PLEX TVチューナーボード(PX-MLT8PE, PX-MLT5PE, PX-Q3PE4, PX-W3PE4)の外付け/USB接続変更
はじめに
PCI-Expressから電源を供給しデータ通信はUSBでやり取りするPLEX TVチューナーボードを自作で外付け化またはUSB接続方式を工夫する事により、より使いやすくするためのアイデアになります。
※自サイト閉鎖に伴い過去公開していたPLEX TVチューナーボードの外付け記事を再編集したものです。
対象となるテレビチューナー
PLEX社が販売しているPCI-Express接続TVチューナーボードのうち、内部接続がUSBのモデル。
以下がその一部です。
メリット
PCIEスロットがないミニPCやSBC、PCIEスロットが少ないmicroATX、Mini-ITXでの利用を容易にします。
電源供給の解決
PCI-Eライザーカードの使用(A)
マイニングで使用されるPCIe x1 to x16ライザーカードを流用することで、電源供給を実現できます。ただし、Amazonで購入する場合、中国からの配送と思われる商品はAliExpressでの購入をお勧めします。
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モデル例:VER010S-Plus
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PC/ケース電源以外によるライザーカードへの電源供給例
※ライザーカードによっては以下の問題が見受けられます。ご使用には十分ご注意下さい。
- ライザーカードが燃えた(焦げた)
- ライザーカードからの電源供給の問題で一時的にDROPが発生(例:PX-MLT5PE)
PCI-Eライザーカードの使用(B)
M.2 NGFF To PCI-E 4X ライザーカードを流用する事ができます。
電源供給のみを利用しますのでアダプタをM.2スロットに接続する必要はありません。
- モデル例:PH47
自作PCI-E給電用ライザーカードの使用
自作、またはメルカリで出品販売されている事があります。
USB接続方法の解決
USB2.0ピンヘッダー
対象チューナーの付属品は9ピンの内部USB2.0ケーブルです。
こちらをそのまま使用する場合はマザーボードのUSB2.0ピンヘッダーに差し込みます。
USB3.0ピンヘッダー
マザーボードによっては内部のUSBピンヘッダーが3.0のみの場合があります。
この場合は以下の変換アダプタを用います。
USBタイプA
USBピンヘッダーではなくUSBタイプAメスに差し込みたい場合は、以下の変換アダプタを用います。
チューナーボード側のPH2.0 4ピンコネクタから直接USBタイプAメスに差し込みたい場合は、以下の変換アダプタを用います。
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USBタイプAオス - PH2.0メス ケーブル
※ただしケーブルのPH2.0コネクタ側ピン配列の一部がチューナーボード付属ケーブルと一致していないので、付属品と比較しながらピンの入替え作業を行う必要があります。
当方の歴代構成
Synology NASのPCIEスロットに増設
PCIEスロットがあるモデルでしたのでPCIEスロットに差し込み、USBタイプA変換アダプタを用いてNAS本体USBコネクタに接続しました。
DSMへのドライバインストールが別途必要です。
5インチドライブベイケースに収納
ラトックシステム製のケースファン付5インチドライブケースに、PCI-Eライザーカードを挿したTVチューナーボードを固定しました。
固定にはBullet製フロントI/Oブラケットマウンタを使用していましたが既に終売品でした。
なお、同様の5インチドライブケースを利用する場合、ラトックシステムのUSB3.0/eSATA対応現行品よりもUSB2.0/eSATA対応等の旧モデルを探した方が安く購入できると思います。
PCケース内部に設置、USB3.0増設カードによる接続
PCケースのロープロファイルスロットに、自作PCI-E給電用ライザーカードを挿したTVチューナーボードを固定しました。
チューナーボードの内部USB2.0ケーブルを変換アダプタでUSB3.2 カード(USB3.0ピンヘッダー)に接続しました。
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