JLCPCBで追加料金なし異種複数面付け
基板製造はいつもはelecrowに投げているのですが、間違ったデータをあげてしまった後にデータ差し替えを依頼したところマニュアルでのチェックで異種面付け判定され追加料金を要求されたので、JLCPCBに切り替えました。
JLCPCBも異種面付けは追加オプションとなりますが、公式で以下のように判定条件や回避方法が記載されています。
- 追加料金がかかる条件
In what cases will there be charged extra? - 異種面付けと判断される条件と回避方法
PCB Panelization
上の記載を読む限り5デザイン以下であれば、配線やシルクスクリーンの位置は関係なく、
Vカット、ミリング、ドリル穴などで分離できるかが判定条件のようです。
下の記載では異種面付けオプションは基板の取り扱いの複雑化を防ぎたいのが目的なので、基板のアウトラインの中に入っていてミリングがなければ1枚の基板で扱うからシルクで分離線を描いて自分で切ってねということが書かれていました。
とはいえ、基板形状が複雑になることもあるし、1デザインでも絶縁部分にミリング入れることもあるしなぁと思って読んでいました。
調べたところ結構複雑な形状で面付けしてもオプション料金がかかっていない方もいらっしゃるようでした。
そのため少しずつ変更してチャレンジしながら製造依頼を出してみました。
最初に出したもの
最初に出したのはこちらです。
3デザインと判定されたのでサポートに聞いたところ、ミリング部分で分離できるため3デザインと言われました。
2番目に出したもの
次に出したのがこちらです。
外形の取り方とミリングの判定が不明だったので、基板の付け方を変更して、直線同士が向かい合うミリングは発生しないように置いてみましたが、3degin判定のままでした。
3番目に出したもの
だんだん辛くなってきたので、下の2枚は記載の合ったとおりにシルクで分離線を追加し、
メイン基板のRがかかる部分のみ切り離すのが簡単なようにしてみました。
このデザインだと無事にreviewに通りました。
直線状に切り込むミリングはないですが、Rの部分は少し凹んでいます。
この部分は特に指摘は入りませんでした。
これが大丈夫なら下の2枚もR部分はこの繋ぎ方にしておけば良かったなと今になって後悔しています。
今回は3回目でreviewに通ったので得られた知見はここまでです。
初めてのJLCPCBですが、少しずつ条件がわかってきました。
結果的にはelecrowで頼むよりも送料が安く済んだので、また頼む機会があるかもしれません。
そのときはまた知見を追記できればなと思っています。
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