新たな独自性の創出を手助けすることを目指すAIかなと思います。
こちらは、お金に繋げるには工夫が必要なものとも言えるかもしれません。

  • 文章生成
    • 小説、詩、エッセイなどのクリエイティブな文章を生成するツール。GPTシリーズのような大規模言語モデルがこのカテゴリに含まれます。
  • 画像生成
    • アート作品やデザインを生成するツール。例として、DALL-EやMidJourneyなどのAIアートツールがあります。
  • 音楽生成
    • 音楽やサウンドトラックを生成するツール。AI作曲ソフトウェアや自動音楽生成ツールがこのカテゴリに含まれます。
  • 動画生成
    • アニメーションや映像を生成するツール。例として、AIによる映像編集や自動生成アニメーションなどがあります。

補足

ただし、これらのカテゴリは相互に影響を与え合うことも多く、
ビジネス向けのツールがクリエイティブな用途にも活用されることがあります。

たとえば、マーケティング用の自動生成コンテンツは、
クリエイティブな表現を含むことが多いと思います。
また、クリエイティブツールがビジネスのプロセスを改善するために使われることもあると思います。

それぞれのカテゴリに興味を示す人の傾向

生成AIに対する興味の傾向は、
クリエイティブな用途とビジネス向けの用途で異なるかと思います。

1. ビジネスツールとしての生成AIに興味がある人の傾向

私の独断と偏見ですが以下のような感じでしょうか。

  1. 経営者や管理職

    • 効率の向上
      • 業務プロセスを自動化し、コスト削減や生産性向上が目的
    • データ駆動型意思決定
      • AIによるデータ分析や予測を活用して、より正確な意思決定を実行
  2. マーケティング担当者

    • パーソナライズドコンテンツ
      • 個々の顧客に合わせた広告やコンテンツを自動生成
    • 分析とインサイト
      • マーケティングキャンペーンの効果を分析し、次の戦略を立てるために活用
  3. IT部門の担当者

    • システムの最適化
      • AIを利用してシステムパフォーマンスの最適化やセキュリティ強化を画策
    • 技術革新
      • 最新のAI技術を導入して、企業の技術基盤を強化
  4. 営業担当者

    • リードジェネレーション
      • AIを使って潜在顧客を特定し、効率的にアプローチ
    • パーソナライズド営業戦略
      • 顧客データを分析し、最適な営業アプローチを策定

2. クリエイティブな生成AIに興味がある人の傾向

こちらも独断と偏見ですが以下のような感じでしょうか。

  1. アーティストやデザイナー

    • 創造性の追求
      • 新しい表現方法を探索し、独自の作品を生み出すことに興味あり
    • ツールの拡張
      • 従来のアート制作ツールを補完し、インスピレーションを得るために利用
  2. 作家や詩人

    • 新しいストーリーテリング手法
      • 新しい物語や詩を生成し、クリエイティブな表現を拡大
    • ライティングプロセスのサポート
      • ブレインストーミングやプロット生成の支援としてAIを利用
  3. 音楽家や作曲家

    • 音楽の実験
      • 新しい音楽のスタイルやメロディを試し、音楽制作の幅を拡張
    • コラボレーション
      • AIをパートナーとして共に音楽を作り上げることに興味あり
  4. ゲーム開発者

    • コンテンツ生成
      • ゲームのストーリー、キャラクター、風景などを自動生成
    • インタラクティブな体験
      • プレイヤーの行動に応じて動的に変化するコンテンツを作成

共通する関心

ただし、どちらのカテゴリに興味がある人も
共通して興味がある部分もあるかなと思います。

  • AIの倫理と透明性
    • クリエイティブな利用においては著作権や創造物の所有権が問題となり、ビジネス利用においてはデータのプライバシーや公平性が重要です。
  • 技術の進歩
    • AI技術の進歩に興味があり、最新の技術やトレンドを追いかけるのは興味がある人ならみんな同じです。

おわりに

もちろん、どちらのカテゴリとも興味がある人も非常に多くいると思いますが、
これらの傾向を理解することで、話し相手がどんな嗜好を抱く人なのかがわかりやすいかもしれません。
私もどちらにも興味はありますが、
使っていて単純に楽しいのはクリエイティブな生成AIです。

合同会社カメレオンミーム Tech Blog

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